打ちながら
自らの一手を評して
つぶやいている
「うーん、形が悪い」
碁は「読み」が大切
と言われますが
「形」がより大切です
簡単に石を取られなくなり
惨敗、逆転負けが減ります
勝負事は
攻めばかりに目が行きますが
守りを固めずして攻めて
逆に大石を取られることが
よくあります
プロも
簡単な詰碁や死活を
普段から勉強して
感覚を磨いています
自分で発明した手を
自由に打つのは
アマの特権ですが
初段、三段、五段を
目指すには道遠し
と言わざるを得ません
これで
当面打ち止めとします
参考にする棋譜は
日本棋院制作の模範局です
左下は黒19まで定石のひとつ
白20はシチョウあたりです
黒21で抜くよりほかありません
うっかり、
「これが形」とばかりに
22の所にケイマ受けすると
白6の一子に逃げ出されて
碁が終わってしまいます
対角線上のシチョウ関係を
注意しておかなければ
とんでもないことになります
〝シチョウ知らずに碁を打つな〟
とは、このことです
盤全体をいつも俯瞰するためにも
この言葉を忘れないようにしましょう
白を全部取ってしまいました
シチョウの妙技、恐るべし
問題として出されたら
初手はこれしかないので
あとは読みの巧拙だけ
直覚と手順の訓練をしておけば
実戦で出来るかもしれません
ハマれば笑いが止まりません
とりあえず
黒1とアテを打つ
そのままシチョウ
となりますかどうか
妖しい雰囲気ですが
さて、どうなる?
ヨミの裏付けがあれば
なんとかなりそうです
【シチョウが大事なワケ】
下辺の黒3子が
絶対絶命です
黒の手番で
凄いことになります
意外かもしれませんが
これもシチョウです
初段で読めたら
高段への道に至るでしょう
グルグル回し、という技です
黒13あたりがヤヤコシイ
でも、一本道ですから
根気よく読めば
できるでしょう
こういう技が決まれば
碁の楽しみが倍増します
ダメヅマリを見逃さず
一瞬の切れ味で
優勢になったら
痛快そのものです
これまでの5例を
繰り返して眺めれば
きっと出来るようになります
シチョウで
読みを強化する練習は
この辺で最後にします
少し骨のある問題に
チャレンジしましょう
実戦で、この形が出来たら
ちょっとやっかいですね
下辺中央でダメが詰まり
キリ結んでいます
黒はもう行くしかありません
黒先結果如何?
左右どちらに追い込むか
初手は悩ましいですね
自分の石の安全が第一
左側はダメが詰まっていて
追い込むと黒が取られます
黒1とアテて
右に追い込むより
ありません
都合の良い所に
黒石が待っています
黒9、黒11、黒13を
頭の中で読み切ったら
ぴったり取れます
手数は短くとも
勘違いしやすいかも
でも、一本道ですから
諦めずに読んでみましょう
似たようなシチョウが
実戦では頻繁に出てきます
何度も読んでみてください