囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

ルヴィーヴルのケーキ

2021年12月14日 | インドア・アウトドアにて

 

 

そろそろ

クリスマスケーキを予約せねば

と、地元でちかごろ評判のお店に行きました

 

一番小さいのが「4名様用」

ちょっと食べきれないかな?

(食べられますけどね)

と思い、オーナーに訊くと

「当日もカットケーキを十分な数

作りますから、大丈夫ですよ」

 

それで

オススメの2種類を求め

前哨戦です

 

6年目となる

割合新しい店だそうです

さすがに評判通り

味も 大きさも

まんぞく、まんぞく

 

大掃除、大片付けにちょこっと着手し

すぐにおやつ休憩に入りましたが

半分ずつで これまたまんぞく

残りは〝夜のおやつ〟に

 

ちなみに

このこじゃれた名前

どういう意味でしょう?

 

 

 

 


洛西から洛東まで/京都・古書店の秋冬色

2021年12月07日 | インドア・アウトドアにて

 

 

大文字山から下りて

おちゃをして

まちなかをブラつきます

裏寺通やら、寺町通やら

ちょっと路地歩きの気分

そして古書店に入ります

 

この日は計12冊ゲットでした

あと2、3冊を迷いましたが

年内に読みそうもなく

ここはガマンしました

 

いずれも

中身は「まっさら」

値段は「十分の一」

 

昔の書籍は字が小さいのが

唯一の難点ではありますが

それは我慢いたしましょう

 

折ジワ一つ付いていませんが

少しカビ臭やシミもあります

でも、なんといっても

「昭和41年初版、定価500円」

「昭和46年初版、定価1500円」

といった箱入り全集本が

たったの百円 二百円です

 

買った本を読まねばならぬ

という法律が

この国になくて

本当に良かった

 

自由主義とりあえず万歳

 

ちなみに

ドストエフスキーの超長編は

2冊上下で計900㌻もあります

(今の活字の大きさなら1000㌻超)

あの萩原朔太郎が十回 二十回と

繰り返し読んだ、といいますから

これはもうワクワクします

 

全て年内読破はムリとしても

来春までに読めるかな?

ご心配には及びませぬぞ

時間はたっぷりあります

 

 

 

 

 

★ 京都2021 秋冬色シリーズ おしまい ★

 

 


洛西から洛東まで/京都・珈琲店の秋冬色

2021年12月05日 | インドア・アウトドアにて

 

 


大文字山の「登山」は

想像以上にキツかったのですが

市内小学校のハイキングコースです

往復と滞在で「2時間半コース」

といったところでしょうか

JR山科駅まで縦断すると

3時間ほどといわれています

 

わたしは

冬の山用フリースジャケットに

内側にも2枚重ね着したうえ

愛用のゴム長靴でしたので

かなり汗をかきました

 

下界に戻ってからは

河原町のコーヒーショップで休憩

ジャズのスタンダード曲

静かにかかっています

 

かつてはジャズやロック喫茶が

いくつも立地していました

お気に入りはZABО蝶類図鑑

非音楽系のコニーアイランドも――

 

市の中心部以外も含めると

「SM SPОT」

「ざっくばらん」

「ろくでなし」

なんてステキな名前の店もありました

 

昏くて 煩くて

一人で何時間居ても

なあ~んにもいわれません

オシャベリは叱られます

 

カネはなくとも

時間はたっぷり

瞑想の修行僧のようです

 

イケてましたねぇ

昭和の頃の四条河原町界隈は――

 

 

 

▲「ジャズ批評35 ジャズ日本列島55年版」(1980.4.20発行)は愛読書です

全国ジャズ喫茶・ライブハウス800店収録

都道府県一覧表、ジャズ・マップ

レコード店アンケート回答など

広告も、いま見ると、楽し、懐かし ♪

 

     ◇

 

われわれは

いつも恋人を持っている

彼女の名前は

ノスタルジーだ

 ――ヘミングウェイ(米国の小説家・詩人、1899~1961年)

 

大作家の生涯はドラマチックでした

イタリア戦線で瀕死の重傷

カナダでの記者時代を経て

パリで小説を書き始めます

闘牛、海釣り、狩猟等の豪快な遊び

そしてノルマンディー作戦への従軍

仕事と恋を愛し、死もまた劇的でした

1961年7月2日の朝

銃声に驚いて寝室から駆け下りた夫人は

銃弾で顔面が吹き飛んで倒れている夫を見ました

そして夫人は、検視官と相談のうえ

「事故死」と発表したのです

 

 


洛西から洛東まで/京都・大文字山の秋冬色

2021年12月03日 | インドア・アウトドアにて

 

 

 

 

一条通沿いの金閣寺門前から

西大路通に出て少し下がります

京福北野線・北野白梅町駅前から

今出川通を東に進んでゆくと

京都御所、同志社大、京都大を過ぎ

銀閣寺に突き当ります

 

寺門前の小径を北へ

そして東へ折れると

小さな空き地があり

二輪が十数台ほど止められます

 

大文字山(466㍍)の

登山道の始まりです

送り火用の薪を荷揚げするため

山道は整備されていますが

斜面は急です

 

しかも上に行くほど急勾配

途中で小休憩を取りながら

最後の長い石段を上がり切ると

眼前が明るくなります

小一時間かかりました


見晴らしの良い山腹から

京都市内の大パノラマ

眼下に広がります

建物が小粒です

 

送り火の「大」の文字の

第一画に当たる場所

夏には松割り木を

井桁に積んで燃やします


そして弘法大師堂と〝石のベンチ〟

周りには、送り火の火床が点在し

下界は、右手から

吉田山、平安神宮、知恩院

そして御所、二条城、東西本願寺

京都タワー、JR京都駅が確認できます

北山、西山の上空の青が

冷え冷えとして澄んでいます

 

さらに急階段を上って

雑木林や杉林の山道を分け入ると

百㍍ほどで標高466㍍の山頂

 

尾根道をひたすら南下すると

遠くJR山科駅へと

つながっているそうです

 

 

カミングアウト:パノラマの山腹はコンクリートに覆われた斜面で狭く、「こんな時に地震でも起きたら崖の下に真っ逆さまか」と思うと、足が震えた。これを高所恐怖症と呼ぶべきだろうか。いずれにしても、頂上にはとても行く勇気はなく、9合目で満足したわたしである。弱虫? ムスメたちは、命知らずである。感心! 感心?

 

 

 

 

 

 


洛西から洛東まで/京都・きぬかけの路の秋冬色

2021年12月02日 | インドア・アウトドアにて

 

嵯峨野広沢あたりから

「一条通」を東に行くと

山越(やまごえ)太秦(うずまさ)を過ぎ

宇多野(うたの)福王子交差点に着きます

 

左に行くと高雄

右に行くと五条天神川

まっすぐに行くと

仁和寺竜安寺、さらに金閣寺

 

この道は「きぬかけの路(みち)」ともいい

全長2・5㌔の観光道路です

<宇多天皇が真夏に雪見をするために

衣笠山(201㍍)に絹を掛けた>

との故事にちなみ

命名されました

 

立命館大・衣笠学舎の北門あたりでは

比叡の山並みが遠望できます

 

このあとは

金閣寺前交差点を右折し

北野白梅町交差点を左折し

今出川通をひたすら進み

御山の麓(ふもと)を目指します

 

 


洛西から洛東まで/京都・広沢池の秋冬色

2021年12月01日 | インドア・アウトドアにて

 

 

嵐山・嵯峨野から少し東に行きますと

時代劇ロケ地の一つ「ひろさわのいけ」

自然の池と思いきや、実は人造でした

豪族・秦(はた)氏が8世紀に造営したそうです


古来、ここでは観月の宴が催され

藤原定家や西行法師など著名歌人が

多くの和歌を詠んでいました


広い野原が広がる嵯峨野一帯には

江戸情緒が今も残っています

 


「現代・京都で近世・お江戸を撮る」

 

これはなぜかといえば

江戸は川と橋が重要な交通インフラでしたが

今の東京は鉄とコンクリートの味気ない空間ばかり

昔の水辺空間が残る京都でしか

情緒のある映像が撮れなかったのです

<大覚寺の大沢池に屋形船を浮かべると

なんとなく隅田川になってしまう>

 

京都をもって

キネマの天地(天池?)としたワケは

このあたりにあります

いにしえの風情、情景が

銀幕の世界を支えてきたのです

 

 

 

 


洛西から洛東まで/京都・嵐山の秋冬色

2021年11月30日 | インドア・アウトドアにて

 

京都に人があふれています

娘の結婚式(東京ベイエリア)の翌日

11月21日(日)11時ちょうどの

東京駅発の東海道新幹線は

ほぼほぼ満席でした

 

帰宅してから1週間後に

京都・嵐山を訪れたのですが

紅葉を見るつもりが

人波を見せられてしまいました

 

嵯峨野の道の混雑は激しく

のんびりとは参りません

ちょっとだけ見て回り――


それからは

東へ東へと

単車は走りました

 

 

 

次の投稿は

一条通を東進しましたの巻

です

 

 


なあ~んにもしないの最終日

2021年11月28日 | インドア・アウトドアにて

  

【人間、死ぬまでは生きている

~ たそがれてばかりじゃいけません】

 

 

娘の結婚式から帰って1週間

あちこちの疲れ?を取るために

なあ~んにもしない運動?

を続けてきたのですが

本日を最終日としました

 

夜明け前に散歩に出て

カンタン朝食を作り

碁の勉強をして

バイクで朝風呂に行き

買い物をしつつ

おやつをほおばり

帰宅してグータラ

tvがついています

 

日が暮れてきました

 

黄昏の空が好きです

きょうは家の窓から

眺めています

 

 

 

さあ、明日から

頑張るぞ!

何を?

 

 

 

 

【おことわり】 親バカちゃんりん一人娘ネタはこれからも断続的に続くかもしれません。読むも読まぬもご自由に! 

 


癒やしの極楽銭湯

2021年11月26日 | インドア・アウトドアにて

 

 

11月26日(いいふろの日)

娘の結婚式から

早いもので一週間

 

新婦の父だって

いろいろと気疲れ

披露宴おわりの見送りでは

ふくらはぎがつってくる始末

 

東京から帰ってきてからは

なあ~んにもしない!

と決め込んだ

 

JR高槻駅南に徒歩1分

露天風呂・電気風呂・香料泡ブロ

この3点セットで小一時間って

なんてステキな極楽、極楽

 

鉄板が入っていた背中が

トロトロとろけてゆく

この初冬の夕暮れ時は

ポカポカで寂しくはない

 

 

 


京都の冬日和3

2021年11月11日 | インドア・アウトドアにて

 

【天空の夢 はるか の巻】

 

 

十七世紀に現われた

第四世本因坊道策名人は

モンスターであった

 

他の家元の高手たち全てが

ことごとく打ち込まれ

「先」はおろか

「二子」でも勝てるかどうか

という有り様だった

 

一方、渋川春海は

家元四家(碁を家業とする家)

の一つである安井家に生まれた

神童とよばれるほどの才能を発揮し

家職の囲碁は「七段上手」に達した

「二世安井算哲」は京都の人

のちに渋川と改姓する

 

御城碁(将軍御前での対局)では

道策と何度か打っている

碁盤の天空にあたる初手・天元を試すが

圧倒的技量の道策には通じなかった

 

算哲は「囲碁」「神道」「天文暦学」に優れ

会津藩主・保科正之や水戸藩主・水戸光圀ら

幕府高官に招かれて

新しい暦を作成する「改暦」に着手

幕府天文方にも任じられ、

有名な天文学者「渋川春海」として

現代の教科書に載っている

 

碁盤で表現しきれなかった天空の夢は

科学の世界にて昇華したのである

 

 

 

▼おまけ1

第1着を碁盤の中心「天元」に置いた有名局の棋譜

「天元(宇宙の中心)こそ盤上の要点に違いない」

と算哲は考えたが、実力の違いから道策には通用せず

この碁も「白番9目勝ち」で終わった

算哲はその後、天文学者の道に進む

捨てる神あれば拾う神あり

 

 

▼おまけ2

日本で初めてラーメンを食べたのは

新しもの好きの水戸光圀公だったらしい

碁をたしなんだかどうかは不知ですが――

左京区一乗寺のラーメン激戦地で