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囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

さそり座の女 2

2020年03月22日 | ●○●○雑観の森

一車線の人生、禍福は糾える縄の如し ~ そしていま、上を向いて歩こう の巻】


■一人娘(27)を授かったのは、

妻が35歳、わたしが36歳の時。

結婚9年となる記念月「1992年11月」でした。

穏やかでマイペースな妻にあっては乾坤一擲、

瞠目の執念を実らせたのです。

 

この時から、

わたしたちの人生は一変しました。

わが身より大切な存在ができた望外の喜び。

しかし「守りたい」との強い思いとは裏腹に

険しくなっていく仕事の時間と、すれ違いの日々。

 

他社や同僚との競争激化、長時間勤務・連続出勤の増加で、

3カ月間ただの1日も休まず、ということもありました。

1年で計4カ月近くも複数の出張先で過ごした際には、

Xマスプレゼントなどを宅配便で送っていました。

頻繁な持ち場替え、転勤、昇進昇給、プレッシャーとストレス。

自宅で過ごす時間はますます減っていきます。

「家族で転勤」の習慣は途絶え、東京は単身赴任でした。

 

ようやく少し落ち着いたのは、

娘が大学に入った2011年ごろでした。

翌年から毎年一週間ずつ、

わたしの旅行に付き合ってくれました。

東北に2回、北陸に1回。

同じ物を食べ、同じ風景を見たのは、

宝物の時空となったのです。

 

生まれ変わったら何になりたい、

と訊かれたら、

わたしは「お母さん」と答えましょう。

相変わらず社会的理解と制度に不備が多く

生きずらい世の中であったとしても。

 

▲昨夜の晩御飯は“予告登板”のスキヤキに致しました



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