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【普通のヨセではモノ足りない/解答続きの巻】
■続きです。
■黒1のハネコミに、白2のサエギリは、もっとヒドイことになります。黒は3とサガって二子にします。白4には黒5のツケ!
■次に白が「赤い地点」に打って二子を抜くと、黒は「緑の地点」に打って、白二子をちぎります。かといって、白が「緑の地点」にツグいで頑張ると……そう、ホウリコミによる両アタリ! 白は右半分7子(アゲ石と抜き跡の計14目分)をあきらめるか、全滅するか、二択です。
■白は「被告」です。「アゲ石」と「取り跡」を数え、刑の重さを考えましょう。
■碁盤に並べてみると、最初の「ワリコミ」がどうしても手になっているのが、よく分かります。この手について考える時、わたしは体操の「バック転」をイメージしてしまいます。(できませんでしたけど) あるいは鉄棒の「エビ反り」でしょうか。(十代のころ、できました) 柔らか頭でいってみましょう。
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新企画「逆転はヨセ」のこと
■上手との対局では、先手ヨセでどんどん追いつかれ、最後はいつも逆転される――皆さん、そんな悔しい体験、アルアル!でしょう。スミの定石や死活はもちろん大切です。1目2目を争うようなヨセの勉強はつい後回しになりがちです。でも「最後に地が大きい方が勝ち」という碁のルールからしますと、ヨセはとても大事です。
■一局平均230手のうち、半分はヨセです。面倒な計算ばかりではありません。殺し屋と呼ばれた加藤正夫は「ヨセの名手」でもありました。円熟期は「半目勝ちのカトウ」。彼のヨセは、死活がらみの際どいヨセが特徴です。表題の「逆転はヨセ」は、おきまりの「ダジャレ」。分かんない方には、分かんないでしょうね。あはは。「攻める時」も「守る時」も、「最善のヨセ」と「最善の受け」で、黒でも白でも、きっちり勝ちを拾いましょう。勝率がグーンとアップします。
よせ ➀囲碁の中終盤の手➁一カ所に集中すること➂「おやめくださいまし」の乱暴な言い方
<了>