囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

ちょっと驚かせたい

2019年11月03日 | 【カベ突破道場】

 

 

リバイバル定石を少し外し、意表を突くアテの巻】

 

■日曜の駅前碁会で、T六段のお気に入り定石を破る対策を立てました。

 

■「小目に一間高ガカリ、一間バサミ、スミツケにハネダシ・旧型」という長ったらしい名前の上級定石です。

江戸期からありますが、昭和期でもかなり打たれました。

手順が難しく、アマは有段者の碁でないと出現しません。

黒が手厚いので、白が避けるようになり、次第に廃定石になりました。

ところが平成の中頃あたりから中国や韓国で「白も打てる。先手で足早だ」と再評価され、人気となりました。日本でも復権しています。

 

■しかし全体の碁形によって、どちらかが打ちやすくなる難しい定石です。

今回は、途中の手順を変えて相手をびっくりさせてみることにします。

 

 

▼右上で、この定石の始まり

右下の黒のシマリと、左下の白の星を、よく見ながら打たなければいけません

 

▼基本定石その1

白11、白13の手順を間違えないように

この場合、右下に黒のシマリがあり、右辺は黒が物凄く強くなります

白を持って自信はありません


▼基本定石2

左下に白がいるので、白がシチョウ有利です

これで白11の変化が可能になります

▼基本定石2の続き

この図であれば、わたしは「白が打ちやすい」と思います

左辺に二連星、右辺も大イバリですし、中央の黒6子を攻める楽しみもあります

 

         ◇

 

▼今回のテーマ、黒1が意表のアテ

左下スミに両ガカリできるなら、黒が走っているのではないでしょうか?

右上で白がポン抜いても、右下に黒の高いシマリがあって、外勢がぼやけています

 

▼こうなれば互角か

 

▼これもある

中央が厚いので、わたしは、こちらが好み

 



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