【リバイバル定石を少し外し、意表を突くアテの巻】
■日曜の駅前碁会で、T六段のお気に入り定石を破る対策を立てました。
■「小目に一間高ガカリ、一間バサミ、スミツケにハネダシ・旧型」という長ったらしい名前の上級定石です。
江戸期からありますが、昭和期でもかなり打たれました。
手順が難しく、アマは有段者の碁でないと出現しません。
黒が手厚いので、白が避けるようになり、次第に廃定石になりました。
ところが平成の中頃あたりから中国や韓国で「白も打てる。先手で足早だ」と再評価され、人気となりました。日本でも復権しています。
■しかし全体の碁形によって、どちらかが打ちやすくなる難しい定石です。
今回は、途中の手順を変えて相手をびっくりさせてみることにします。
▼右上で、この定石の始まり
右下の黒のシマリと、左下の白の星を、よく見ながら打たなければいけません
▼基本定石その1
白11、白13の手順を間違えないように
この場合、右下に黒のシマリがあり、右辺は黒が物凄く強くなります
白を持って自信はありません
▼基本定石2
左下に白がいるので、白がシチョウ有利です
これで白11の変化が可能になります
▼基本定石2の続き
この図であれば、わたしは「白が打ちやすい」と思います
左辺に二連星、右辺も大イバリですし、中央の黒6子を攻める楽しみもあります
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▼今回のテーマ、黒1が意表のアテ
左下スミに両ガカリできるなら、黒が走っているのではないでしょうか?
右上で白がポン抜いても、右下に黒の高いシマリがあって、外勢がぼやけています
▼こうなれば互角か
▼これもある
中央が厚いので、わたしは、こちらが好み