囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

戦いの心構え/番外7

2020年03月28日 | ●○●○雑観の森

 

マナー、マナーと、うるさく言いなさんな ~ 外国人が仰天した今昔物語「臭い話」をいたしましょう の巻】

 

温水洗浄便座の快感・快適に、

外国人が仰天したのは、

そう古いことではない。

インバウンド(訪日外国人)ブームの始めの頃か。

 

さかのぼること150年前。

さらに仰天したのは、日本人の立小便である。

地球の端っこ、黄金の国にたどり着いたとたん、

珍妙な光景に、声を失った。

二本差しにチョンマゲのサムライたちが

声高にしゃべりながら、楽しそうに並び

しているではないか。

 

外国公使は無作法不衛生を指摘する。

幕府は戸惑った。

なにしろ有史以来いや少なくとも数百年は続いている

“あたり前田のクラッカー”である。

だが、みっともないことも確かである。

急ぎ「触れ」を出す。

 

「往来にて小便を致し候儀、

外国人に対し恥じ入り候につき云々」

 

やめろ、というお達しである。

が、理由を記したのはマズかった。

「外国人が見ていなければ、しても構わない」

とも受け取れる。

お触れのかいなく、公儀の面目だけが潰れた。

 

■皆が使える便所を街に造ろうではないか、

と神奈川県が重い腰を上げた。

回天を経て、明治4年の頃である。

四斗樽を地面に埋め込み

周りを板塀で囲っただけの簡便なモノが

横浜市内に83カ所できた。

 

が、屋根はない。

しかも費用は町内会負担である。

役所は、いつの時代も「出し惜しみ」する。

そのくせ「以後みだりに放尿する者あれば云々」

今のカネで5000~6000円の罰金を取るという

乱暴な話であった。

 

この便所、造りもお粗末で、管理も悪く、

周囲への影響は甚大であった。

(詳しく書かないが、ともかく臭い、しかも あふれ出る始末)

 

そこで横浜の炭屋、浅野総一郎が、

これに目を付け(知事に頼まれて?)維持管理を願い出る。

役所から補助金をもらい、溜まったモノを

農村に売り歩いてカネに変えた。がっぽり、がっぽり。

これが「共同便所」となり、定着していくのである。

浅野は「浅野セメント」創業者で、後に十五財閥の一角を成す。

 

         ◇

 

ところ変われば 品変わる。

マナーも落ち着くところに落ち着くまでは

常識とはいえまい。

 

囲碁の所作・マナーが

整備されてきたのは、ここ数十年のこと。

現在進行形であるし、さほど必要なし と思える瑣事もある。

 

細かなことは さて置いておき、

要は、対局相手が不快に感ずるや否や、である。

全部をきちんとやろうとしても無理であろう。

自分が気にならずとも、相手が臭うならアウト。フンプン。

たとえば、危険度で三つに大別し、

破壊力大と思しき項目から改めるも一法ではないか。

 

ビロウナ ハナシデ スミマセ~ン  (ペルリ提督の配下)

 

 

あたり前田のクラッカー 昭和30年代に流行したオヤジギャグ。人気TV番組「てなもんや三度笠」で、藤田まことがスポンサー企業・前田製菓の「前田のクラッカー」を胸から出して言うキメセリフ。「俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー!」 

▲貴殿は、立ってする派閥か、座ってする派閥か

前者ならば、即刻に鞍替えいたせ

御新造様が、お怒りで御座る



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