うたかたの夢

キャバリアとかぎ針編み、社労士試験に向けて勉強の日々を綴ります。

続きが気になるCM

2011年05月12日 14時12分32秒 | 映画・その他レビュー
東京ガスのCM「ガス・パッ・チョ!」シリーズを結構楽しみにしていたのですが、踏切編の続きが無い!
妻夫木くんはその後どうしたんだ!と、大変気になっています。
最近のCMは「続きはウェブで」というのが多いのですが、東京ガスのサイトを見ても、踏切編で終わっています。

その代わり、自分が見たことがないCMを発見。
You TubeにもUPされていました。







私が中学生のときお弁当箱を開けたら「おはぎが4つ」だけということが年に2回ありました。
(要するにお彼岸の時期ってことですね)
あ、口直しの昆布も入ってたっけ。
「うちのお弁当はよそとどこか違う」っていつも思っていました

毎日のお弁当作りってホントに愛情がなければできないことなんですね。
そういえば私も新婚の頃はお弁当作ってたっけ・・・
なぜか「のり弁」がダンナからは異様なほどの好評を博していました。
特にごはんとごはんの間にお醤油の染み込んだ海苔をはさんでおくとテンションあがるんですよね
まぁ、とうに過ぎ去った昔の話ですが(笑

たまにはお弁当を持ってお散歩に行くのもいいかもしれません。
お天気さえよければ

なんだかんだどこにも行かず長期休暇は終わり。
お台所と冷蔵庫の中がスッキリしたから、まいっか。
今日は犬をお風呂にでもいれようかな・・・
明日は出勤です。

星守る犬

2011年05月10日 06時25分01秒 | 映画・その他レビュー
朝からテレビの芸能エンタメコーナーで何度も「星守る犬」のニュースが流れています。

東北ロードムービー『星守る犬』、エキストラの中には津波で亡くなった方も 主演の西田敏行、故郷・東北への思いを語る - goo 映画

私はこういう映画ダメです。
絶対観ません。観られません。
犬が傷ついたり亡くなったりする映画は確実に泣きますから。
南極物語」や「ハチ公物語」とか、テレビでやっているのをうっかり見てしまったときには号泣しました
マリリンに逢いたい」で泣くのはあんたくらいだ。と友達に言われたこともあります・・・
星守る犬」は公式サイトを見ただけでボロ泣きでした

録画していた「だいすけ君が行く!!」をそろそろ見ようかなんて録画リストをチェックすると、なんとロケ地が気仙沼でした。(かなり以前に録画したものです)
出てきた方やワンちゃんたちは津波から逃れられたんだろうか・・・
そんなことを思いながら見てしまいました。

福島原発事故の影響で避難されている方たちの一時帰宅が始まります。
置き去りにされた犬や猫の救出もされるようです。
1頭でも多くの子が助かることを祈るのみです。

だいすけ君が行く!!」の松本君が主催しているプロジェクト「NDS(Natural Dog Style)」でも被災したペットたちの救援活動をしています。
人間優先なのはやむを得ませんが、被災された方、避難されている方たちにとっては大事な家族。
ごめんなさい。私はこちらに募金させてもらいます。


バイオハザード アフターライフ

2011年05月07日 19時09分08秒 | 映画・その他レビュー
「バイオハザードⅣアフターライフ」(2010年アメリカ 原題:Resident Evil: Afterlife)


ストーリーは説明するまでもなく(というか説明する気にならない)、カプコンのゲーム「バイオハザード」を基にしたホラー・アクション映画の第4弾です。
とにかく主演のミラ・ジョヴォヴィッチが強く逞しく美しくアンデッド(ゾンビ)をやっつけまくる。それだけ!なんか文句ある?
という感じです

そもそもこのゲームをやった人か、1からずっとみてる人でなければ、アクション以外は訳がわからないことの連続でしょうね・・・
(私は全作見てるけど、ストーリーをほぼ忘れていたために、ある登場人物のことがサッパリ思い出せず、未消化な状態で見終わってしまいました
そのアクションも劇場公開時の3Dを意識しすぎたのか、2Dで見る限りにおいてはあまり意味の無いスローモーションが多用されていて、もちろん我が家の2Dテレビにおいてはそのすばらしさを堪能することはできませんでした

さて、ゲームではかなり主要な人物であるレッドフィールド兄妹の兄クリスが、映画では第4弾となってようやく登場しました。
あれ?どこかで見たことのある人が演じているぞ・・・
あっ!マイケルだ!
ドラマ「ブリズン・ブレイク」でおなじみのウェントワース・ミラーでした。
激太りする前の撮影だったのか、知性抜群のマイケルを髣髴とさせるカッコいいお姿。
それだけでもこれをみる価値があったような気がします。


しっかし、私は前評判を知らずにDVDをみて、いつも後からごちゃごちゃ調べるクセがついてますね・・・


「バイオハザード5」

プレデターズ

2011年05月04日 05時17分18秒 | 映画・その他レビュー
「プレデターズ」(2010年アメリカ 原題:Predators)

ロイスが気が付くと遥か上空から真っ逆さまに落下している最中だった。
必死でパラシュートを開き、地上に降り立つと、そこは見知らぬジャングル。
そして、同じような人々が9人。
「なぜここにいるのか」「ここはどこなのか」
誰にもわからない。
しかし、やがて全員が傭兵や軍人、囚人など、一流の殺し屋であることが判明する。
ジャングルの出口を求めて彷徨う彼らは、やがてそこが自分たちの地球ではないことを知るのだった。
当てもなく逃げ惑う彼らを襲う異形の物たち。
唯一の女性であるイサベルはその正体を知っていた。
それは「プレデター」
そして、彼らは「狩り」のためにその星に連れて来られたのだ。
生き残るために、彼らの果てしない戦いが始まる・・・。


なんだか、アクションゲームのような設定です。
タイトルが「プレデター」ではなく「プレデターズ」なので複数登場することは想像に難くないのですが、プレデター1(シュワルツェネッガーが主演してたやつ)の方がサスペンス感があってよかったような気がします。
しっかし、プレデターの知性レベルがよくわからないですね。
獲物を狩り場に放して追いかけるなんてのは、中世の貴族みたいな考え方だし、その割りに逆襲されて殺されたのではあんまり頭よくないんじゃないかなんて。

まぁ、あまり深く考えないで、単純に追いつ追われつのドンパチを楽しむ映画なのかもです。
それにしても、エイリアンといい、プレデターといい、そのデザイン(?)を考えた人って凄いですよね。
あんなに気持ち悪いものをよく思いつくものです。
こういうのもやっぱり「夢」から着想を得るのでしょうか(笑

インセプション

2011年05月03日 13時30分28秒 | 映画・その他レビュー
「インセプション」(2010年アメリカ 原題:Inception)

コブ(レオナルド・ディカプリオ)は他人の夢に入り込んで、そのアイディアを盗むという犯罪のプロ。
危険極まりないその仕事により、最愛のものを失い、国際指名手配を受けている。
そんなコブの望みは「家に帰る」こと。
実業家のサイトウ(渡辺謙)から、その望みを報酬として叶える約束で、いつもと逆の「インセプション」という仕事が依頼される。
「インセプション」とは、夢からアイディアを盗むのではなく、夢の中に別のアイディアを「植えつける」こと。
それはほぼ不可能と思われていたが、コブは最後の仕事にするつもりで引き受け、その道の最高のスペシャリストたちを集める。


映像はすごいです。
が、展開速すぎ。
夢と現実、過去と現在を行ったり来たりするので、何がなんだかきちんと理解できないままどんどん話が進んでいく・・・
しかも難解な用語が多くてついていけないところが多かったです
でも、ただ単に人の夢に入り込むだけでなく、夢そのものを「設計する」という設定がおもしろいなと思いました。

2階建て、3階建て、さらに・・・になっている夢の構造。
夢の中でさらなる夢に墜ちていく感覚が味わえます。
それに「トイレに行きたいなぁ」と思っていると、夢の中では雨が降ってたりして
「夢の中のルール」がしっかり決められていて、そのルールに則って話が進んでいくところは、1本しっかり筋が通っている気がしました。
それでいて、サイトウが「インセプション」を依頼する理由が弱い。
インセプションに同行する必然性もいまひとつ説得力に欠ける。
ストーリー上ではせっかくの渡辺謙さんがあんまり活かされてないような気がしました。

全体としては150分という長丁場ながら、長さを感じさせない(飽きさせない)面白い映画だと思います。
ただし、頭がスッキリしているときに観ないと頭の中がこんがらがっちゃうかもしれません。
特にラストはかなりの含みを持たせてますので、モヤモヤしちゃうかもです。


エスター

2011年04月30日 21時35分58秒 | 映画・その他レビュー
「エスター」(2009年アメリカ 原題:ORPHAN)

3番目の子供を死産してしまったケイト。
アルコール依存症が原因で耳の不自由な長女マックスを危険に晒してしまったことがあり、夫ジョンとのギクシャクした関係もまだ修復していない。
長男ダニエルは反抗期。
彼女はやり場のなくなった子供への愛情を養子を迎えることで解消しようとする。
そしてやってきたのが9歳のロシア人少女エスター。
エスターは前の養い親の家が火災に遭い、唯一生き残ったという経験をしていたが、その過去を感じさせることなく明るい声で歌い、大人顔負けの絵を描いていた。
頭の回転もよく、2人に引き取られたことを感謝するエスター。
ケイトもジョンも彼女を迎えたことに満足する。
マックスは優しくて手話も覚えてくれたエスターになつくが、ダニエルは最初から彼女に対して何か胡散臭さを感じ、敬遠していた。
やがて、孤児院のシスターがエスターのロシア時代の記録がないことに気が付いたことから、エスターは凶暴な本性を顕していく。


一言でまとめると「サイコ・サスペンス」。
話の筋書きが丁寧で、いい脚本だなぁと思いました。
流産だけが原因なのではなく、ケイトとジョンとそれぞれ過去に問題があり、うまくいっているように見えるこの夫婦が実は危うい状態であることがだんだんと明らかになってきます。
最近の映画では過去のやりとりを妙に何度もフラッシュバックさせたりして、なんだか話の筋を追いにくいことがあるのですが、会話などから2人の抱える問題をしっかり観客に理解させてくれるというのは、とてもうまいと思います。

マックス役のアリアーナ・エンジニアがとても可愛くて、まだ小さいのに聴覚障害の演技もうまいなぁと思ったら、実際に耳が不自由で手話と読唇術が得意なのだそうです。
最初はエスターを慕っていたのが、やがて疑念を持ち、それでも逆らうことができない。最後は母親のために行動を起こすという心の動きを目と身体だけで表現しています。
マックスの部屋の壁に飾られていたキティちゃんがなぜか気になりました(笑

それにエスター役のイザベル・ファーマンがとにかく凄い。怖い。迫力があります。
映画では9歳の設定ですが、実際(撮影時)は13歳だったとか。
それにしても、ホント?と疑いたくなるくらい大人っぽい演技でした。

なかなかおもしろかったので、サスペンス物が好きな方にはお勧めです。
なのでオチは書きませんが、原題「ORPHAN」にも大きな伏線があります。
私もあとで調べて「おおっ!そういう意味だったのか」と思ったのですが。

ザ・ウォーカー

2011年02月03日 04時29分21秒 | 映画・その他レビュー
「ザ・ウォーカー」(2010年 アメリカ)

戦争によって荒廃したアメリカ大陸をウォーカーと呼ばれる一人の男(デンゼル・ワシントン)が西に向って歩き続けている。
世界でただ1冊しか残されていない「本」を持って。
男がどこに向っているのかはわからない。
本人も知らない。
襲い掛かってくる暴漢たちを山刀とショットガンで退けながら、ただひたすら心の声に従って西へ西へと歩き続けているのだ。

荒れ果てた街で権力を振るう男カーネギー(ゲイリー・オールドマン)。
汚染されていない水脈を独占することで、他の人々を従える彼は「ある本」を捜し求めていた。
その「本」に記された言葉によって、真に人々を支配できると考えていたのだ。

やがて、2人の男が出会う。
自分の部下を一瞬のうちに倒したウォーカーに興味を抱いたカーネギーは一夜の宿を申し出る。
そして、自分の盲目の情婦クローディアの娘ソラーラをウォーカーの部屋に差し向けるのであった。
ソラーラを拒否するウォーカー。
ウォーカーが「本」を持っていることに気付いたソラーラは翌朝カーネギーにそれを話してしまう。
カーネギーは「本」を奪おうとするが、ウォーカーに逆襲され負傷する。
ついてきたソラーラと共に西を目指すウォーカー。
が、ついに「本」を奪われ、銃弾に倒れてしまう。

カーネギー一味に捕らえられたソラーラは自らの力で脱出し、ウォーカーの後を追う。
銃で打ち抜かれたウォーカーは満身創痍の身体を引き摺るように必死の思いで西へと歩を進めていた。
ソラーラが奪った車で西へ西へと向う二人。
やがて、彼らは約束の地へと辿り着くのであった。

一方その頃、「本」を奪ったカーネギーは「本」の真実に触れ驚愕する。
主要な部下をウォーカーに倒され、自らも負傷により弱っているカーネギーはクローディアにも見捨てられ、統率のきかなくなった手下どもによって街は混乱していく。

ウォーカーはたどり着いた先で自分の役目を果たし、静かに天に召されていく。
ソラーラはウォーカーの遺した山刀を手に、力強い足取りで街に戻っていく。

******

要するにその「本」は聖書なんですが、もうひとつ、ネタが仕込まれています。
そのネタひとつでよくもこれだけの時間をひっぱったよ・・・という印象。
あちこちに伏線がこれでもか!と張り巡らされてはいましたので、だいぶバレバレでしたが

しかし、キリスト教をバックボーンとした映画はよく理解ができません。
そもそも日本人とは宗教観が全く違いますもん。
キアヌ・リーブス主演の「コンスタンティン」もそういうことでいまひとつ理解し切れませんでしたし。

それと、この映画の冒頭で「ん?何かこの風景、どこかでみた様な・・・」と思った方も多いと思うのですが、そう、「北斗の拳」の世界観そっくり
アイ・アム・レジェンド」の場合はゾンビ化した人たちが敵でしたが、ここでは生き残った人間同士が殺しあっている。
なんだか救いようの無い世界です。
だからこそ「聖書」が必要だった?そういうことですかね。

何もかもが不足してる世界。
ウォーカーが物々交換の取引に使ったのはケンタッキーフライドチキンの濡れナプキン。
「あの頃、捨てていた物を今は奪い合っている」
というセリフが印象的です。

それと、特筆すべきはソラーラ役のミラ・クニスさん。
「第二のアンジー」といわれるほどのセクシーなウクライナ美人。
いや~、顔が小さい。
デンゼルワシントンと並ぶから余計に小さく見える。

それにクローディア役のジェニファービールスさん。
私なんかいまだに「フラッシュ・ダンス」のイメージが強いのですが、ゲイリーオールドマンに愛されていながらいじめられるか弱い女性を演じてました。
最後には肘鉄を食らわせるんですけどね。スカッとしました。

ウォーカーにはちゃんと「Eli(イーライ)」という名前があって、映画の原題も「The Book of Eli」なのに、なぜ邦題が「ザ・ウォーカー」なのかがよくわからない。
だったら日本語のタイトルつければいいのに・・・。
「歩く人」?
それじゃ、ただの和訳ですな



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ソルト

2011年01月11日 04時00分20秒 | 映画・その他レビュー
ソルト」(2010年アメリカ)

CIAで働くイブリン・ソルト。
愛する夫と愛犬と暮らし、幸せな結婚記念日を迎えていた。
しかし、退勤直前にロシアの亡命者と名乗る初老の男が出頭してくる。
その男オルロフはイブリンがロシアとの二重スパイであり、近々訪米するロシアの大統領暗殺を狙っていると告発する。
イブリンは否定するがすぐさま拘束される。
夫と何とか連絡を取ろうとするイブリンだが、同僚から追われる立場となってしまう。
彼女はついにビルを脱出し、必死の思いで自宅に辿りつく。
しかしそこには夫が拉致された痕跡が残されていた。
イブリンを追うCIA。
彼女は行方をくらますが、金髪を黒に染めた姿でロシア大統領を撃ったところを拘束されるのであった。
だが、彼女は連行中のパトカーから逃亡する。
やがて、彼女はホワイトハウスに姿を現す。


ストーリーは二転三転してイブリンが本当は悪い奴なのか?いい人なのか?どっちなのかわからなくなってきます。
「ウォンテッド」よりもこちらのほうが面白かったと思います。
ひとつ、犬好きとして好感がもてたシーンがあります。

必死の思いで自宅に戻ったイブリン。
夫が拉致された痕跡を確認したところにCIAの追手がやってきます。
銃撃戦の中をイブリンは愛犬をリュックに入れて、アパートの壁を伝って逃げます。
そして隣の部屋に住む少女に愛犬を託すのです。エサ代も忘れずに。

こういう細かい描写があるのに、他のところでなんだかつじつまの合わないシーンがあったのは残念ですね。
愛する夫が目の前で溺死させられるところを、黙って見つめ続けるイブリン。
後になってこれが原因でヤケクソ気味に暴れまくるのですが、このダンナさんは重要な役の割りにパッとしない役者さんだったし、殺されていくのにイブリンが何もしないでいる必然性がよくわからない・・・。

ともあれアンジーのアクションが存分に堪能できたと思います。
金髪のアンジーは見慣れないせいか、普通に見えてキュートだったし。
おそらくは続きがあるのかなぁ~という終わり方でした。
DVDには別バージョンのエンディングが入っていましたが、どっちもどっちな終わり方。
まぁ、とりあえずアンジーがかっこいいからいいか!


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踊るダンナ

2010年12月26日 14時42分14秒 | 映画・その他レビュー
家に帰るとダンナが踊っていた。
テレビの横には見知らぬ「X-BOX」が・・・
ぜいぜい言いながら贅肉を揺らして「ダンスダンスレボリューション」をやっていた。

自分で自分にクリスマスプレゼントを買ったらしい。
そして、なぜか「Wii」と「PlayStation Move」がいなくなっていた。
プレゼントを買うお金がなくて売ったらしい。
賢者の贈り物かっ
と、思わず突っ込みをいれたくなった。

「X-BOX」はコントローラが大きいのであまり好きではない。
というか、テレビに向ってゲームをやらなくなってきた。
私はもっぱら「PSP」専用。
寝る前にだらだらやるのが好きだ。

ただいまこちらを攻略中。→「零の軌跡」(日本ファルコム)
このシリーズはずっとやってる。
ストーリーがちゃんとしてるRPGは大好きだ。



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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

2010年12月01日 04時14分30秒 | 映画・その他レビュー
ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」(1999年ドイツ)

普通なら友達にすらならないであろうくらいタイプの全く異なる2人の青年が病院で出会う。
共に余命いくばくもない身の上であることを知った2人、マーチンとルディは人生の最後に海を見るため、末期患者病棟を脱走する。
『天国じゃ、みんなが海の話をするんだぜ』
酔った勢いでベンツを盗む2人。
ところがそのトランクにはギャングの大金が入っていたのだ。
2人はギャングに追われ、そして図らずも警察にも追われる立場となってしまう。
銃を使うマーチンを批判していたルディ。
しかし、激しい発作に苦しむマーチンを助けるために薬屋で発砲する。
次第にお互いにかけがえのない存在となっていく2人。
強盗を犯すマーチンがテレビ中継されるなど、2人の逃避行はますます険しくなっていく。
果たして、死ぬまでに海へ辿りつくことは出来るのか・・・。


というようなお話。
ロードムービーってハッピーエンドで終わらないものが多いです。
「俺たちに明日はない」をはじめとして、「明日に向って撃て」「イージー・ライダー」「マイ・フレンド・フォー・エバー」「テルマ&ルイーズ」「パーフェクト・ワールド」「バンディッツ」・・・
私がそういうのを選んで観てるだけなのかもしれませんね。
中にはハッピーに終わるロードムービーがあるかもしれません。
尤も、「スタンド・バイ・ミー」はハッピーなのかアンハッピーなのか判断に苦しみますが

残された時間をどう過ごすか、をテーマにした映画もたくさんありますね。
しかし「海を見たい」という願いはあまりにもささやかなのではないか?
と思うのは海に囲まれた日本人だから思うことかもしれません。
この映画の舞台はドイツ。
一度も海を見たことがない人もいるんでしょうね。


***万が一、おもしろそうだな、見てみようかな、と思われましたら、ここから先は読まないでください。ネタバレあり***

2人はギャングの金を使ってホテルのスイートに泊まり、大はしゃぎします。
そして、死ぬまでにやりたいことを紙に書き出し、1つずつ叶えることにします。
磊落なマーチンの願いは「プレスリーが好きなお母さんに、プレスリーが母親に贈ったのと同じ車をプレゼントすること」
マジメなルディの願いは「女の子と仲良くすること」
このギャップがまた哀しくもおかしい。
ロードムービーはやっぱり笑いと涙なんですねぇ・・・

ギャングも警察もコミカルを通り越すほどのスットコドッコイ振りで、思いっきり笑えました。
マーチンが強盗に入った銀行の職員もいい味だしてます。
偶然にも助けられ、どうにか海まであと少しというところまで来た2人。
しかし、とうとうギャングに捕まってしまいます。
「金を返せば命だけは助けてやる」と言われた2人は笑い転げるしかありません。
そんな2人に逆上したギャングが銃を持つ手に力を込めます。
2人は手と手をギュウッと握り合い、覚悟を決めます。

そこに、あの“ルトガー・ハウアー”様が登場!
一番おいしいところをかっさらっていきます。うーん、かっこいい
なんでも、マネージャーが「出演料は10万ドルだ!」と言ったのに対し、「そんなの気にするな」と出演を快諾したとのこと。
ステキすぎる

2人はとうとう海に辿りつきます。
海岸に至る道は荒涼とした1本道。何を象徴しているのか。
海を目前にしてマーチンは足を止めます。
「言いたいことがあるんだ」
先に進むルディが振り返ります。
「いい、判ってる」
マーチンは納得したかのように歩き始めます。
このあたり、男同士の友情が溢れていてたまりません。

二人の前に広がる海は、ハワイのように爽やかなものではありません。
いかにもヨーロッパらしい、どんよりとした曇り空の下、強く打ち寄せる波。荒々しい海です。
それでも2人は黙って砂浜に腰を下ろし、タバコをくわえます。
やがて、マーチンが静かに旅立っていきます。
ルディはタバコをふかしたまま海を見つめ続けていました。

『天国じゃ、みんなが海の話をするんだぜ』

これだけ強盗やら銃撃戦やらやらかしておいて、死者はラストの1名のみ。
おかしくもせつない映画でした。



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香水

2010年10月07日 04時14分23秒 | 映画・その他レビュー
香水ーある人殺しの物語」パトリック ジュースキント(文春文庫・全1巻)

金木犀の香りに惹かれたわけではないけど、ふとこの本を手にとってみました。
2007年に映画化もされています。

18世紀のフランスで、ある特異な才能を持つ一人の孤児がいた。
彼は数キロ離れた場所の匂いすら嗅ぎ分けることができる嗅覚をもっていた。
しかし、彼自身の肉体からは何の匂いもしない。
彼には体臭というものがなかったのだ。
やがて香水調合師となった彼は究極の香水を作りたいと熱望するようになる。
それはパリの街角で出会って、そして彼自身の手で死に至らしめた一人の少女の香りだった。

というようなお話です。
原文がよいのか、訳がよいのかわかりませんが、とても歯切れのよい文章。
韻を踏んでいたり、リズミカルな文章を書く人って好きです。
なんとなく知性を感じます。
会社でもよくダラダラと意味のわからない報告やメールを書いてくる部下がいるので
「センテンスは短く!」
と叱るんですけどね。
こればっかりは言葉のセンスというか、感覚がある程度鋭くないと難しいのかな。
私も日々精進ですワ。

お話のラストは「えっ?」と何度も読み返してしまうほど意表をつくものでした。
殺人が続きますが、その残酷さよりもページの間からも匂いがしてきそうな猥雑なパリの様子のほうが気持ち悪かったです。

私も結構匂いには敏感な方なのですが、何事もほどほどに鈍感な方がいいのかも知れないなんて感じました。

東福門院和子の涙

2010年10月02日 06時23分14秒 | 映画・その他レビュー
東福門院和子の涙」宮尾登美子(講談社文庫 全1巻)

和子は「まさこ」と読みます。
徳川2代将軍秀忠の末の姫として誕生し、武家から初めて入内した和子の一生を侍女の「ゆき」が語る。という物語。
織田信長の妹「お市の方」の娘であった母「お江与の方」の苦難の人生から始まります。
人を語る上では、やはり親の存在というのが欠かせないものなのですね。
本人だけでなく、その取り巻く人々の生き様や思惑、そして時代の流れというものが和子の人格そして人生を構成する上で大きなウエイトを占めているのです。

幼少期は兄たちに手を噛まれても泣きもしないでニコニコしていた和子。
「泣かずの姫君」と呼ばれ、兄妹の中でも最も気が大きく我慢強い子と思われるようになりました。
このおおらかさが、やがて宮中で過ごすことになる彼女自身の拠り所となります。いえ、周囲にはそう見えるのです。

「稀なる福運の姫君」と称えられながらも、その人生は決して楽しいことばかりではありませんでした。
夫たる後水尾天皇やその取り巻きの女性たちから「武家の娘」と虐げられ、入内後2年以上も放置されます。
それでも和子は春風のように優しく暖かくじっと待ち続けます。
やがてその心栄えが天皇に通じ、次々と子を成していくのでした。

後水尾天皇は病気治療のため、突然、一の宮である和子の長女に譲位してしまいます。
わずか8歳の娘を手元から取り上げられ、和子は嘆き悲しみます。
しかし、上皇となってから女性の出入りが激しくなった夫に対して決して嫉妬めいたことは言いませんでした。
そして、自らが産んだ皇子が夭逝したために、他の女性が産んだ子を養子として天皇の座につかせます。

詮無きことは決して口にしなかった和子。
しかし、どれだけの思いがその胸にあったことか。
公武の間を取り持ち、表面的には穏やかに微笑みながらどれほど悔しく切ないことがあったことでしょう。
幼き頃から仕えてきた「ゆき」にも気付かれることなく、和子は胸のうちの悲しみや苦しみを一人で耐え忍んできました。

「ゆき」は和子の枕の下に入っていた一枚の「紅絹(もみ)の切」がぐっしょりぬれていたことから、ようやくそのことを知るのでした。
どんなに華やかで幸せそうに見えてはいても、心のうちは誰にもわからない。
和子の本当の強さに心打たれました。

私はかなり口数が多いほうなので、少しは和子のように黙っていられれば、なんてことを思いました。
次は和子とは逆に徳川家へ降嫁した和宮の物語でも読んでみようかな。

サロゲート

2010年09月20日 06時53分19秒 | 映画・その他レビュー
「サロゲート」(2009年アメリカ)

近未来の世界。
人々は“サロゲート”と呼ばれるロボットと自分自身をリンクさせ遠隔操作して生活を送っている。
サロゲートに何かが起きても、人間にはなんら影響はない。
そのため犯罪率は下がり、人々は平和なサロゲート社会を謳歌している。
好みにあわせた姿かたち、時には性別までも偽ったサロゲートを操る人間たち。
しかし、あるサロゲートが破壊され、操作していた人間までも殺されるという事件が発生する。

というお話。
主役のブルースウィリスはいつものスキンヘッド・強面からかけ離れたようなサラサラの金髪とツルツルお肌で登場。
なんだか違和感が・・・と思っていると、それはサロゲートであることがわかり納得。
どちらかというとこっちのほうが「アバター」っぽいです。
別に自分に似せる必要はないんですよ。
どうせ本体の人間自身は外に出ないのですから。
しかし、それでいいのか?
生身でぶつかっていくことの大切さをなんとなく感じさせる映画でした。