今日はお久しぶりに、ふぁ~の京ことば教室です!
今回は食べ物の話。京都には京都でしか食べない物や他の地方とは呼び名が違うものが色々あるようです(京都に生まれ育ったもので意識せずに使ってたりしますが‥)
たとえば、かしわって何かわかります?
鶏肉のことです。実家の母はよく、
”お夕飯何にする?かしわでも食べよか?”と言った具合に使います。
語源を見ていると、かしわ手を打つ姿が鶏の羽ばたく姿が似ているからとか‥。その他色々あるようですが、西日本で使われることが多いようです。
次に地方の友人に食べたことない~とよく言われるのが甘鯛。京都ではグジとも言います。読んで字のごとく、鯛の身より身が甘いです。鯛と名前がついていますが、焼いてもパサパサ感のない鯛とは少し違うお魚です。焼き魚かお造りが一般的な食べ方で、私は煮魚として食べたことはありません。鯛より獲れにくいのか、かなりお高め。なかなか食べられません。おいしいのに‥。
お魚つながりで、鱧もあまり京都以外では食べないと聞きますがどうなのでしょう。京都では7月の祇園祭の頃に料理屋さんでもよく出回ります。祇園祭が通称鱧祭りと言われるくらい京都では、このお祭りの頃、鱧を食べんと(食べないと)、という感じです。
食べ方は、夏場ということであっさりと湯引きして梅肉や酢味噌などで頂きます。私は、ちなみに照り焼きか照り焼きの皮を引いて叩いて、
箱寿司にした鱧の箱寿司が好きです。こちらは、ふぁ~のパパの十八番なので、また夏場になったら作り方をご紹介しますね。
このほか、お野菜も京野菜とか言ってブランドになっているようにこちらでしか食べないものがあります。
代表的なもので、京人参、賀茂茄子、壬生菜、聖護院かぶら、堀川牛蒡、などなど‥。色々ありますが、日常のお食事は季節の時に出回っていれば頂きますし、そうでなければカレーなんかには洋人参の方が合うので、京人参(金時人参)はお正月のお雑煮に使うくらいでしょうか。それでも、よく雑誌などで取り上げている京の台所の錦市場では、京野菜はたくさん売ってます。先に書いた京都で出回るお魚も錦に行くと手に入ります。
錦市場も楽しいところなので、次回にまたじっくりご紹介しますね。