ふわりのにちにち ~造園家・野草家の武蔵野の山野草と雑木の庭づくり~

心象風景をかたちに・・ 童心にかえる ふわりの庭
株式会社 風 代表取締役
造園家・野草家 楠耕慈 のブログ

芽出しの季節

2020-04-27 15:54:40 | 日々のこと






冬場、2~3月は、樹木が眠っているので移植には丁度良く、また、葉も出ていない為、運搬中に痛まないというメリットがあり、作庭の適期といえます。

ただ、葉が無い分、植栽の際には「想像力」が必要で、完成をイメージして植えることは少々経験が必要に思います。

そんな、不安感と達成感は、フィルムカメラの撮影にも似ているようで、現像するまではっきりと形を表さないところも、ある種の「面白み」と言えましょう。

冬の姿と春の姿。

それは、重なりゆく四季の移ろい、年月の始まりの一歩でもあります。





施工前と施工直後、冬のどこか寒々しい景色。











アパートの植栽という、少し珍しい仕事でしたが、設計時から携わり、植栽ありきで進めて頂きました。

全8室、すべてから武蔵野の景色を眺め感じるようにプラン二ングしました。

春の芽吹き、夏の涼しみ、秋の錦秋、冬の静けさ。

四季のどの表情を切り取っても、住む方の生活、土地の記憶に刻まれる景色になればと思います。

また、街の風景として、近隣の方々にも馴染み親しんで頂ける、「地域の庭」になることを願っています。






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