模型店巡り東北編秋田４

ＡＭ７：００起床

　朝食をとる。朝風呂に入ればよかったなあ、残念。ゆっくりしすぎてあわただしくなった。次の目的地は能代市。国道１０１号をまっすぐ（このまっすぐがくせ者）行けばいいのだが距離がある。土地勘がないから時間に余裕のあった方がいい。温泉にゆっくり入れないのが残念だ。いい温泉だった。体がしゃきっとしてたよ、番頭さん。熱い風呂もいいものかも知れないね。

　うわっ、見送りしてくれるの？照れくさくて表情がつくれないよ。最後に心憎いことやってくれてありがとう。うれしいよ。じゃ！

　さらば男鹿温泉郷。

ＡＭ９：００　ｉｎ　寒風山

　何でここにいるの・・・。それは国道１０１号線が枝分かれしていることに気づかなかったから。なーんだ。道を間違えたんだ。そのおかげでこんないい景色が拝めたんだから、かえってありがたい。

　寒風山の一般駐車場からは男鹿半島の北側と南側の両方の海、それに八郎潟の調整池までを見渡せる。山育ちの自分にとって、こんなに視界いっぱい、海を吸い込むように見るのは初めてで、はしゃいで叫び出したくなるような感動があった。うわー、子供っぽくて恥ずかしい。でも正直そんな気持ちだったのだ。

　天候に恵まれ、風もない。落ち着いて景色を楽しめた。近くの山に人が登っているのが見える。身長５ｍｍ位にしか見えない、気をつけてーと叫んでも聞こえないな。男鹿市の港の方には巨大な風車がゆっくりと羽を回していた。平べったくて丸いのはタンクか何か。ちっこいクルマがのんびりと走っている。人なんか動く点にしか見えない。まるで模型の国のよう。けれどあれは現実だ。あそこに行ってみることもできる。見て聞いてふれあうこともできる。

　ほんの一瞬、模型店巡りの中止を考えた。この暑さの中、模型店をのぞくために、町から町へとただひたすら走るだけの自分。食事はコンビニのおにぎり＆サンドイッチ、旅館には夕飯時を過ぎてから到着するためベット代だけのために高額料金を払っている自分。これでいいのかと振り返るにはチト遅いが、今ならまだ休暇が半分以上残っている。

　さあどうする。

　やっぱり、と重い腰を上げる。一回はやりたかったことだ、もう二度とこんな無茶もできないだろう。今しかない、今しかないんだ。酒も女も食い物もいらない。今、俺に必要なモノは初志貫徹のための強い意志なんだ！！（大げさですね。そんなごたいそうなモノじゃないんです、かっこつけたいだけなんです）

　さらば、寒風山、良い眺望をありがとう。おかげで充電完了。