模型そぞろあるき

模型店に行ったり模型を作ったりつぶやいたり思うさまフラフラするブログです。

レベル32ファントムⅡF-4E

2005年01月05日 | AIR

レベル1/32ファントムⅡF-4Eといえば私の中では、「ふ○けんな○○ヤロー」キットNo.1です。

(注:レベルの名誉のために言っておくと、新版の方は傑作です。買って損はないです。)

当時まだウブな私は高けりゃデキがイイに決まってらぁ!と信じて疑いませんでした。
箱を開けるあのときまでは。

シュリンクパックを施された箱などお歳暮などでしか見たことのない私は、透明フィルムに包まれたその箱を手に入れ得意の絶頂でした。毎年お年玉を親に笑顔で迫られて没収されていました。手元には3000円くらいしか残らんのです。そのなけなしの大金を払って買ったモノです。その思いまで調味料となって輝かんばかりに見えますわ。

箱を開けるまでは。

あの箱って工作用紙よりもペナペナしてまして、それを慎重に開けていくわけです。両手一杯に箱の縁を持って。
カポッ
そんな感じで開きます。中には厚手の透明ビニルに入った部品が見えます。
そのビニルも慎重に開いてようやく生の部品たちとご対面ですな。生の部品たち。

間違えました。
生じゃありません。
ゆでてありました。

例えて言うなら
レンジに箱ごと2~3分突っ込んで半分融解した感じの部品がそこにはありました。


どう見ても融けていました。ランナーなんか今にもこぼれそうな形でした。
機体本体以外の爆弾などのアクセサリーもバリが全開で、その形が水玉でした。
かんじんの本体ですが、
完全に歪んでおり、プラの自重に絶えきれず、ぐにょんぐにょんと曲がり、しなります。
表面の彫刻は凸彫りですが、ただそこに引いてあるだけでリベットもなし、間延びして寒々とした表面が広がっていただけでした。さっきまでの幸福な気持ちは、どこに行ってしまったのでしょう。

この後、シュリンクパックされた箱を買う前には必ず開けてもらい、内部の点検をするようになったのは言うまでもないことです。

そんな製品が現在20000円台で取り引きされていることを知りました。
今ならタミヤ32の超絶キットがありますし、過去を懐かしむくらいにしか用がないかもしれません。


















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