11月2日、木曜日。 晴れ、夏日。
明日が文化の日でお休みですので、一週間があっという間でした。☺️
今日、小田急線に乗る用事がありましたので、昼の時間を使って明治神宮に立ち寄って来ました。
明治神宮をお参りするのは30年振り?
編集する時間がありませんでしたので、来週にでも投稿したいと思います。
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明日の文化の日に因んで、柄にもなく文化・芸術に触れてみます。
先週日曜日、銀座のギャラリーでかみさん推しの木工作家さんの個展を観て来ました。
ゲージツの秋・・・
偶には実物の優れた作品を鑑賞して感動するのも良いものです。☺️
築地での昼食後、銀座5丁目の靖山画廊へ、
こぢんまりとした小さなギャラリーです。
福田 亨 「水のかたち」
作品は、精密に作られた昆虫の木工細工です。
何も知らずに観ている間は、よく有りがちな「リアル昆虫作品」だな、位の感じでしたが、、、
作家さんご本人のお話を伺った後は、その凄さに目を見張りました。。。
先ずは、このクワガタをご覧下さい。☟
この作品、色合いの異なる木片の形を整えてはめ込む「木象嵌(もくぞうがん)」という技法で作られています。
全て木材の天然色で着色は一切しておらず、枯葉も水滴も全て木材彫刻です。
その「木象嵌」で蝶の羽の模様を作る過程をビデオ放映してました。
薄く削りだした翅に細かな穴を開け、、、、
削った白木を一つづつ埋め込みます。
他の模様も同様に埋め込んでいきます。
で、出来上がった作品がこち・・・☟
作品名「吸水」
使用した素材は、黒檀、黒柿、真弓、冬青、水木、神代楢、栓(緑青腐)、ジリコテ、サティーネ、パープルハートの10種類。
全て作家さん自身で探し求めた材料だそうで、素材準備に数年、制作に3~4ヶ月費やしたとか。
最初は透明樹脂だと思っていた水滴は、土台と同じ木材から彫って磨きを掛けているのだと。
凄い発想と技術ですね。。。
他に4つの作品が展示されていました。
「Suisou」
栃、神代栃、香椿、栴檀、神代楡、榧、柞、洋梨、マホガニー、パロサント、チャクテコック
「アメンボ」
栃、神代栃、神代楢、白木
「アメンボ」
栃、神代楢、白木、柳(緑青腐)
「雨」
神代楡、神代楢、黐の木、黒檀、黄楊、栓(緑青腐)、アクリル
「水のかたち」というテーマに納得です!
展示作品はこれら6点のみで、全て今年の新作だそうです。
最後に記念写真を撮らせて貰いました。
福田 享(ふくだ とおる)
木工作家
伝統装飾技法の木象嵌を立体彫刻へ応用した「立体木象嵌」考案。着色は一切せず、木の持つ天然の色味や木目の質感を大切にしています。(ご本人のXより)
プロフィール
1994 北海道小樽市生まれ
2013 北海道おといねっぷ美術工芸高校 卒業
2015 京都伝統工芸大学校 木工専攻 卒業
家具職人を経て作家になったとか。
小樽のご出身ですが、他の作家さんの作品を頻繁に見ることが出来るからとの理由で、最近東京に移住されたそうです。
これからも、素晴らしい作品を作り出して下さい!
福田亨さんのホームページ☟
*靖山画廊での個展は明日11/3までです。
本日もご訪問頂きまして有難うございました。
三連休中はブログもお休みさせて頂きます。
皆さま、素敵な週末をお過ごしください。