学校をあきらめた日

小学校3年生の娘が、学校へ行かなくなりました。葛藤の日々。

子どもの力

2020-02-15 13:42:00 | 日記
こんにちは、かおこです。

娘の通っている学校は、自治体の方針で、土曜日の公開授業が年に数回あります。
私たちの時代で言う、授業参観のような感じです。
ただ、年に何回かあるので、昔と比べるとカジュアルな感じ?で、私はいつも楽しみにしています。
その時の授業が体育だったりすると、一緒になわとびしたり。
学習の内容を、下級生向けの発表会に仕上げるため、その予行演習を公開授業にあてたり。
合間に講演会などもあったりして、なかなか工夫されているなぁと思います。

今日がその日だったのですが、娘は当然休み。
先日、担任の先生から「学校公開の日に、ちょっと覗いてみたらどう?」と言われたのですが……
昨日の時点で「明日行かなきゃいけないの?」と露骨にイヤな顔。
私は行くけれど、娘には「任せるよ」と言うにとどめました。

ほかの子かいるのに自分の子がいない、その状態を見る、参加する、というのは、以前はなかなか辛いものでした。

ただ、娘が学校に行かなくなってから、先生に様子をたずねたり、手紙をくれたり連絡帳を書いてくれたり、普段の会話でも「どうしたのかな」と話題にしてくれたりと、クラス中が気にかけてくれていました。

私は、子どもたちの優しい気持ちに感動して、ある時クラスの子達へ感謝の手紙を書き、先生に読んでいただきました。

ちょうどその頃。
私自身、以前の職場で仲良しだった人と連絡を取り合っていたのですが、それも疎遠になりつつありました。
それはある程度はやむを得ないことで、会いたければ私の方から連絡をすればいいこと。相手が恨めしくなるとかそういう気持ちは全くないのです。
ただ、「去るものは日々に疎し」ってこういうことだな、と思っていました。

そんなことがあったので、娘のことも「友達からそのうち忘れられるのかもしれないな」と思ったりもしていました。そうなっても、しょうがないやと。

でも。


少なくとも、今の娘のクラスの子どもたちには、それは当てはまりませんでした。

娘が不登校になってからしばらくして、一度、私が登校時のクラスへ顔を出した時がありました。
クラス中がざわつき、「○○ちゃん(娘)どうしたの!?」の心配のオーラが飛んできました。
それは、大変な迫力でした。

うわぁ、こんなに心配されてる!不安な顔の子もいっぱい!

申し訳なく思いつつも、その一方で、嬉しい気持ちもありました。
娘、忘れられるどころじゃない。
みんな、気にしてくれてる!

娘が元気なのか病気なのか、何で来ないのか、理由と現状をあまり知らせていなかったので、子どもたちの心配もピークだったのかもしれません。
それにしても、みんな忘れるどころか、ずーっも気にかけてくれている……
本当に、ありがたく思いました。

不安と心配をかけているお詫びと共に、こな感謝の気持ちを、子どもたち自身に伝えたかった。
先生が手紙を読んで下さった時、子どもたちは真剣に聞き入っていたそうです。

それ以来でしょうか……
公開授業や、保護者付き添いの行事など、なるべく顔を出すようにはしているのですが、そのたびに子ども達が寄ってきます。
「○○ちゃん(娘)いつ来るの?」
「また会いたい」
「プレゼント渡したい」
「手冷たいねー(と手を握ってくれる)」

……もう、子ども達の優しさにまたまた感謝!感動😭

近所で、時々知っている子に会うことがあります。
そんな時、娘はあえて避けたり、やり過ごしたり。あとから「誰々がいた」と言ったりします。
ただ、当の本人がこの状態でも、クラスの子たちは、いつか娘が来ることを信じて声をかけてくれるのです。
忘れてしまったり、興味がなければわざわざ親に声をかけることなんてしないですよね。
今のところ、その気持ちに応えられていないのが心苦しい部分はありますが……

今日も、授業が終わった後によく知っている子と話していたら、あまり知らない男の子が声をかけてきました。
「○○ちゃんのお母さん。
6年生を送る会で、3年生が重要な役割をするから、○○ちゃんにぜひ来てほしいと思って」
といった内容を、とても真面目な顔できちんと話してくれました。
これにもまた感動😂

名前は知っていても、あまり面識のない男の子。
娘も、特に仲良くしている、という感じでもないし、私もその子と親しく話したこともない。
それなのに、わざわざ私を呼び止めて「来てほしい」と自分の気持ちを伝えてくれた。
本当に嬉しくて、ありがたくて。
本当に……
尊いものを見た、と思いました。

娘の不登校、悩みは尽きませんが……
苦しい一方で、人の、子ども達の優しさ、思いやり、人が本来持っている力を改めて思い知らされます。
その心を、ずっと持っていって欲しい。

クラスのみんな、本当にありがとう。


読んでいただき、ありがとうございました。