これは私がまだ大学に通っていた時の話。
奇しくも、トイレでレポートを洗う男に遭遇した。
退屈な授業を受け終え、友達と帰路につこうとしていた時。
尿意を催していた私は
『ちょっとトイレ行くから待ってて』
と言い放ち、大学校内のトイレに向かった。
入ってすぐ右に鏡と洗面台があり、その奥に3つ小水用の便器が鎮座している。
私が一番手前の便器と向かい合ったその時、トイレのドアが荒々しく開き、一人の男が入ってきた。
かなりギリギリの状態らしく、何だか慌ただしい。足早に一番奥の便器の前に立つと、目の前の荷物置きにバッグを置き、カチャカチャとベルトを外し始めた。
すぐにジャーと排尿の音が聞こえてくる。
その瞬間
ドシャァ!!
その男の置いたバッグが、今まさに自分が排尿している便器の中に真っ逆さまに落ちたのだ。
『うわッ最悪!うわッ最悪!!』
男の悲痛な叫びが聞こえる。
しかし、ギリギリの状態で駆け込んだのがこの男の不幸だった。
小便が止まらないのだ。
『うわッ最悪…うわッ…』
彼はそう叫びつつも、自分のバッグに尿をかけ続けた。
しかも、よく見るとバッグの口を閉めていない。内容物がバッグから覗き、天から降り注ぐ聖水を浴びている。
もうノートからレポートから汚物にまみれ、例え乾いたとしても使い物にならないだろう。
その後、彼は悲惨な姿になったバッグとその内容物を便器から救出し、洗面台でその全てを洗っていた。
奇しくも、トイレでレポートを洗う男に遭遇した。
退屈な授業を受け終え、友達と帰路につこうとしていた時。
尿意を催していた私は
『ちょっとトイレ行くから待ってて』
と言い放ち、大学校内のトイレに向かった。
入ってすぐ右に鏡と洗面台があり、その奥に3つ小水用の便器が鎮座している。
私が一番手前の便器と向かい合ったその時、トイレのドアが荒々しく開き、一人の男が入ってきた。
かなりギリギリの状態らしく、何だか慌ただしい。足早に一番奥の便器の前に立つと、目の前の荷物置きにバッグを置き、カチャカチャとベルトを外し始めた。
すぐにジャーと排尿の音が聞こえてくる。
その瞬間
ドシャァ!!
その男の置いたバッグが、今まさに自分が排尿している便器の中に真っ逆さまに落ちたのだ。
『うわッ最悪!うわッ最悪!!』
男の悲痛な叫びが聞こえる。
しかし、ギリギリの状態で駆け込んだのがこの男の不幸だった。
小便が止まらないのだ。
『うわッ最悪…うわッ…』
彼はそう叫びつつも、自分のバッグに尿をかけ続けた。
しかも、よく見るとバッグの口を閉めていない。内容物がバッグから覗き、天から降り注ぐ聖水を浴びている。
もうノートからレポートから汚物にまみれ、例え乾いたとしても使い物にならないだろう。
その後、彼は悲惨な姿になったバッグとその内容物を便器から救出し、洗面台でその全てを洗っていた。