倅の受験日当日。
仕事先の私の携帯電話にメールが来る。
「今、家に着きました。」
??
もちろん、妻の携帯電話にも・・・
「今、着いたよ。」
??
誰が帰宅の心配をしているのだ。16才にもなったら、勝手に家に帰るくらいのことはするだろう。試験はどうだったのか、自信はあるのか、出来はどうだったのか、まあ、どちらかというと大丈夫なほうとか、手ごたえはあったとか、なんかあるだろ。
妻の仕事場のパートさんの娘さんも受験日だったらしい。
「いま、おわりましたぁ。思っていたよりもできたと思います。あ、でも、安心はできませんが(笑)」みたいなメールが来たという。こういうのを待っているというのに、なんとも、あっさりとした塩味なメールをよこすとは、さすがは男一匹・ドでかもぐら1号。
電話する。
『おい!どうだったんだ!ちゃんとやれたのか?どうだったんだ?』
「田んぼでタバコ吸ってる生徒がいた。」
『そんなことはどうでもいい。試験はできたのか?どうだったんだ?』
「ちゃんと受けたよ。」
『いや、だから、その内容はどうだったんだと・・・?』
「結果はまだわからないよ。卒業式の次の・・・」
ええい。イチイチ要領を得んのは遺伝か!
「・・・・ええと、電車で行ったよ。」
なにを奇妙奇天烈な・・・なんか詰まると奇想天外な答えを出すのは遺伝なのか!なにで行こうが知るか!倅の受験日当日に、交通手段に興味を持つ父親がいるとでも・・・??
そういえば、こいつの母親、つまり、私の妻は、知り合って間もなくの若き日、ちょい悪だった私にブチ切れて、なぜだか突如「インスタントラーメン」を買いに走り、買ってきたそれを投げつけるという不思議な攻撃を繰り出したことがある。そこらに石でもゴミでも、なんでもあるのに、わざわざ「インスタントラーメン」を投げつけるためだけに買いに走るという予想外の行動に、これはもう、私じゃないとダメだろうと結婚を決意したものであるが、そのラーメンが「サンヨーの塩ラーメン」だったことは、更にどうでもいいことである。おそらくは安かったんだろう。
「2」へ
■2008/03/05 (水) ガチコメ的「倅の受験日に送る父の言葉(笑)」2
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まあ、それにしてもだ。
私が寝不足の夜に限って喘息発作を起こし、ファミレスに行けばテーブルの下にもぐって遊んで、私にゲンコツを喰らって泣いていたあの「じゃがいももぐら」も高校生である。
私が年をとるはずである。年々、食欲も減退する。もう朝から「カツカレー」しか食べれないほどだ。酒を減らさんと死ぬと言われ、体重も落とさんと死ぬと言われ、タバコをやめないと死ぬと言われ、もう、なんか、死ぬと言われている。ならば、今日から菜食主義者になって体重を半分に落とし、タバコも酒もノーサンキューの健康体に生まれ変わったら、250歳くらいまで元気に活動できるのかという今日この頃、人間の死亡率は100%です。だから、ぼくはしにましゃん!というのは大ウソなわけでありますな。一昨日の飲み会で、みんなの顔面にパフェ塗りたくってごめんなさい。他意のお頭です。こんばんは。
さて―――――――――――
http://netallica.yahoo.co.jp/news/27148
<イマドキ新入社員の困った行為 TOP3が出る>
先日の飲み会では「新入社員歓迎会」も兼ねていたのだが、新人が二人も欠席するというわけのわからない状況となった。まあ、そういうこともある。どんまい。会社。
ところで、この「困った行為TOP3」はとても気になる。もちろん1位は「会社に来ない」かと思ったが(笑、どうやら違うらしい。
「3」へ
■2008/03/05 (水) ガチコメ的「倅の受験日に送る父の言葉(笑)」3
<1位は「あいさつがきちんとできない」。具体的には、自分からは挨拶しない、偉い人にしか挨拶しないなどで、2位は「メモを取らず、同じ事を何度も聞く」、3位は「敬語が使えない」となっている。上司に最初からタメ口で接したり、社外の人と話している時に社内の人間をさん付けして呼ぶなどマナーが身についていない新入社員がいるようだ。>
たしかになww
「2位」なんか、ほんと腹立つもんなww
しかし、この「1位」は笑うww
「おい?挨拶もなしかぁ??ああん?」
ということだろうかww
いや、たしかに、そんな困った社員は増えているんだろうが、ちょっと偉そうに言わせてもらうとだな、そのくらいで困っている上司にこそ困るわい!ということだ。
挨拶しない奴がいれば、そいつの眼前に立ちはだかり、まっすぐに目を見据えて・・・
『おはやうございます!!!』
とビビらせてやらんかい。困ってるヒマがあったら、それこそ「挨拶」しる。
いい年こいた大人が集まる場所で「あいさつ運動」とかやっているのを見ると、例外なく「ダメ会社」であるとレッテルを貼付したくなる。ったく阿呆臭い。
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で、せっかくだから、私が思う「困った社員」をエラそうついでに述べておこう。当社の社員も読んでいるらしい「ここ」で書くということは、私からのボーナスであるぞ?ほれほれ。心して読め。ほれほれ。
「TOP3」などと遊び臭い書き方はせん。注文はひとつだけだ。
それは、
「能動的であれ」
ということだ。まさにこれに尽きる。
「4」へ
■2008/03/05 (水) ガチコメ的「倅の受験日に送る父の言葉(笑)」4
「指示待ち」が多すぎるのだ。失敗を避けようとすることは、経験を捨てていることと知れ。そして、どうしても速度が遅い。処理する工程が多すぎる。責任を取るという覚悟さえあれば、自己完結する作業が増えるはずである。考えねばならんファクターを増やすのだ。その多さを競うのである。成功事例はたまたま、人様のお陰様。失敗は己の段取り不足、認識の甘さ、考えの浅さ、見識の無さ、阿呆の証左である。自分は自分で磨くのだ。
「悩む」と「考える」を混同しているのだ。「悩む」のは素人だ。金にならん。プロならば「考える」という作業を繰り返さねばならんとあれほど・・・
と・・・まあ、これ以上は駅前の焼き鳥屋でしか言えん。連れてってくれ。
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ともかく「事務的」な社員が増えたとは思う。
なんというか、「薄い」というか、「浅い」というか・・・
つまり、消極的なのであるな。何事においても・・・
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0803/05/news050.html
<20代は貯蓄志向? 年間120万円以上貯める人が1割>
「男は二十歳になったら自立させる。親の世話になるな。」
というのは、私の揺るがない「男の子の育て方」でもあるのだが、やはり、妻は心配そうではある。「結婚資金とか、なにかと、お金も貯めさせないと・・・」というのが言い分であった。無論、私は一刀両断に斬って捨てる。
『ひとりで生活して、嫁さんももらえん程度の稼ぎならば、もらわんほうが世のため人のためだ。それに、男の甲斐性というものは金だけではない。倅を腑抜けにしたくないなら口を出すな。』
「5」へ
■2008/03/05 (水) ガチコメ的「倅の受験日に送る父の言葉(笑)」5
ちなみに私が実家を出たのが「17歳」であった。仕事をして家賃を払い、光熱費を払った。酒を飲んで、彼女とも遊んだ。給料日まで何日もあるのに「50円」しかなかった月もあるのだ、えへん。マジで、これは死ぬかな?と思った日もある。「バターピーナッツ」で空腹をしのいだ夜もあったのだ。思えば、「生活する」ということを体で覚えた日々だった。在日特権を活かす知恵もなかったのだ(笑。
周囲の「他人様」の世話になりながら、気を使い、遠慮をして、仕事をする。辞めたら大変だから、ひとつの仕事にしがみついて踏ん張るのだ。上司や先輩が誘ってくれる、給料日前の赤ちょうちん研修を、小躍りしながら喜んだものだ。それでも、未熟な己を叱ってくれるオサーンの「ありがたさ」を感じられるようになるまで十年以上を要したのだ。
実家に寄生しながら、マクドのハンバーガーに寄生虫がいたと騒ぐような餓鬼が、金持ってるからなんだというのか。男は「家族」に属したまま「家庭」を築くのだ。なによりも「自立」が大切であることは言うまでもないではないか。貯金の額で安心を補えるという感覚が、既にもう、どうしようもないほど貧弱であるというのだ。
<お酒を飲まない(飲めない)若い人が増えているとも聞くが、実態はどうなのだろうか? 飲酒の頻度を聞いたところ、お酒を飲まない人は34.9%。その理由として「お酒に弱い」が36.7%で最も多く、次いで「おいしいと思わない」が33.9%、「お酒が好きではない」が23.9%と、“飲めない”理由が多い。>
酒を飲むとか、飲まんは勝手だが、その代りとして「貯金」とするのが栓無い話である。朝日新聞なんかはこれを「不安定な社会を構築している日本政府の所為」とでもするのだろうが、問題はそれだけでもない。もっと不安定で無茶苦茶な国家でも、若者が元気な国も腐るほどあろう。お酒も美味しく飲んでると思うがww
「6」へ
■2008/03/05 (水) ガチコメ的「倅の受験日に送る父の言葉(笑)」6
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まあでも、「貯金」が悪いとは言わん。社員にも「貯金しる!」と言うしな。
ダラダラとする「浪費」と、必要な「消費」の区別をつけろというのだ。それができるようになるには、やはり、「自分で生活する」という至極当然の経験則からでしか学べないわけだ。中途半端な年齢になるまで「なんちゃって社会人」として親元で暮らし、いざ、自立しようとした際には「まとまった金がない」という話はよく聞く。そして、その原因とは「貯金をしなかったから」だけではあるまい。それは、「なんで金がないの?」という質問に「金がないから」と答えているに等しい単純な現象に過ぎないのだ。
その真因がどこにあるのかを考えねばならんはずだ。つまり、「自立」していないということは「自律」することも求められない、もしくは「いつまでも練習」なのである。もうとっくに、本番が始まっているのに「練習」気分が抜けきらんのだ。
「自分が親になって子供を育てる」という当たり前の現実を、さも大変なこと、いつかはできるようになってるだろう、と他人事のように漠然と何年も何年も過ごしてしまう危険は、猛烈なしっぺ返しと共に己の身に降りかかる。そして、想像を絶する大変さに心を折ってしまう若者を、私は嫌というほど見てきた。それは、ある意味「仕事」でも同様で、まさか自分が「上司」という立場になり、「管理する側」となり、人様を指導したり教育していくということが、さも大変なことだと捉え、自ら社会の底辺に留まろうとする感覚を捨てきれない者もたくさん知っている。
30過ぎるまで親元で暮らし、なんの不安もなく、それこそ貯金もなく、日銭を稼ぐためにアルバイト情報誌をめくる。不満ばかりを数えて年をとり、プライドばかりを肥大させて扱いにくくなり、ポケットにはタバコも買えない程度の小銭を入れて、今日もぼさっと一日が終わる。そして言うのだ。
「結婚には興味がないんですよ。あはは。」
「出世とかにはこだわらないですね~~」
「自分の時間をもちたいんです。会社に縛られるのはちょっと・・」
「アルバイトのほうが気楽なんです。責任とか重いでしょう・・?」
「車のローンが月に9万円あるんでぇー小遣いとかが少なくてぇー」
「やりたい仕事がないんですよねぇ~~これだって思う仕事がねぇ~」
「7」へ
■2008/03/05 (水) ガチコメ的「倅の受験日に送る父の言葉(笑)」7
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「野茂英雄」が大リーグに行くとき、セガ・エンタープライゼス元会長である「大川功」氏は、こう尋ねたという。
「野茂くん、心配はないかね?向こうでボコボコに打たれるかもしれんね?」
野茂英雄は言う。
「僕は大リーグで投げることができたら、死んでもいいんです。それだけです。」
ロサンジェルス・ドジャースとのマイナー契約を交わした1955年。野茂英雄は236奪三振の成績で新人王を獲る。日米合わせて新人王となったのは野茂英雄だけである。そして、その翌年9月17日ロッキーズ戦にてノーヒットノーランの偉業を成し遂げたことはあまりにも有名であろう。
もちろん、誰もがトルネード投法で160キロ近い速球を投げられるわけではない。魔球のようなフォークも投げることはできないだろうww
運命的な出会いを待ち、衝撃的な仕事に出会い、迸るほどのモチベーションを感じ、人生最高の舞台を想像しながら年をとれ。受動的に、消極的に、誰かの指示を待って、人生を浪費させながら年をとれ。それでも、ひとつだけは学ぶだろう。
「手おくれ」
という現実をな。
「やりたいことがない」のは、「なにもやっていないから」である。
「なにをしてよいかわからん」のも「なにもやっていないから」である。
甘えている時間が有り余るほど人生は長くない。
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