忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

モラルの腐臭が漂う会社

2009年06月07日 | 過去記事
6月5日 朝日新聞に電話してみました2/2






私も「食品スーパー」と「飲食店」、そして「パチンコ屋」にて管理職という経験をさせてもらったので「クレーム対応」というものは避けられないことだった。「クレーム」とは「苦情」ではなく、あくまでも(改善や謝罪、説明や補填の)「要求」なわけだから、もちろんいい加減に対応することは企業イメージを破壊する。また、最近は「クレーマー」と呼ばれる「難癖をつけることが目的」な輩もいるらしい。つまり、それとの峻別をせねば「対応策」も練れないはずだし、なにより「企業としての姿勢」を問われることになろう。

そういう意味で、上の「朝日新聞社の対応」は最悪であると言っていい。過去、TBSなどに対する「電凸」の動画などを見るに、とくに「売国とか反日」とレッテルを貼付されている企業が酷すぎるとしても反論は出来まい。横柄、且つ、無責任であり、あたかも「文句を言うな」という雰囲気が感じられる。その工作機関として活動した誇りであろうか、なにやら「意図的」に行った堂々たる「仕事」に満足しているかのようだ。

それとも、一部の読者、つまり「顧客など相手にせずともどうでもいい」ということか。一流企業のエリート様の仕事に文句があるなら買って読むなという驕りであろうか。広報センターの一職員にまで、そこまでグロテスクなエリート感覚が蔓延しているのであろうか・・・。

もちろん、そんな人もいよう。とくに「書いている人」はそうかもしれない。しかしながら、この動画の「一職員」にまで、そのような意識が浸透しているとは思えないのである。第一、上記の動画の場合ならば、心にも無いことを口から吐き、「かならず、上層部にお伝えします。今後、このようなことがないように致します。はい、もちろん、台湾は中国の一部とされてはおりません。無論、核兵器を所持している国でもありません。とんでもない間違いだと存じます。」と言って、受話器を置いたとたん「バカじゃないの?誰が伝えるかってよww」と笑い飛ばすこともできよう。なのに、なぜ、あそこまで固執するのか。

先ず、「モラルの崩壊」である。この職員らは「企業イメージ」など微塵も意識していない。つまるところ、「朝日新聞などどうでもいい」のである。あくまでも「個人の自尊心」が大切であり、とはいえ、電話の相手に「うるさい!!知るか!ぼけ!」と罵声を浴びせて叩き切ることも出来ないのだ。「気の小さいオレ様」なのである。せいぜいが同僚と「バカの相手は疲れるねぇ~~」と愚痴るしかできない「未成熟な成体」なのだ。

スーパーのとき「人参が腐ってた」と言われても、飲食店のとき「料理にブラシの毛があった」と怒鳴られたときも、私はその企業の管理職として誠心誠意の謝罪をした。チラシ広告の誤植、特売品の仕入れミスによる売り切れ、従業者の態度など、当たり前だが「私個人のミス」ではなく、「私の管理する職場の誰かのミス」であるわけだが、まさに「自分のことのように」謝罪するわけだ。言うまでもなく、これが社会の常識なのである。

また、この朝日新聞広報部に属する担当者に、そういう感覚が皆無であることは言うまでもない。個人が肥大化しただけの「傷つきやすいバカ」が「一流大手企業」に就職して、購読者を見下しているだけの話であり、更には「企業イメージ」など知ったことかと、台湾を赤色に塗ったのはオレじゃないやいと、なんでこのオレ様が文句言われなきゃならんのだと、謝るなんて考えられんと「世間知らず」を晒しているだけだ。


理念なき企業ではモラルが腐る。

朝日新聞という会社は「目的」はあれども「理念」などないのである。

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