忘憂之物

「朝日新聞人権委は誤報正当化」渡辺巨人軍会長(読売新聞)>2012.7.13


    




「朝日新聞人権委は誤報正当化」渡辺巨人軍会長(読売新聞) - goo ニュース

<読売巨人軍と選手との契約金に関する朝日新聞社の記事を同社の「報道と人権委員会」が問題ないとする見解を出したことについて、球団会長の渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長・主筆は13日、「誤報を正当化し、人権を蹂躙する委員会だと言わざるを得ない」と批判、球団が同社を相手に損害賠償請求訴訟を起こすことを改めて強調した。

 読売新聞販売店の経営者らが集まり、東京都港区のホテルで同日開かれた会議の席で述べた。

 朝日が3月15日朝刊で、巨人軍が1997~2004年度に新人6選手と球界の申し合わせを超過する契約金額(計36億円)で契約を結んでいたと報道したことについて、渡辺会長は「金額は間違っており、正しくは12億5000万円」と指摘。朝日側が人権委で「36億円を支払ったとは報じていない」と弁明したことに対しても、「一般読者が読めば『支払われた』と理解するのが当然で、この重要な争点について、人権委は全く言及せずに、判断を避けた」と非難した>








ひと昔前だが、朝日新聞の「現代奇人伝」に若干20歳の中田英寿が取り上げられた。あの有名な「反・君が代」の記事だ。<中田英寿はなぜ「君が代」を歌わないのだろうか>で始まり、その後のインタビューで<国歌、ダサいですね。気持ちが落ちていくでしょ>という「言質」を取り、朝日新聞は小躍りして記事を書いた。そのとき中田は「1冊の文庫本」を持っていて、そのカバーをめくると「論語」だった、というオチもつく。

それからノンフィクション作家の小松成美が「中田英寿・鼓動」を書いた。例のインタビューのことがある。国歌斉唱、最後の静寂のとき、中田は精神統一していた。だから<口を真一文字>にしてスタンドを見つめていた。<ダサいですね>は二十歳の軽口だった。中田は「いまの書かないでくださいね」とも言った。しかし、朝日はそれをメインに書いた。「論語」はベルマーレ平塚の練習場で、そのインタビューの直前「知人」から手渡されたものだった。中田は捨てるわけにもいかず、その文庫本を傍らに置いていた。それを朝日の記者がみつけて書いた。本人は一行も読んでいない、とのことだった。

4年後の2002年。なぜだか「日韓共同開催」となったワールドカップだったが、ここで朝日は「ヒデ、最後のW杯」と大見出しを付けた。素直に「君が代なんか大嫌い」と言っておれば持ち上げてやるのに、生意気にも反論などしやがって、という朝日の仕返しのような記事だ。もちろん、中田は翌日に否定した。<憶測やうその記事が出ることは残念なことです。」>というものだった。本人が違う、そんなこと言っていない、というのに朝日は認めず、苦情が殺到した。中田の所属事務所も抗議文を出した。それから4ヵ月ほどが過ぎ、朝日はようやく「謝罪文?」を出した。内容はこうだった。

<今回、再び代表のユニフォームを着ることになりました>
<記事内容と異なる結果になったことをお詫びします>

正直に「嘘でした」とは絶対にやらない。すなわち「報道は正しかった」けれども「結果は違った」からすまんね、という程度の意味になる。2000年の「日韓親善試合」で日本が「0-1」で負けた試合をして「ああ、負けてよかった」と書く新聞は性根が違う。引退報道を否定した中田はその後、当たり前に次のワールドカップに向けて練習するわけだが、これまた当たり前に練習中、中田は熱く檄を飛ばす。チームメイトと気迫のこもったやりとりもする。大声も出す。これを他のスポーツ紙は「純粋に意見をぶつけ合った。目標のために妥協はできない。W杯へ、魂は1つだった」とか書く。普通だ。しかし、朝日が書くと「やはりかみ合わない」とか「激しく言い争う」とかになる。記事の最後に<練習前のひととき、選手がいくつかのグループに分かれて遊ぶ中、ヒデは一人で球と戯れている>と嫌味を書くのも忘れない。ともかく、朝日新聞に逆らったら許さない、という性根が透けて見える。

メディアの妖怪も、いまさら<誤報を正当化し、人権を蹂躙する委員会だと言わざるを得ない>でもない。「誤報を正当化」どころか「捏造を正当化」するのが朝日新聞の本業だ。<人権を蹂躙する委員会>もいまさら、だ。人権が腐り果てている支那朝鮮の機関紙に人権なんぞあるわけもない。金正日が拉致を認めた「9.17」より以前は「拉致なんかない」で、それ以降は「だから国交正常化しよう」と書き続けた新聞だ。朝日新聞における嘘とか捏造、歪曲とか偏向というのは大工が家を建てたり、漁師が魚を獲ったりするようなものだ。メディアの妖怪は政治に口もカネも出して「老害」とか言われていないで、たまにはインターネットでも見たらどうか。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「過去記事」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事