<民主党の小沢一郎元代表は12日、自らが会長を務める勉強会「新しい政策研究会」の国会内での会合で、北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射問題をめぐって政府が地対空誘導弾PAC3を沖縄などに配備したことについて、「本当にそういう(武力攻撃)事態になる時は予告なしにくるわけだから、何日もかけてあちこちに運ぶのは全くナンセンスだ」と指摘した。
そのうえで、「安全保障の在り方が日米関係の最も大きな柱だが、日本政府はしっかりした自らの意見と政策を打ち出せないがゆえに、普天間であれ何であれ、日米間のそごが生じている。皆で議論してもらいたい」と述べた>
「今日、飛ぶかな?明日は雨だから中止かな?」
多くの日本人の感想はこんなところか。まるで花火大会だが、実害が目に見えない、というだけで、普通、国際社会から一斉に反対されつつ、自国民を飢えさせながら打ち上げる「花火」にしては迷惑が過ぎる。それに当然、もし、万が一、と考えたら、その周辺国は対応策を練らねばならないし、具体的な防衛手段も講じねばならないのは常識だ。手間も金もかかる。
小沢一郎も焼きが回った。本当に武力攻撃が行われる際は予告なしだ、として、まったく政府が対応しなければどうなるのか。「国民の皆様、どうぞ安心してください。どうせ何も被害はありません。だから政府も何もしません」ならば、それこそ<全くナンセンスだ>ということにならないか。それならPAC3の配備状況やら位置、宮古島のどこに自衛隊員の宿舎があるとか、装備はこうだとか、細かい情報を図解入りで報じるメディアこそナンセンスだ。北の工作員はテレビを見ていれば相当な情報を得られる。至れり尽くせり、だ。
また、老朽化してどうしようもない「本部ビル」を爆撃してもらったほうが良い社民党の幹事長も相変わらずのコメントを発している。<過剰だ。政治的なにおいがしてならない。新たな緊張関係を醸し出すのではないか>とのことだが、コレもつまりは同じことを言っている。抗議するだけで良いだろう、ということだ。止めてくれと頼むだけで、あとはもう、なにもするなということだ。「撃ったとき」や「着弾したとき」に備えて迎撃ミサイルを配備したりすることは<過剰だ>と。彼らはどうせ日本近海に落ちて実被害はないだろうから、それほど騒いで大きな問題にする理由がわからない、と本気で思っている。
あまつさえ、それは意図的に過剰反応して<日本の防衛政策が西方重視へ方向転換したという象徴的なアクションで、当局は(北朝鮮ミサイルへの対応を)一つのチャンスと捉えたのではないか>と邪推もする。もちろん「西方」というのは支那を指している。換言するまでもなく、この日本の政党の幹事長は「当局は西方への防衛重視を止めよ」と言っている。この人は日本の納税者が納める公金で食べている。
射程距離1300キロの弾道ミサイル「ノドン」の後継、北朝鮮北東部沿岸地域にある「テポドン地域」から名付けられた「新型ミサイル」の実験が行われたのが平成10年だった。射程距離は1500キロ。これは2段式で、まだ液体燃料を使用していた。平成18年にはコレの2号機の実験があった。射程距離は6000キロになった。北朝鮮は急いでこれを改良して、射程距離が10000キロを超えると予測させた。つまり、ロサンゼルスとサンフランシスコに届くことを意味する。アメリカの対応が変わる頃、だ。
北朝鮮はミサイル発射実験と核実験はセットでやる。すなわち、この病気のような軍事独裁チンピラ一家、他国の国民を拉致して連れ去る犯罪集団が大陸間弾道ミサイルに核弾頭を積める可能性を示唆する。平成21年の発射実験では弾頭部が4000キロ以上離れた太平洋上に落下した。10000キロは大袈裟でも、現実としてそこまで伸びているわけだ。小沢や重野は「ナンセンス」とか「過剰だ」と馬鹿にするが、射程範囲が「ノドン」で事足りる日本、日本国民が脅威に感じても不思議でもなんでもない。9条信者はともかく、「撃つわけない」と座視できる理由はない。「撃ってもなにもない」と看過できる動機もない。
むかし、左巻きのアホンダラは「ソ連の水爆はキレイ」とやっていた。いまは支那の核ミサイルは「そんなの知らない」し、北朝鮮の弾道ミサイルは「人工衛星だ。安全だ」が流行っている。お花畑で花火大会もいい加減にしてほしい。
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久代千代太郎
親爺
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