忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

ipadよりもファイア―エムブレムの新作が欲しい39歳の初夏~2010~

2010年06月01日 | 過去記事
最近テレビに出なくなった「足利事件」で冤罪とされた菅谷さんであるが、著作はいろいろ出ているようだ。他意はないが、まあ、朝日出版からだ。昨年8月の「will」にも特集があったから読んだ。「足利事件 爆弾レポート」というタイトルで書いたのはジャーナリストの日垣隆氏だ。中身は警察の杜撰、DNA鑑定の曖昧さ(当時)、取り調べによる強引な自白などを問題視するレポートになっている。感想は、まあ、いい。

確かに冤罪は怖い。ある日、電車に乗っていただけで「この人痴漢です!」とやられたらたまらない。近くで小さな女の子が行方不明になり、家中、引っくり返されてエロDVDとか発見されたらたまらない。それでしょっ引かれて拷問されたら嫌だ。泣く。

いや、でも、よく考えると、私の自宅にはないから安心か。少なくとも私は所持していない。家から自転車で通う「オナニー部屋」も借りていないし、エロDVDを100枚も置いていないし、ダッチワイフもいない。出てきたとすれば倅の所有物です。お巡りさん、こいつが怪しいという思いを受け取ってください。私ではありません。

ンで、支那の冤罪はもっと怖い。今年の4月、河南省で13年前の殺人事件の被害者が生きていたことがわかった。新華社通信が報道した。

1999年5月、村の井戸から「首なし死体」が出た。死体は村から1年半前に失踪した男性だとされた。その人物と「殴り合いの喧嘩をしていた」という目撃情報から、その村に住む趙作海さんという男性が逮捕される。それこそ拷問といえば支那人、趙さんは罪を認めて死刑判決が出る。しかし、あの支那でもこんなことがあるのかと驚くが、死刑判決は懲役29年に減刑されていた。支那の警察も肉まんの皮くらいの良心はあったのだろうか。

そこにひょっこり「首なし死体」が戻る。首は付いていたらしい。「趙さんに怪我させたから仕返しが怖くて逃げていた」ということだった。首はある。それなら、まあ、仕方がないということで、趙さんは釈放されたとのことだ。もちろん、日本のようにマスコミも弁護士も市民団体も何もしてくれないだろうが、29年が13年になったわけだから16年助かったと思わねばならない国だろう。ちなみに、その「首なし死体」は誰だったのかはけんちゃなよ、であるのだが、趙さん、釈放されて村に戻ると、待っていてくれるはずの嫁さんが別の男性と結婚していたというオチもあった。趙さん、けんちゃなよである。

2005年には「妻を殺した」罪で11年服役した男性が釈放されるということもあったらしい。原因は、そう。妻が現れたからである。けんちゃなよ。もちろん、手遅れもあって河北省では処刑された後に真犯人が自首してきたということもあったらしい。まあ、新華社通信の報道レベルでコレもんである。そこは推して知ろう。あわわ。


そんな期待通りの支那で行われている国際博覧会もすごい。

http://sankei.jp.msn.com/world/china/100531/chn1005311737005-n1.htm
<開幕1カ月、伸びぬ入場者800万人 障害者装うニセ車いすも横行>

まあ、ともかく「7千万人オーバー!」と言ってしまえばよいではないか。「大阪万博を超えた!」と報道すればよろしい。信じる人は信じればいい。すごいアル!とすればよろしい。いうまでもなく「iped」の国だ。価格は25%でよく出来てるじゃないか(笑)。

<入場者数は5月14日まで1日当たり20万人前後で低迷していたが、15日にいきなり33万人5300人となった。21日からは連日30万人を超えて、29日に50万5千人と開幕以来最高を記録。31日は午後3時の段階で30万3600人となり、累計で800万人を超えた。当初は1日あたり平均38万人の入場を予想していた>

いきなりww

せっかく上海の時事通信が29日に「50万人突破」とかやって<上海万博の集客力に対する外野の懸念を打ち消すことができるかもしれない>支那の広報の声をお届けしたのに「いきなり増えたぽかーん」みたいな書き方はいかがなものか。

ンで、上海万博、気になる記事があった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100531-00000019-rcdc-cn
<韓流フィーバーで開幕以来のもみ合い騒動に=観覧チケット争奪戦で>

イベントに殺到してえらいこっちゃだったアルと書いてある。

<午前9時、開場時間を迎えると、チケット配布場所の世界博覧会文化センターへ群衆が猛ダッシュ。その大半は上海市、近隣の江蘇省や浙江省から駆けつけた20代の学生。遠くからは広東省からの参戦組も見られた。繰り返し場内に流れる「混雑につき配布会場へ殺到しないでください」との放送も空しく、熱気あふれる韓流ファンらの争奪戦は過熱する一方。万博主催者側はついに数百人の武装警察を配備して人流の調整に当たるも、その包囲を突破しようとするファンが後を絶たず、あやうく事故寸前のひやりとしたシーンもあった>

と書くのはレコードチャイナ、いわるゆ「レコチャ」である(笑)。

でも、

http://www.epochtimes.jp/jp/2010/05/html/d67249.html
<大混乱で少女転落死 「将棋倒し」けが人多数>

こんなんあったww

「大紀元」によると女の子が死んでるわけだが。。。。

<上海万博で30日、初の重大な人身事故が発生した。この日に予定された韓国スーパースターによるステージのチケットを手に入れるため熱狂的なファンが殺到。大混乱のなか、少女1人が2階から転落し死亡した。パニックに陥った現場で「将棋倒し」が発生し、百人以上のけが人が出たという。台湾紙「アップルデイリー」が報じた>

「死人が出た」以外は同じような記事だ。ネタ元は「蘋果日報(アップルディリー)」だ。

さて、どうなのだろう。

<この大混乱で千名以上の武装警察が出動し、数十台の救急車がけが人を病院に運んだという。混乱と事故の発生後、韓国館は午後から閉館し、予定されていたコンサートも中止となった。なお、万博サイドはまだこの事件を公表していない>

なんぼなんでも死人が出たら隠せないだろ、こりゃデマだろwww・・・と笑えない私がいる、こんにちは♪という今日この頃、小学生をベビーカーに乗せて、障害者のふりをして車いすに乗ってまで優先入場したいと思う支那人に和めるのは、もう、病気でしょう。そうあって欲しいという思い、そうあり続けて欲しいという願い、ある意味、いうまでもありません、当然のことながら、上海万博、気をつけて行って来て欲しいのである。


ンで、いやはや、もう、すごいですよね、民主党。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100531-00000585-san-pol
<社民、内閣不信任案に賛成へ 幹部会合で一致>


安全保障に関する意見の相違、それも社民党は「米軍基地即時無条件撤退」という夢の中の話であるわけだ。社民党宣言で自衛隊は違憲と言いつつ、国民は拉致されたまま、領土は盗られたまま、米軍も出て行けとは、そのまま「そういうこと」なわけである。こいつらの戦争反対とはつまり「火事反対」「交通事故反対」「泥棒反対」「殺人反対」なだけだから、もはや、どうしようもない。意図的に馬鹿なのもいるが、そうじゃないのもいるから困る。

目をキラキラさせて「あなた、火事は悲惨だと思いませんか?」に「NO」と言える奴は放火魔だけだ。大東亜戦争で鬼神の如く戦った先人も「誰でもいいから殺したい」など思って戦場にいたわけではない。当たり前だが、だれでも普通、戦争は反対だ。交通事故に遭うことが嫌なのと同じく、だれだってこの国で家族と平和に暮らしていたい。なのに、我らが鳩山総理大臣が北朝鮮に「韓国の哨戒船沈めたね!日本が先頭に立つぞ!」とやったから北の将軍様が<日本が再侵略戦争を起こすなら、全土が報復打撃の圏内となる>と怒ってる。ちょっと友愛が足らんのと違いますか。


http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20090529-500429.html
<北朝鮮「日本全土が報復打撃圏内」と警告>

朝鮮中央通信だ。

<論評はまた、「日本の主要都市である東京、大阪、横浜、名古屋と京都には、日本の人口の3分の1以上が住み、工業の基幹部分が集中している」とした上で、「強力な反撃が行われれば、日本は修羅場になるだろう」と強調した>


見ず知らずの人間を「誰でもよかった」と斬り殺す狂人がいるように、手前勝手な「金が欲しかった」だけで強盗殺人するカスが後を絶たぬように、毎晩、寝る前には戸締りして火のもとを確認するように、国としても気をつけなばならないこともあるというだけだ。朝鮮中央通信の言う「日本は修羅場になるだろう」の後で「学んだらわかった」では困るのである。遅きに失するどころの話ではない。

だから、ウダウダしながらも鳩山政権は福島を罷免した。罷免したのに「協力してください」と罷免した本人が言うから狂っていると言われる。これが経済対策ならまだわかる。考え方というものがあろう。意見の相違もあろう。それでも政治的に、あるいは大局的に判断して「連立は継続しようじゃないか」でもわかる。しかし、さすがにこれは「安全保障にかかわることだから」と、いくら鳩山でも言うだろう。それは、その通りなのだ。

しかしながら、もはや限界、将来ある民主議員、または心ある民主党議員のためにも、さっさと辞めるべきだ。「今辞めたら民主党の支持率が上がっちゃうから参院選までマッテくれw」というのは良識ある冗談だが、この鳩山総理が1秒でも総理大臣でいる事の国益の損失を考慮するに、もう、冗談では済まないラインを越えている。


http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100531/plc1005311922013-n1.htm
<首相辞任論「迷惑かけていることは理解しているが…」>

もはや、この総理大臣が過去の自民党の総理総裁に「支持率が2割を切った状態」をあげつらえ「辞めるべき」だと批判したことなどどうでもいい。「私ならバッジを外す!」も「最低でも県外!」も「5月末には決着する!」も許してやれ。もうキリがない。この総理大臣はまだ「金の問題」もある。「知りませんでした!」を説明だと思っている。リストも出すと言いながら、プライベートだから出せないと平然としている。枚挙に暇がなさすぎる。

それに通じていない。これはもう、形容する言葉が見つからない。続投宣言である。

<鳩山由紀夫首相は31日夕、民主党内から自発的な辞任を求める声が出ていることについて「いろいろと私自身のことでご迷惑をかけていることは理解している。ただ、国民のために働かせていただきたい。初心に戻る思いでがんばるしかない」と述べた>

「迷惑でしょ?でも続けますよ」である。自覚あり、である。自分が総理大臣でいることは、日本国民にとって損失を与えると自覚して尚、続けるという宣言なのである。

<「いろいろと私自身のことでご迷惑をかけていることは理解をしています。ただ、やはり国民のために働かせていただきたいと。そのように思っておりますから、くどいようですが、初心に戻る。そのような思いでがんばるしかない。そのように考えています」>

「自分がやりたい」のだそうだ。もはや、そうすべき、そうあるべき、ではなく「そうしたい」と明言してしまっている。もう言葉もない。

また、最後に阿呆も晒している。お約束だ。

記者から、明日、宮崎県知事と口蹄疫の件で会うことを問われ、どのような話をするつもりかと聞かれた答えはこうだ。

<「これから考えますが、一番大事なことは激励。がんばると。政府としてやれることは何でもやる。その思いを伝えてまいります」>

「がんばる」という「思い」を伝えるんだそうだ。「これから考える」んだそうだ。そんな鳩山総理大臣は政府の口蹄疫対策本部の本部長だ。晩メシに和牛ステーキでも喰いながら考えるんだろう。先日も宇宙飛行士の山崎直子さんに「日本は有人宇宙船やらないの?」と聞いた。そんな鳩山総理大臣は政府の宇宙開発戦略本部の本部長だ。「日本は日本人だけのものではない」と言った。そんな鳩山由紀夫は日本の総理大臣なのである。



この政権、もちろん、おかしいのは総理大臣だけではない。

あの「毒餃子事件」は今年の1月で2年が過ぎた。製造工場のあった河北省では「食品安全都市」を宣言している。日本企業の誘致にも熱心で、昨年にはキッコーマンが生産販売を始めている。そんな河北省では乳幼児30万人以上が、メラニンによる汚染ミルクを飲まされて肝臓結石になっている。先ほどの「冤罪で処刑された支那人」がいた河北省だ。

また、ちょうどこの1月17日、岡田外務大臣は支那の外相と会談している。そこで「日本の消費者、とくに女性、主婦層に抵抗感が強い」として、めずらしく強気で「警告」したと、同月31日の産経新聞にある。つまり、日本側から問題解決を迫っているわけだ。

本来、これはおかしくない。日本の政治家ならば当然ともいえる言動だ。しかし、である。日本の排他的経済水域を侵犯され、竹島を「不法占拠」と言えぬ民主党の岡田外相が、あの支那様に対して「強く迫った」というならば、民主党という政党がどのような政党なのかと知るに、これはなにかあると邪推することを禁じ得ない。

私の部屋の壁に貼ってある新聞記事の切り抜きをみると、まあ、面白いことに、事件発覚の2008年1月には「天洋食品」が従業員12名を不当解雇したと訴えられ、一人当たり約8200元(約10万8千円)を支払ったとある。解雇されたのは2007年の12月、そう、まさに直前だった。また、裁判を起こされたのは「突如理由もなく解雇された12名」だけで、他にも多数いたとある。そして日本でも事件は忘れられてはいないが、徐々に興味が薄まっていくことになる。合わせるようにして支那当局も消極的な姿勢にシフトする。事件の担当者であった公安省刑事偵査局の副局長は、事件後の2008年9月に同省の「第三研究所」の共産党委書記として上海に栄転している。捜査体制が縮小したことは紛れもなく事実だ。


そして、政権交代があった。岡田外相が支那の外相に「解決を強く望んだ」と日本の新聞は書いた。そしたら支那では実行犯が捕まった。単独犯だとされた。日本のマスコミは「呂月庭容疑者」の実家まで行って両親から話を聞いた。貧しくて辛かったとテレビでやった。

犯行の状況が分かり始める。詳細な供述内容は惜しげもなく日中友好の美名の下、日本にもバンバン伝わった。すると、5月に入ると千葉県警が「すいません、穴があいてました」と言い出すから腰が抜けた。日本の科捜研は「注射器の穴」を見つけることが出来なかった。2年も、だ。れんほーはこの科捜研を仕分けしてよい。途上国以下だ。

また、この「呂月庭容疑者」とは「臨時従業員」とされている。が、どうやら「食堂の従業員」だということだ。工員ですらなかったのである。テレビで青山繁治氏も「袋の穴」はともかく、単独犯であること、水溶性のメタミドホスが2年間も下水道にあったこと、などを取り上げ「?」としていた。注射器は三本、メタミドホスは20cc、それに食品の製造工場における「廃水」の量とは少なくないとも思う。材料から道具から、工場内は相当な量の洗浄水が使われることくらいはわかる。なにしろ「食品安全都市宣言」である。

ともあれ、食堂で働く兄ちゃんが、注射器三本とメタミドホス持って製造工場内を歩き回り、厳重に管理しているとされる冷凍室にも出入りし、マイナス20度以下、鼻水すら凍りつく中、ダンボールに入った餃子の袋に注射針を刺したということらしい。阿呆臭い。

これに鳩山政権の国家公安委員会の中井委員長はすぐ「中国側の調べの方がきちっとしていて、日本の証拠調べの方がずさんだったというのは恥ずかしくて残念だ」と述べて支那を助けたことも記憶に新しい。そりゃ赤坂の議員宿舎のカードキーをオンナに貸すはずだ。亀井大臣が「愛した女性にカギを渡して何が悪い」と気持ち悪くも阿呆みたいなフォローをしていたが、どっちでもいい。ただ、自宅のカギを渡せという常識くらいはあって欲しいものだ。ああ、自宅のカギは別のオンナが持ってるわけか。ま、勝手にどうぞだ。



おっと、長くなってるw



ま、ともかく、だ。

冤罪事件で人生を奪われた「菅谷さん可哀そう」はその通りだ。自白を強要されたからウソの供述をしてしまったとマスコミは喧伝した。それもそうだろう。支那の想像するのも恐ろしい杜撰で逮捕される支那人も悲惨だ。ならば、自分の国がそうなら、と考えてもよさそうなもんだ。いつまでも日本だけが悪いとされて外交カードにされている歴史問題や、国民の健康と生命を危険にさらす可能性のある食品テロなどを、よもや政局に利用するような愚か者に政権を担ってほしくはない。日本の冤罪も晴らしてあげてほしい。



いくら民主党でも、このまま参院選突入はないと思う。人事に関するなにかしらの愚策は行うんだろう。それも基軸が日本国民ではなく、民主党政権維持のためならば、いずれにしてもずっこける。私は欲しくないが、あの「ipad」も結構なものだろう。単なる玩具ではなく、情報を選ぶ国民が増えるのは心強いではないか。

民主党の終焉はテレビメディアの終焉ともなろう。そもそも「誰がやっても一緒」というニヒリズムは投票にも行かない。「この人こそ!」と思えぬ候補者を揃えて安心する時代はもう過ぎた。今からは(とりあえず)「こいつだけは落とさねばならない」が優先されよう。

実は、それが健全なのかもしれない。

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