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防衛費11年ぶり増額へ…中国の領海侵犯受け

2013年01月10日 | 過去記事



防衛費11年ぶり増額へ…中国の領海侵犯受け

<政府・自民党は7日、2013年度予算の防衛関係費について、11年ぶりに対前年度比で増額する方針を固めた。

 増額は1000億円を超える見通しで、新型レーダーの研究などに充てられる。民主党政権が2010年に閣議決定した防衛計画の大綱(防衛大綱)と中期防衛力整備計画(中期防)は凍結し、年内に改定する。北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射や中国の海洋進出など日本周辺の安全保障環境が厳しさを増す中で、防衛政策を抜本的に見直す。

 防衛省は7日の自民党国防部会で、13年度の防衛費の概算要求について、12年度当初予算(4兆6453億円)比で1000億円超増額する方針を説明した。

 防衛費は、政府の財政悪化で03年度から対前年度比でマイナスが続いている。民主党の野田政権が昨年9月にまとめた13年度の概算要求でも、12年度比約600億円減の4兆5851億円となっていた。

 日本周辺では、中国が国防予算を毎年増額し、尖閣諸島の周辺の日本の領海や領空の侵犯を繰り返している。北朝鮮も昨年2度にわたり事実上の弾道ミサイル発射を強行した。日本の防衛力整備は急務だが、12年度の防衛費は約4割(2兆701億円)が自衛隊員の給与や食糧費などに充てられ、このまま減額が続けば、航空機や艦艇など必要な装備の調達に支障が生じかねない事態となっていた>






安倍政権がさっそく、2013年度予算の防衛関係費の増額を決めた。ざっと1200億円とのことだが、コレは例えばミニストップの全国売上と同じくらい。国家の防衛という観点からすれば大した金額じゃない。北朝鮮から核ミサイルが飛んで来れば「フォンダンショコラソフト」とか300円で買えない。ま、私は喰ったことはないが。

それでもまあ、北朝鮮のような貧乏国からすれば驚異的な数字である。あんなしょうもない国にぽんと出せる金額じゃない。1200億円といえば、北朝鮮のミサイル発射実験2回分に少し足らない金額になる。つまり、日本がちょろっと引き上げた金額ながら、あの国ではいちいち「国家の威信」とか大騒ぎしている。ホームレスが拳銃乱射して喜んでいるようなものだが、それをなんとかできない日本も情けないこと間違いない。それにやっぱり危ない。

ところで、1200億円なら少し足せばイージス艦が買える金額になる。96式装輪装甲車なら1200台買える。阿呆の田嶋陽子は「日本の戦車は1台、1千億円とかするの!」とか言っていたが、さすがにそんなにしない。しかしながら、阿呆の田嶋の想像通り、やっぱり武器兵器はとてもお高い。自衛隊の装備品もお安くはない。でも、給金はたくさんもらってほしい。せめて防衛費は生活保護費よりも使って欲しい(生活保護費5.2兆円・防衛費4.8兆円=平成25年度)。

弾も安くない。そこらのピストルの弾は50円とか100円かもしれないが、軍用のそれはそうはいかない。例えば20mmバルカンファランクスCIWS用弾丸。海上自衛隊では「近接防御火器システム」ともっちゃい呼び方だが、これはいわゆる「CIWS(シウス)」になる。なんともまあ1発7~8万円。敵艦からミサイル発射、となれば自動的にこれを50発/秒とか派手にやる。「俺様は年収1千万円なのさ」という人も3秒で消える。「戦争屋」が儲からないはずはない。つまり、アメリカが日本に武器兵器を売りまくる理由だ。

でも、いくら同盟国とはいえ何でも売ってくれない。ちゃんと最新型はアメリカだけが持つ。日本に売ってくれるのはカタ落ちになる。それもべらぼうに荒く稼ぐ。重要な部分はブラックボックス。真似して作れないようにする。勝手にもっと良いのを作ったら、慌てて内政干渉、圧力をかけてパクる。阿漕な国だがそれも仕方がない。70年ほど前、食い詰めて戦争したはずの日本にてこずった苦い経験もある。金がなくてもあの強さ、今ならどうなるんだ?と想像すれば、その気持ちもわからんでもない。

日本はカネの無さを工夫で凌いだ。それから積極性もあった。「精神論」だけでは決してなかった。先見の明もあった。よく航空母艦は日本が最初とか、航空機による装甲戦艦への攻撃、しかもそれを沈めたのは日本が最初などいろいろと聞くが、ちなみに世界最初の空爆も日本だ。第一次世界大戦。やられたのはドイツだった。青島攻略戦で日本軍はドイツの軍艦に空爆を行っている。どうやったか。窓を開けて爆弾を手で投げた(笑)。

しかしながら、時は1914年。各国が初めて戦争に飛行機を投入した時代だ。日本も初めて「空中戦」をした年であるが、日本軍機はモーリス・ファルマン式複葉水上機の「モ式二型」。ドイツ軍はエトリッヒ・タウベ。そもそもの性能、機動力が違いすぎて、日本のモ式4機はタウベ1機に翻弄された。それでも空中で敵わぬなら、として爆弾に羽をつけて窓から投げた。その発想力と実行力に脱帽する。そのときは笑われたかもしれないが、その27年後に白人は笑えなかった。真珠湾は「予想以上」の損害を出し、イギリスの不沈艦は不沈艦じゃなかった。

アメリカは真珠湾以降も恥ずかしい思いをした。プリンス・オブなんとかが不沈艦なら、米国の4発爆撃機B-17は絶対に撃墜されない「空飛ぶ要塞」だった。1941年にはそのまま、アメリカで映画にもなっている。実際、ドイツ軍はコレを落とせず、相当な被害を被った。そんなB-17が初めて零戦と遭遇したのはフィリピン上空。イギリスの不沈艦が沈んだ次の日だった。米軍のパイロットらは「日本人は飛行機を満足に操縦できない」という軍事評論家のフレッチャー・ブラッドの言を信じていたが、実際は機体が炎上して墜落した。差別主義者の馬鹿な評論家に文句でも言いたかったが、それも叶わぬことになった。

それでも米軍は冷や汗を隠しながら「そんなこともあるさ」くらいに思っていた。たぶん、事故か偶然だと。イギリスの不沈艦が沈んだのも偶然、その前の日露戦争でバルチック艦隊がやられたときは「船員が反乱を起こしてキングピンを抜いた」(ニューヨークタイムス)だった。ダグラス・マッカーサーはルソン島に上陸した日本軍と戦った際、日本陸軍機に自軍の航空機を尽く破壊されると「操縦していたのはドイツ人」だったことにした。そのくらい有色人種はサルじゃなければ困ることだった。

今度はニューギニアのブナ上空。「空飛ぶ要塞」5機はまた、9機の零戦と出くわす。B-17は12.7 mm M2機関銃を13門搭載。防御力が高く、対空中戦においては「小火器で撃墜は不可能」とされていた。それに自動閉鎖式防弾燃料タンクは弾を喰らっても火災を起こしにくい。この機はドイツ爆撃で大活躍。ドイツの工業力を根こそぎ焼き尽くして、ヒトラーに勝てないと悟らせた。なにしろ弾を喰らわせても飛び続けて帰還する。エンジンが1つ2つ止まったくらいでは落ちない。ドイツ軍の銃撃に曝された翼も胴体もそのまま、難なく帰還を果たすことから、英軍兵士からは「空の女王」とも呼ばれた。

そんな5機がまた、零戦と戦う。しかし、今度は最悪だった。零戦には「坂井三郎」がいた。まるでアムロ・レイに出くわしたコンスコン機動部隊のリックドム隊だ(知らない人はお父さんに聞いてね)。坂井三郎は敵機の正面から突っ込む。弾の速度に機速が足されると、20ミリ砲弾はB-17を貫き、あっさりと全機撃墜された。「12機のリックドムが3分持たずに・・・」というコンスコンの嘆きが聞こえてくるようだ(知らない人は・・)。

ソ連も酷い。「勝ったこと」にしていたノモンハンだったが、実際は短期間でソ連機1673機が撃墜されていた。コレは世界記録になる。支那人は言うまでもなく、白人が「負けた日本」から背骨を抜きたがる理由もわかる。金も資源もない日本があれほどだった。いまならどうなるか。

安倍政権が「集団的自衛権の行使」を言うだけで特定亜細亜が騒ぐのも無理はない。日本の場合「警告射撃」を言うだけでも警告になる。防衛費を11年ぶり「ちょっぴり増額」も、その費用対効果は「ちょっぴり」ではない。日本は予算を減らされまくりの「自衛隊」だったのに、世界軍事力ランキングでは9位。イスラエルの上だったりした。

「国の借金がこんなにあるのに防衛費の増額はないよ」と言っていた阿呆な「巷の声」とやらも、支那の横暴に小さくなった。竹島も多くの日本人が関心薄かったのに、阿呆な大統領が保身のために不法上陸するから目立ってしまった。朝鮮高校の無償化とか、乞食丸出しを言うから「拉致はどうなってるんだ」と国民は思い出す。巳年の2013年。左巻きのくるくるぱーやら反日の支那朝鮮は「藪から蛇」を出した。




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