忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

ガチコメ的「ハイル!ガチコメ!!」

2008年12月08日 | 過去記事
「守護霊が入れ替わったに違いない」とか「宇宙人にさらわれてチップを埋め込まれたのでわ?」などと称される、倅の家庭内におけるあだ名が「がりがりガリ勉くん」となって久しい。ガリガリである。不気味なほど成績も向上しているらしい。

少し前までは「リアルのび太」も真っ青のダメダメくんであったのだが、「何か」のきっかけで勉学に目覚めた倅は「勉強が楽しくて仕方がない」と発作のようなことを抜かす。実に薄気味悪いのだが、まあ、「楽しい」ならば伸びるのは当然、あんなもん、面白がったほうの勝ちなのであろう。で、そんな倅の総合評価が「B」だったと妻が言う。

5段階評価で4.3以上が「A」になるらしい。テストの点数だけならば「A」に違いないということだが、まあ、評価基準がそれだけではないらしいから安心した。点取り虫君は現実社会でも通用しないしな。塾じゃないんだから、生活態度とか日頃の素行なども評価されるんだろう。そりゃそうだ。

で、倅に聞くと、なんでも「特A」というのが最高評価らしい。無論、4.3以上の評価であろうが、更に上があるわけだ。そして、その条件は意外にも明白であった。


「学級委員などをすること。学級代表とか生徒会長になること。」


なるほど。学業以外にも積極性を持ち、尚且つ、公共心溢れるリーダーシップを発揮すればよいのだな。政治的野心をメラメラと燃え上がらせ、学業共に選挙活動に勤しむ必要があるわけだ。「特A」もらうのも楽じゃない(笑)。


だから、私も「立候補しる!」というのだが、どうも倅にはその気がないらしい。推薦されて・・・100%に近い投票率から当選することになったらやってみるという程度か。まあ、普通であるな。そういえば、私も学生時代には「やらされた」ことがある。


明らかな「悪ノリ」から推薦され、ダントツの票差でトップ当選した。そして、学園に暮らす阿呆な民衆が震え上がる、私による私のための「恐怖政治」が始まったのであった(笑)。



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昨日は「ツレの忘年会」だった。

年に一回「本気飲み」が許される日である。都合7人。
「飲み放題」で我々を迎え入れる店は無謀にもほどがあろう。


店員は「生中」をピストン輸送する羽目になる。私以外の者はビールが大好きだ。「持ってきたら、同じ量のオーダーを受ける」という状況に陥っていた。もう、最後のほうは「何がですか?」と言わんばかりのドン引き状態であった。2時間、同じペースで腹にビールを入れ続けるだけのオサーン連中に、あの若きアルバイトは何を思うのか。

そんな中、我々の地元で「焼き鳥屋」をオープンさせたという同級生の話になった。私は知らなかったので場所なんかを聞いていた。すると、私はその「同級生を記憶していないこと」が判明。しかも、その同級生は私に「酷い目に遭わされ続けていた」というから、ますます不思議な話である。なんで記憶にないのか。

とか、悩んでいたらツレの一人が、『被害に遭っていない奴を探すほうが困難』だと説明してくれた。更には「お前は今まで食べたパンの枚数を覚えているのか?」と、まるで「ディオ」のような扱いさえ受けた。明らかな人権侵害であり、悪質な在日差別である。

また、その同級生も「私の話」が出ると微妙な雰囲気だったと言うのである。しかも、「今度、連れてくるよ!」というツレに返答しなかったというのだ。

・・・・しかし、ツレの思い出話から少し記憶が甦る。たしかに、私は「苗字の前に阿呆とつけるだけ」のシンプルな愛称をつけ、ときには彼を素っ裸にし、公団住宅のゴミ捨て場まで「エロ本を棄てに行かせる」という虐めを行ったことがある。しかも、戻ってきたときには玄関の鍵をかけ、冬空の下、てぃんこ丸出しのまま放置したこともあるらしい。


まあ、私がそんな酷いことをしたのも、「チョパーリにはなにをしてもよい。だって、君たちは強制連行されて差別されて、チョパーリにひどい目に遭わされてきたのだから!」という日教組による教育の所為だが、さすがにちょっと悪いことしたなぁ・・と・・今度、その焼き鳥屋に行って1万円を使おう。そして、まだ怒ってたら謝ろう・・・すまそ。



で、2件目に移動。


「カラオケボックスで歌わない」というポリシーを貫く我々は、ボックスを「飲み場」として利用するのだ。日本酒をがぶ飲みした私は好物である「ジャックダニエル」を購入。ラッパ飲みする。ウマウマ。




修学旅行の話になる。私が学年代表だったときだ。


私は職員室でキチガイ丸出しの講釈をたれていた。

『一生の一度の思い出である。修学旅行の2日目は自由行動にすべき!教師の管理から解き放たれた我々は一生の大事な想い出を得ることになろう!我々に自由を!我々に真の意味での修学を!!教師は我々の思い出作りの権利を侵害するな!!』


なんと通った(笑)。


ただし、条件付であある。

「集合時間は絶対に守れ。そして、範囲を決めて中間報告もしろ。」


『了解した。我々の権利を尊重してくれたことに感謝する。』



放送室のマイクから結果発表すると、校舎が揺れるほどの歓声が沸きあがる。



「ハイル!ガチコメ!ハイル!ガチコメ!!」


『我々は今、自由を勝ち取ったのである!!我々は権利を得たのだ!!』


「ハイル!ガチコメ!ハイル!ガチコメ!!」



規則はルールを超えて条件となる。


『前から5番目の貴様、隊列が乱れておる。前に出ろ。』


ミドルキック。


『なんか、文句があるのか?帰り待ってろ?』


ガチコメバスター。


警察とヤクザが同じ機関となる。先生も便利だと気付く。



規則を破る者は粛清。



そのお陰で修学旅行は無事に終了。

なんと、私の名前入りで「地元紙」にも取り上げられていた。



見出しはこんなんだったと思う。


「丸一日を自由行動に。生徒の自主性を尊重。」



校内暴力でも有名な悪餓鬼の巣窟であった。私が通いだした頃はまだ、原付バイクが校内を走っていた。ガラスは割れ、私の顔を見れば無条件で殴ってくるヤクザみたいな教師もいた(私の卒業後、教員免許がないことが判明。更に使い込みで逮捕された)。

少しはマシになったとはいえ、修学旅行での自由行動は珍しかったのだろう。そんなことを知る由もなかった私は、ある意味「懸命」になって仕切ったのだった。

ルール無用の不良たちも相手が悪い。相手は日頃のボスである。


学園に秩序が誕生する。






しかし、私が「飽きる」ことで恐怖政治は終わった。

というか、「女子に嫌われる」のは勘弁だ。女子供には勝てん。




んで、だ。


http://www.asahi.com/politics/update/1207/TKY200812070149.html
<内閣支持22%、「首相適任」小沢氏逆転 朝日世論調査>


豊かになり、「平和」になり、ついに「誰がやっても一緒」という阿呆まで出てきた。無知、及び、無関心は悪政を産む。田母神氏の論文問題をして、改革クラブの西村眞吾衆議院議員は『村山談話では国を護るという気概が生まれない。その前に辞めるだろう。』という意味の言葉を述べている。政治家も同じようなことはあろう。

公共心無き民には「恐怖政治」がお似合いだ。

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