忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

立憲民主党小西洋之議員の対応次第でさらなる処分も検討

2023年04月02日 | 随感随筆




ファシズムは民主主義から生まれる。ナチスの得票率は失業率に比例していたのも有名な話だ。ヒトラーやゲッペルスの演説はドイツ国民の心に刺さった。当時の状況を調べると、無理もない、と感じる。また、誤解を恐れずに書くと、とくにおかしなことも言っていない。

日本は2009年、銀行が閉鎖したり、企業が連続倒産して失業者が町にあふれたわけでもないのに、マスコミに踊らされた日本の有権者は悪夢の民主党政権を許してしまった。

その悪夢の始まり。日本国総理大臣には鳩山由紀夫がなった。これも度し難い売国総理であったが、そのときの副総理は菅直人。この空き缶は普天間基地移転問題の迷走で叩かれる鳩山にこうアドバイスしたと、産経新聞のインタビュー記事に残る。

「菅さんは、私が首相のときに副総理として何度も『厳しい局面に立たされたら別の大きなテーマを示せば、そちらに国民の目が向いて打開できるんだ』と進言してきた」(鳩山)

本当に出版されているかは知らないが、まるで「漫画でわかる我が闘争」でも読んだのかと思うアドバイスだ。また、菅直人は副総理時代に「議会制民主主義というのは期限を切ったあるレベルの独裁を認めることだ。四年間なら四年間は一応任せると」とも言っていた。これは「なんちゃってオフレコ」で言ったわけでもなく、なんと、参院内閣委員会での答弁だった。また郵政選挙のとき、自民党が圧勝すると「1億総白痴化」とテレビで言った。自民党は1億票も取っていないが、要すれば日本人全員、自民党政権を選ぶ有権者はもちろん、それを防ぐために民主党に投票しない有権者は阿呆だ、としたわけだ。

周知の通り、当時のマスコミは民主党政権を支持していた。予想を超える鳩山の壊れっぷりに「せっかく我々が支持率を下げないように頑張っているのに」とテレビで言ってしまうコメンテーターもいた。もし、日本人が本当に阿呆なら、あの党首討論で当時の野田総理が解散を言明し、その後の総選挙でまた、民主党を勝たせているかもしれない。あともう数年、あの民主党政権が続いていたとすれば、いまの日本はどうなっていたのか想像するに、背筋が凍る思いがする。

そんな亡国の危機だった2009年に初当選している1人が、今をときめく小西参院議員だ。

現在の立憲民主党。小西などが悪目立ちしているだけで、他の議員も大差ない危うさを感じさせる。絶対に政権与党としての権力を持たせてはならない、と警戒せねばならない議員ばかりだ。以前と比して数は格段に減少し、勢力もかなり弱まっているが、未だに「野党第一党」ということらしく、国会の質疑などでも立憲議員はよく出てくる。

今回の一連の「小西文書」騒ぎでの質疑も見るに堪えない低レベルが続く。切れ味鋭く、的確な質問で大臣などを立ち往生させる楽しさもなく、感心するほどの知識に基づく、高いレベルの議論がなされるわけでもない。本当に幼稚で程度の低い言い争いをふっかけ、政権与党が穏便に真摯に、あるいは事務方などが懇切丁寧に説明しているだけの様子をみせられる。せめて黙って聞けば救いもあるが、相手が話しているのに聞かずに遮り、すぐに騒いで中断させ、戻ってきたかと思えば耳を疑う無礼千万を見せられる。

それでも今回はマスコミも庇えなくなった。最後まで庇い続けた健気な朝日新聞だったが、あまりの小西のアレぶりに、他紙と比しては控えめながら批判めいたことを書きだした。

小西の会見も見た。記者会見があった翌日にテレ東が「ほぼノーカット」ということで公開した。記者会見などというものはリアルタイムで中継し、その後、編集を経て報じられてお仕舞になる。しかも今回は「謝罪会見」とのことだった。普通、あんまり面白くもない。

しかしながら、今回の小西議員の会見は翌日以降のほうが盛り上がっている。なぜだろうとみてみれば、それは「謝罪会見」ではなく「開き直りの恫喝会見」だったからだ。

小西議員は立憲民主党の議員を含む憲法審査会の委員を総じて「サル」だと誹った。また共同通信が発行する日本語用字用語集「記者ハンドブック」に「差別語」とされる「蛮族」だとも言った。衆院の審査会についても「誰かが書いた紙を読んでいるだけ」と小馬鹿にした。本人はその審査会の野党筆頭幹事であった。審査会の開催予定は立憲民主党も合意している。つまり、サルの集いの筆頭幹事だった、という自己紹介でもあった。

古いCMだったが「反省だけならサルでも出来る」というフレーズが流行った。本来、サルは反省も後悔もしないと思うが、今回の「謝罪会見」とやらを見る限り、小西もまったく反省どころか、後悔もしていないとみえる。個人の感想だが、あれは強がっている、意固地になっている、という感じもしなかった。本当に心の底から、周囲の人間を馬鹿にしていると感じた。自分だけが賢くて、自分だけが正しくて、それを理解しない周囲は知能が低い、知識がない、勉強が足らない、意識が低い、などと本気で考えていると思った。

サルじゃない人間なら後悔先に立たず、4字熟語なら「後悔噬臍」とか「割鏡不照」になるが、その意味を考えたり、まあ、覆水盆に返らずでもいいが、要するに悔んだり「反省」することができる。反省することができないサルは、次々と失態を繰り返すのだろう。いや、いろんな動物実験などから、サルは学習能力が高いとされる。反省の意味はわからずとも、痛い目に遭ったら、次はそれを避けるように学ぶことはできる。これがわからんなら「サル以下」ということになる。

世の中には稀に「自分の物差しが最も長い」と信じている傲慢な人がいる。自分にわからないなら他の誰もわからない、と本気で思っている。もしくは、自分の物差しで測れないものなどこの世にない、くらいの横柄なまま51歳になっていたりする。これを「サル以下」という。

古代ギリシアのヘロドトスは言った。『人間界の出来事が時の移ろうとともに忘れ去られ、ギリシア人や異邦人(バルバロイ)の果した偉大な驚嘆すべき事蹟の数々──とりわけて両者がいかなる原因から戦いを交えるに至ったかの事情──も、やがて世の人に知られなくなるのを恐れて、自ら研究調査したところを書き述べたものである』。つまり、人はどうしようもなく愚かで同じ失敗を繰り返す。だから自分が世界を見て回って、いろいろと書いて残すから、せめて読んで学んでね、と言っている。

日本人は賢いから選挙結果の愚かさに3年と少しで気付いた。そして幸運にも安倍さんが総裁選で勝ってもいた。たぶん、あのまま2009年の悪夢が続いたらファシズム政権が誕生していた。相手は反省も後悔もしない、認めもしないし謝罪もしない連中、自分が絶対に正しいと信じて疑わない権力者の集まりだ。相手が一般人で、とある企業名を書いただけでも「強力な法的措置を取ります」とか脅してくる連中だ。菅直人は副総理のとき「憲法には三権分立の規定はない。現行憲法の大原則は『国民主権』とされているだけである」とインタビューで答えている。末端のチンピラ参院議員でもマスコミに圧力をかける組織だ。政権与党なら司法に圧力をかけないとは思えない。

そこから日本の有権者は少しずつ、可能な範囲で特定野党を減らしてきた。選挙区で落としても比例で復活するなど、しつこいのが稀にいるが、それでもかなりの弱体化には成功した。いま、ようやく自民党内の左巻きや反日組織の手先みたいな地方議員も見つけ出して落とそうとしている。まさに「敵もサルもの」ではあるが「間に合うように」尽力するほかない。

いま、日本のためにならない政党にて目立つ阿呆が浮き出してきた。必ず、潰して切ってしまいたい。逃してはならない。できれば一網打尽にしたい。連中からバッジを剥ぎ取り、元の反日活動家に戻ってもらうことが肝要だ。それなら逮捕もできる。





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