忘憂之物

しっとるけの墓 

■2009/09/03 (木) しっとるけの墓 1

支那朝鮮の「パクリ」については、いろんな特集本も発行されている。私もいくつか持っているが、それでも日本のマスコミが取り上げたものでいえば、やはり、あの「パクリ遊園地」こと「石景山遊園地」が有名である。我妻ですら「ミッキーさんをパクッった!」と憤慨していた。やっぱり、テレビの力はすごいのである。

しかし、あの「石景山遊園地」の企画・運営に携わっていた「泉陽興業」とやらは日本国内にある会社で、且つ、あの悲惨な事故が起こった「エキスポランド」のジェットコースターの保守管理もしていたとは報じないのである。やっぱり、テレビは怖いのである。

また、笑っていいのかどうかはともかく、単純に「模倣(コピー)」とか「盗用(パクリ)」で済まないモノもあるようだ。最近で言えば「さぬきうどん」がそうである。支那で「讃岐鳥冬」という商品名にて商標登録申請が出されているのだ。本場、讃岐のうどん屋さんは慌てて異議申し立てを行っている。「青森」の「森」の字を「水をみっつ」に変えて登録申請する国である。取り下げさせるには骨が折れるだろうが、是非とも頑張ってもらいたい。ひとりの「うどんファン」としても他人事ではない。というか、国もなんとかしろ。

http://sankei.jp.msn.com/world/china/090904/chn0909041313002-n1.htm
<中国自慢の“国産アニメ”、日本のアニメを盗作?>

アニメやらゲームやらの「劣化コピー」は氾濫している。パクられた側が「ほんとに、それでいいの?」と心配になるほどの劣化コピーがまかり通っているのである。そして、いつか何かで日本に来た支那朝鮮人は驚くことになるわけだ。中には「日本が堂々と真似していて驚いた!!」と言いだすツワモノもいる。こっちが驚く。

例えば、戦後の日本において、だ。

「スーパーマン」をパクッって「超・男の中の男」とか作っているのと同じだ。もちろん、シンボルマークは「男」の文字である。マントには「日の丸」である。そこで、アメリカ人に「コレは日本のオリジナルです」とやってみろ。HAHAHAHAwwwと笑われるだろう。さすが「サルマネの国ww」と嘲笑されるだけなのである。

「2」へ

■2009/09/03 (木) しっとるけの墓 2

格好悪いのである。支那朝鮮人はコレがわからないのだろうか。あ、そうそう、反日の支那朝鮮人は、あの「すっぱマン」の画像を張り付けて、「日本人がスーパーマンをパクッているニダ!」と国内のいんたーねっつでやれば喜ばれるんじゃないか。そういうセンスが必要なのだが、なかなか難しいのである。残念。

ところで、アニメといえば、先日「ホッタラケの島」とやらを観に行った。なぜだか妻は「しっとるけの墓」だと思い込んでいた。はぶて師匠ではないが、評価は「A」である。面白かった。是非とも家族でお子様連れで。お薦めです。

ストーリーは割愛するが、ざっと言うと、だ。

日頃、人間たちが「大切にする」と言いながらも、いつしか忘れてしまい、どこにいったかすらわからなくなった「道具」たち。これを「ホッタラケ」という。そして、その島の生き物(きつね?)たちは。コソーリと人間界から「ホッタラケ」を持って帰ってしまう。島は「ホッタラケ」で作られているのだが、島の住人は「使い方までは知らない」から、ハイヒールを頭にのっけていたり、蓄音器を椅子にしていたりする(人間でもハイヒールを頭にのせると喜ぶオサーンはいる)。曰く「僕たち、道具は作れないんだ。だから、人間たちがホッタラケにしている物をもらっているんだ。」とのこと。「盗んだ」といえば、すごく怒る。彼ら曰く「捨ててあったんだっ!」ということだ。

その島は「男爵」と呼ばれる正体不明の権力者に牛耳られている。住人達は「スタンプカード(※好きなホッタラケと交換できる)を大切にしている。どうやら、その「スタンプカード」も男爵が発行しているようだ。住人達は基本的に貧しく、楽しそうに暮らしているわけではない。なぜだか、力なく元気なく、日々、淡々と「ホッタラケ」を探し集めて暮らしているのである。そんなとき、主人公の女子高生は母親からもらった「手鏡」を・・

ってな感じである。ほら、何かに似ているのである。

「3」へ

■2009/09/03 (木) しっとるけの墓 3

「道具を造れない」
「使い方を知らない」
「ゲテモノを食べる」
「基本的に貧しい。楽しそうではない。」

「わけのわからない権力者が支配している」

なんだ、支那朝鮮ではないか(個人的主観です)。

それにしても、「ずっと大切にしてきたモノ」を「ホッタラケ」にしていれば、島から「きつね」が取りに来てしまう。そして、罪悪感はなく、ただ、「捨ててあった」と言われるのである。それが「やかん」とか「タイヤ」とか、思い出深い「おもちゃ」や「ゲームソフト」ならば、そんなものくれてやって、こっちはこっちでPS3とか買えばいいのであるが、私は映画を観ながら違うことを考えていた。でも、ちゃんと妻にポップコーンを喰わせる仕事はしていた。私は暗闇の中で「キャラメルのついたコーン」を見分けることができるようになっていた。妻に仕込まれたのである。嗚呼ぁ、恐ろしい。しっとるけ!!

「きつね」(もう、キツネということにしてくれ)どもが持って行くのは「モノ」であった。「きつね」からすれば、その「モノ」が大切にされていたのか、それともすぐに捨てられていたものなのかを峻別する意味はない。また、その「モノ」の利用法を考えて選別して持って行くわけでもない。ただ、なんでも、人の目がないものであれば持って行く。持ち帰って初めて考えるのだ。それも実にいい加減で適当である。

「4」へ

■2009/09/03 (木) しっとるけの墓 4

うむ。やはり、少しはネタばれする。

女子高生が大切にしていた「手鏡」は母親の形見となっている。そして奇妙な偶然から「ホッタラケの島」に迷い込んでしまうのであった。そして、数々の思い出にふれ「大切な何か」を思い出す。そして「男爵」から「手鏡」を取り返そうと奮闘するわけだ。しかし、その島において「鏡」というものは道具を超えたものであった。男爵は鏡を集めていたのである。その「鏡」を使って自らを巨大に見せ、強大な力を得ていたのであった・・・

やはり、似ているとおもった。

日本人は戦後、様々な物や事を「ホッタラケ」にしていた。だから「持ってかれた」のではないか。その中にはアニメやブランドもあろうが、もっと「大切なもの」もあったのではなかろうか。アニメ映画の中の「きつね」は「モノ」だけを持って行く。しかし、現実世界の「別世界の住人」どもは「伝統」や「文化」までを持ち帰り、「捨ててあったんだ!」ともいわず、「これらは最初からこっちのものだ!」と開き直っているのである。

つまり、だ。

日本人は「伝統」や「文化」、そして「歴史」や「誇り」さえ「ホッタラケ」にしていたのではないのか。

はっきり言う。先ず、奪われたものは「愛国心」という公共心である。本来、愛国心とは公共心のことなのである。自分や自分の親が、そして自分の子や孫が生まれ育つこの国を大切にする想いのことである。敬い、愛すべき「心」のことである。

しかし、アニメ同様、日本で「ホッタラケ」にされていた愛国心を持って帰ったはいいが、そのあとの「使い方」は実にヘンテコリンなのである。

「タイヤ」を玄関に飾るがごとき、「やかん」を頭からすっぽりとかぶるがごとき、「愛国心」は「ナショナリズムの高揚」と扱われ、排他主義で拝金主義で、民族主義で差別主義と成り果てている。盗まれ、いじくられ、なんだこれは?と突き回されて、とうとう歪に変容した「あいこくしん」は「反日ナショナリズム」と更に変化し、本質であったはずの公共心とは真逆の方向にひた走り出した。

「5」へ

■2009/09/03 (木) しっとるけの墓 5

戦後の日本人は、様々なものを手に入れたが、他に大切なものを「ホッタラケ」にしてきたのではないか。そして、「別世界の住人」によって「変わり果てたモノ」を押し付けられようとしているのではなかろうか。ちょっと違和感のある「正義」や「平和」などがそうではないか。付け加えると、その「別世界の住人」はもう、隠れてはいないのではないか。

平然と白昼において、実に勝手気ままに好き勝手しているのではないか。もう、景色として慣れてしまった感は否めないが、それでも、やはり、何かおかしいのではないだろうか。

その「奪われたもの」で巨大化し、支配者となり、凶悪な力を持った化け物が近くにいる。いるだけでなく、見ているだけでなく、もう既に圧倒的に攻撃されている。そして、「奪われたもの」とは・・・映画では――――

それは「鏡」、母親から貰った形見の「手鏡」であった。

また、コレは偶然だが、日本人にとっても「鏡」とは意味のある道具である。すなわち「三種の神器」のひとつ「八咫鏡(やたのかがみ)」が思い出される。現在、伊勢神宮に奉斎される鏡のことであるが、その三徳における意味は「知」である。(剣は勇。勾玉は仁。)

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映画では――――

女子高生と「協力者」が活躍して「手鏡」を取り返した。「大切なことに気づく」ことにより、大いなる力を発揮することとなった。日本は、今まで「ホッタラケ」にしていた「大切な何か」を奪い返せるのだろうか。先人が多くを奪われながらも、決して譲らなかった「大切なもの」を「ホッタラケ」にしてきた戦後日本は奪い返せるのだろうか。

確信できることは「気づいたら大丈夫」ということか。日本人が日本人である限り。
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