お客様用のトイレをチェックして休憩室に入る。
煙草に火をつけたと同時にインカム(業務用無線)で怒声があがる。
「トイレチェックしたのは誰ぢゃ!!」
ンなもん、あんた見ていたではないか。私だよ。
『はい。私ですが?』
「トイレまで来いっ!!」
『了解です。』
何事かと駆けつけると、仁王立ちした副主任がいる。
『はい。なんでしょう。』
「なんでしょうやあるかいっ!!これはなんや??!!」
ウーパールーパーみたいな顔した(可愛くはない)副主任が指差すところを見ると、水滴がひとつ・・?ふたつ・・・。
「ガラスが汚れてるやないかっ!!おまえ、仕事舐めてたらアカンぞっ!うらぁぁ!!」
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私は今年、この業界に飛び込んでから8年になる。
御苦労さまです。私いえぃ!
入社して半年後に転勤した先での「虐め」は、最近でもよく思い出す。とくにこの40代男性のウーパールーパー副主任は、私を目の敵にしていた。で、邪魔くさいので、彼のことは「ウーパー」と呼ぼう。「ウーパー」率いるスタッフたちも、申し合わせたかのように私に対する態度は一貫して「冷たい」ものだった。
挨拶しても無視・・・いや、無視はまだいい。睨みつけられて、鼻で笑われることもあった。誰も口を利いてくれない。まるで、私が存在しないかのような態度で仕事している。
昼飯食ってたら、明らかに年下の女性アルバイトが椅子の背もたれに寄りかかり、ぎっこんばっこんと椅子を漕ぐ。それは結構なのだが、その「ばっこん」のところで、私の背中に当てるのである。私は飯が食いにくいww
『あの、すいませんが、止めてもらえますか?』
「幹部候補生」とはいえ、新参者で一介の社員に過ぎない私は謙虚に頼んだ。
帰ってきたのは「爆笑」だった。もうひとりのアルバイトと遊んでいたのだろう。私がなんと言うのか、いつまで知らん顔をするのか・・・で、止めてくれない(泣)ww
仕事中も、私に対する「監視」の目はシビアである。店長の留守をいいことに、「ウーパー」率いる古参のスタッフは、事務所に入り浸ってコーヒー飲みながら、私のダメ出しをしているのであった。もうっ!店長にいいつけてやるぅ!
「2」へ
■2007/12/11 (火) 「ぢゃあ、桃はぁ?」禁止!2
で、インカムで突かれる。
「おい!ランプっ!!」
「ほんま、みてるん?」
「そっちはええ!自分のコースみとけっ!!」
あ、そうそう。この「ウーパー」のこと嫌いなくせにくっついていた古参の女性スタッフ2名を紹介しておく。そうだな・・・「しゃくれ」と「ぶう」にしておこう。ん?べつに他意はないぞwww
台が故障したというので観に行くと、この「しゃくれ」は、
「できない奴がきたら、余計に潰れるやん?引っこんでてくれる?」
と突き放した言い方をする。ひどいぢゃないかぁ(泣)
この「ぶう」に至っては「ぶう」のくせに、休憩室で私と一緒になると、
「あぁ~~あ、ムカつくわぁ・・うっとおしいのがおるからなぁ・・」
と捨て台詞を残してドアを強く閉める。あんまりぢゃないかぁ(泣)
隣のコースで働いている男の子が、哀れんだ目で私を見ている・・・こわばった表情で働いている私を不思議そうにみている。同情するなら助けてくれ(笑)
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ぺッキングオーダー・・・
鶏の群れでは「いちばん弱い鶏」を探し出し、全員でそれを突いて死に至らしめるという。
転勤してきたばかり、風体と比して「大人しそうな(猫かぶり)」性格、幹部候補生、真面目(自分でいう)・・・来ました「いちばん弱くてでかい鶏」!!こけっこ!!こっこ!
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/071211/sty0712111702005-n1.htm
<【パワハラ 逃げられない職場で】(上) みつからない処方箋>
「逃げる」か・・
なんかの本で読んだ受け売りだが、私は研修なんかでよく言うことがある。
“「兆し」とは変化である。この「兆し」にどう対峙するのか。仕方はふたつある。ひとつは「逃げる」、そしてもうひとつが「挑む」。兆しには挑め。”
人生、逃げられんことのほうが多いではないか。逃げては成長もない、感動もない。
そして、人は逃げることに疲弊すると、最悪の逃げ道を選ぶこともある。
「3」へ
■2007/12/11 (火) 「ぢゃあ、桃はぁ?」禁止!3
<激しくののしられた。ときにはけりつけられた。肩をぶつけられ、たばこの煙を吹きつけられたこともあった。玉橋さんは鬱病(うつびょう)になり、3カ月後に退職。その後、父の計治さんらと同社に抗議を行いながら治療を継続していたが、17年8月3日、除草剤を飲んで自殺した。>
「いちばん弱い鶏」は突き殺されるしかないのだろうか。
他の群れの中に飛び込んでも、万が一、また「いちばん弱い鶏」だった場合、またその群れから「逃げる」ことでしか救えないのか。
<パワハラは自殺や過労死にまで結びつく。労働相談を受け付ける東京都産業労働局の担当者は「いじめられていることに無自覚な方も多く『鬱病になった』との相談を聞いてみると、パワハラの被害者だったりする」と説明する。>
学校で「虐め」を「逃れて」も、社会に出てから・・・転勤、転職、異動、いくらでも「兆し」はあるのだ。どうか、「挑んで」もらいたい。負けないでもらいたい。
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近状の日本。立派なトサカがあっても、精神的に「ひよこ」だったり「タマゴ」だったりする者はいる。もう「タマゴ」を産めるのに、自身が「ひよこ」だと思っている者もいる。
つまり、「いちばん弱い鶏」よりも弱い。
社会問題とされて久しい「虐め」というモノ。
原因と対策が議論されているも、未だ、何の解決策も、画期的な打開策もない。
しかし、私なりにだが・・・
現実的ではないと承知の上で指摘しておきたい「遠因」がある。そしてそれは、この「虐め」という問題を根底から覆す威力があるという「兆し」ともなるだろう。
そう、
「その他大勢」である。
周囲で見ている「だけ」の者は消極的ながらも加担しているのである。ましてや、面白がって見ているなど、実際に「虐め行為」に及んでいるカスよりも、薄汚い存在であろう。
「4」へ
■2007/12/11 (火) 「ぢゃあ、桃はぁ?」禁止!4
排他的で持続性のある小集団による「虐め」という行為は黙認されている、もしくは、脆弱なる「個人主義」とやらから座視することを是とされ、また、腐敗臭のする「平和主義」とやらから「話し合う」という呑気で無責任な対応しか思いつかない「その他大勢」は、我が身だけ、まさに等身大の自分に危害がないとなれば、無慈悲にも無自覚にも看過することを選択するのである。
民主主義は多数の専制が許されるという負の部分がある。すなわち、「常に」それが正しいとされる欠陥があるのだ。その「欠陥」が及ぼす弊害は「国」でも「社会」でも「学校」でも、如何なる空間であってもその害は共通して被るのである。つまり、如何なる環境でも存在する「その他大勢」が公心を取り戻すしか解決策はないのだ。
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店長になった私は、挨拶もかねて関連する店舗などを見て周る。
現在は主任となった「ウーパー」は、私が行くとホールに「逃げて」しまう。
お?「しゃくれ」がいるではないか。現在は副主任らしいな。
『おう!どうや?やっとるかぁ?』
『コーヒーも出ぇへんのか?この店はぁ?ああん?』
「しゃくれ」がきた。
「・・・・ミルクと砂糖は・・・・?」
『おいおい・・・冷たいのぉ・・・忘れたんかい・・私はミルクだけやないかぁ・・』
「・・・・はい、わかりました・・・」
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「いちばん弱い鶏」を突いて喜んでる阿呆どもよ。
気をつけろよ?
稀に「鷹」は混じってるぞ?
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