自民党は30日、新しい議員会館の各事務所に国旗を掲揚するように党所属全国会議員に通知した。
通知は大島理森幹事長と小池百合子広報本部長の連名で行われた。小池氏は「菅直人首相は国旗国歌法の採決で反対した。自民党が国旗を定着させる必要性が高まっている」と説明している。
「国旗国歌法」の際でも「わざわざ法案にすることじゃない」という反対意見があった。これはある意味、実に巧妙な反対理由である。一見すると「国旗や国歌を敬愛するのは常識」と言っているように聞こえるからだ。例えば殺人犯が「自分の都合だけで人なんか殺していいわけない。法律で取り締まるようなことじゃない」というのに似ている。
要するに「法案化」でもしないと公共施設で国旗も掲揚しない、日本人の子供に国歌も教えない、歌わせない、日本の政党が国旗を切り裂き貼り合わせて不気味なマークを作ったりもするから「法案化」せざるを得ない、というのが本当のところだった。
以前、虹の会の集まりで河内屋の親父が、この法案についての質問をしたことがあった。「国旗国歌法が制定されたのはいつか?」という質問だ。正解は平成11年、1999年だ。あまりに最近だったから、驚いた虹の会員もいたと思う。まさに「法案化せねばならない」ほどの惨状がずっと続いていたわけだ。
また、先ず、確認しておかねばならないことは、世界中、どんな国であれ「国旗国歌論争」などは存在しえないという日本の異常性だ。例えばアメリカではアリゾナ州だけが「全ての学校の教室には星条旗を掲揚すること」と州法で定められてはいる。しかも「国産に限る」とのことだ。日本のように日章旗も万国旗も同じ「メイド・イン・チャイナ」ではないらしい。アリゾナ州は元々、アパッチ族やナバホ族などのインディアンの先住民が多く、アリゾナ大学はアメリカで最もインディアンの学生が多いとされている。だから星条旗を法律で押しつける必要があるわけだが、つまり、日本の異常性がどれほどかよくわかる。
日本人は旧日本軍に侵略されたわけではないのに、日本の国旗や国歌を嫌う変態がいるわけだ。日教組の教員が「日の丸の赤はアジアの人々の血の赤、白はアジアの人々の骨の白」と教える異常が「国旗国歌法」という法律を要する理由となった。そして、日本の異常性は「その法案にすら反対した人物」が現在の「日本の」内閣総理大臣になっていることである。「管談話」に戦々恐々する以前、売国官房長官に驚愕する以前の問題である。こいつらはヤルとわかっていたのだ。
ちなみに、この法案に反対したのは管直人だけではなくて、共産党と社民党はもちろん、ちゃんと「全員が反対」だったが、民主党では前原大臣や原口大臣なども反対だった。参議院では千葉景子さんはもちろん、輿石も当然、福山哲郎などの名もある。先の参院選ではこの男、京都選挙区でトップ当選だった。
だから、日本の政党である自民党が、日本の議員会館の各事務所に「国旗を掲揚せよ」と通知してもおかしくないのである。おかしいのはこの現状だ。
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