忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

ふのいさん

2010年07月31日 | 過去記事
山田バーを廃業したので、職安に「廃業届」を持って行く。私は大人なら定職を持つか、学生なら学校に通うか、ともかく、自分自身を「何か」に属しておかないと、とくに日本人は気が狂いやすくなると知っているから、何でもいいからすぐに「次に何をするかを決める」ことにしている。流れる血は在日でも、日本の土地で日本人と一緒に学び、日本人の文化の中で育った私だから、その辺のマインドは日本人的なのである。

すると1日で何かしらあるもんだ。私の知り合いやツレにも「仕事がない」とボヤキながら半年も1年もブラブラしているのがいるが、やはり、あれは自己都合による私的な理由から働かないのだとわかる。職安、いまはハローワークというらしいが、安定所、紹介所というだけあって、デフレだ不景気だと言いながらも、何かしらあるもんだ。

私がもらえる失業給付金は、つまるところMAXだ。最長期間で最高金額をもらうことができる。生活保護より金額もあるが、昨年の12月に会社がなくなって、そのまま呑気に対馬に遊びに行って職安にも行かなかったから、残念ながら私は1円たりとももらえなかった。戻って来てもすぐ、2週間ほどで「山田バー」を開店させたから、忙しくて職安に金をもらいに行くヒマもなかった。ンで、今回、廃業届を出しに行くと、それがそのまま残っているという。なんとも至れり尽くせりの国だ。でも、一応、いろいろ聞かれた。

正直、驚いた。

「ご都合のよろしい曜日はいつですか?」

と聞かれた。意味が分からず、はぁ?と聞き返してしまった。更に、だ。

「午前と午後は、どちらが都合よろしいですか?」

と真顔で聞かれた。私は「これって、仕事探す人が相談するんですよね?」と確認した。相手は困った顔で「そうです・・・」と答えた。

ふざけるなと言いたい。税金から生活費もらいながら仕事世話してもらうのに、いったい何の都合があるというのか。どこまで甘やかせば気が済むのか。会社が倒産しようが、自己都合で辞めようが、ンなこたぁ関係ない。上から目線で言わせてもらうが、ホント、こんな馬鹿者は日本以外の国で生きていけない。こんなの外国では絶対に通用しないだろう。

なぜ困りながら威張る必要があるのか。失業していれば、誰だって困っているはずだ。失業者は失業者らしくしろ。それに、はっきり言うが、もう「なんでも、はい、やってみます!」という人間しか現在の企業は取らん。いい年こいてアレは嫌、コレはダメといいながら、いったい、何が出来るというのか。とりあえず、日当で3千円でもいいから稼ぎながら探せと言いたい。いつまで「選べる立場」だと誤認しておるのか。

ありがたいことに、こんな私にでも「会社を紹介してくれる」人はいる。待遇も考慮してくれているし、私の仕事観を理解してくれている人から話もあった。しかし、私はゼロからとは言わんが「1」からやりたい。だからまったく経験のない、畑違いの職種に決めた。まさに「1」からだ。私はまだ若い。チャレンジしてみたい。でも、しかし、それでもすぐに見つかるのである。なぜか?「条件が少ない」からだ。「安売り」しているからだ。

それは私も「月曜日は休みたい」という希望はある。イオンシネマが「カップルデー」だからだ(笑)。しかし、それを「条件」として仕事は探さない。無職でありながら「午前中はちょっと・・」とか「接客業はアレですし・・」という感覚が理解不能だ。そんな奴は1週間ほどメシを抜け。ならば、なんでもするだろう。しかも、とある人物から聞くところによると、失業給付金が切れても、ある特定の条件を満たせば、なんと60日の延長があるという。なんという立派なセーフティネットなのか。これで派遣社員がどうの、契約社員がどうのと、自民党政権の負の遺産などと抜かしているへタレは、己自身が戦後日本の骨抜き教育による負の遺産だと気付け。日本人はそんな弱くない。貴様らは先人に詫びろ。

私は40前である。学歴もない。こんな私が仮に「1週間で仕事を見つけた」とすれば、20代や30代前半の連中は、どう言い訳するつもりなのか。「それはお前がラッキーだっただけだ」でもいい。ならば1ヵ月で十分だろう。それで無理なら2ヶ月でもいい。絶対に「何か」あるはずではないか。「己の売り込み方」がなっとらんのである。安モンの商品ぶら下げて高く売ろうとする根性を直せと言いたい。ンなモノは「プライド」とはいわない。

また、更に偉そうに言わせてもらうが、コレは私が昔からずっと言ってきたことだ。以前の会社の社員もまだ、ここを読んでいるらしいので書いておくが「己の市場価値」は3分の1が目安だ。先ほどの「とある人物」も思い出したと思う。60万円の給料をもらっていたとすれば、会社がなくなったら「20万円が相場」だということだ。30万円もらっていた管理職なら10万円がそいつの市場価値だ。「企業に属している」とういうことは、それだけで「価値」だったわけだ。そのくらいの現実を見ないでどうするの!であるのである!

15万円もらっていた人が5万円の仕事を探すのは難しいのか?

あるはずだ。しかしもちろん、このご時世5万円で生活は出来まい。だから、これはあくまでも「目安」であり「相場」なのだ。そのくらいの値札を下げて売り込む相手を探せというだけだ。資格やスキルなどもそうだ。会社にいる頃は重宝されたかもしれん。しかし、市場に放り出されたら、その程度の資格やスキルを持っている人間は腐るほど腐っているのが現状ではないか。ならば安く売る。相手に得だと思わせる売り方をせねば、ずっと威張りながら売れ残って、本当に何の価値もなくなることになろう。

ブラブラしながら自己肥大だけさせても社会が困るだけだ。家族が心配するだけだ。自分の市場価値は市場で上げる他ない。「どんな政権で、どんな世の中であろうが」だ。商売してもいいし、企業に勤めてもいいが、そこでまた、価値を上げる努力をするだけだ。というか、そんな連中が左巻きにオルグされるのだ。子供手当に飛びつくのである。「あなたは悪くない。自民党が悪い」と囁かれるのである(笑)。


2 コメント

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負の遺産w (りんりん)
2010-08-02 04:10:40
ふのいさんって、フノイって人名かと思っちゃいましてw

『負の遺産』ですね?
なるほど。。。京都…でしたよね?認定日の曜日及び午前/午後の指定が出来るとは…。

宅配便みたいですね^_^;

私、福岡在住で、4年前は求職者でした。
会社都合で解雇された状態で給付制限なしでしたが、それでも認定日の指定なんぞできませんでしたよ!

地域性なのでしょうか?

早く良いお仕事に就けますように!!めちゃ応援していますm(__)m
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Unknown (久代千代太郎)
2010-08-03 05:52:36
>りんりんさん


すいませんw

説明不足でしたね。認定日は無理なようです。問われているのは「仕事を探す上での希望(条件)」でした。それがあまりに細かく丁寧に聞かれるので、まるで「仕事を探してやっている」という錯覚でも起こすのではないかと思った次第であります。



ありがとうございます。がんばって、なんでもやります、はい、します!と社会の歯車に戻って火の車になりたいと思います。

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