少し前の京都新聞。この新聞も「アベノミクス」を腐すためにいろいろ書くが、めずらしく記名のコーナーでやっていた。「デスク日誌」だ。せっかく記名しているから紹介しておくと、ニュース編集部の越野威氏とあった。だれかは知らない。冒頭を引用してみる。
<「収入430万円の家が、毎年400万円以上借金するなんて、ふつうありえないね」
「大体、どこも貸してくれないでしょう」
「しかも、すでに年収の17倍の借金がたまってるらしいよ」
「・・・終わってるね」>
という誰と誰の会話かわからないセリフで始まって、これは「アベさん一家の家計」の話だとか。それから<サラリーマンが住宅ローンで借りられる額の上限は、年収の5倍から7倍あたりが相場とか。アベ家が実在するなら破綻は不可避だろう>と未だに書く。
<実在するなら>もなにも、この編集者は<自分の身の丈の数字に落としてみると、ことの深刻さがリアルに身に染みる>と書いている。そのあとも借金の額として<4人家族では2356万円にもなるという。ちょっと信じたくない数字だ>と煽ってから、最後に<そう簡単ではないと思うが、いまはアベさんの起死回生策を見守るしかない>と〆る。
「アベノミクス」に「アベ一家」と書いて、最後も「アベさん」。一度も「安倍さん」が出て来ないなら、それは架空の「アベ一家」の起死回生策のことかと不安になったが、おそらくは現実の「アベノミクス」を腐しているのだとわかる。失敗して欲しくて仕方がない、おちょくりたくて仕方がないのだ。こんな馬鹿話に騙される読者はいるのかと思ったら、施設の天下りの左巻きがその日、嬉しそうに「今朝の新聞にもありましたが」と朝礼の挨拶で言っていた。相変わらずの「日本は破綻します」で、何が嬉しいのか「それに比べて韓国は~中国は~」とやっていた。ちゃんと騙される馬鹿はいる、と思い出した。
京都新聞の紹介みたいで申し訳ないが(笑)、その「デスク日誌」の上を見ると「核心評論」とか偉そうなコラムがある。書いているのは共同通信の編集委員で中川克史氏。こちらも誰だか知らないが、なにやら「カトリック差別人権委員会」にその名を見つけた。
そのサイトにはいろんなニュースレターがあって、ざっとタイトルだけ記すと「性的少数者と人権」「差別の現実に目を覚ます」「国 家 と 差 別」「新たにつくりだされた差別を考える」などの差別モノもあるし、「正義と平和」などの反戦モノ。「辺野古に吹いている風」などの反米モノ。そこに「韓国ソロクト(小鹿島)を訪ねて」などのキムチエッセンスを加えながら「東北から天皇制を超えてゆくために」とか「差別と天皇制はどうかかわるのか」の反皇室モノが並ぶ。アカにはたまらないフルコースバイキングだ。そこに中川克史氏の「加害者としての私たち」があった。中身は・・・もうよろしい(笑)。
中川克史氏は「核心評論」の中で生活保護基準引き下げに言及する。見出しは「根拠に疑問、差別助長」と本職であるアカを隠していない。その冒頭文<「初めに引き下げ方針あり」だったと思えてならない>と問題提起されている。安倍政権はなんだかんだ、財源がどうしたとか、適正に見直すとか、いろいろと御託を並べるけど、本当は「引き下げありき」だったんじゃないのか、という批判精神が炸裂する。
断言しておくが、アカ=馬鹿でもある。だからこの共同通信編集者も、自分で書いたコラムの中に<引き下げ幅は6.5%。自民党が衆院選の公約に揚げた生活保護費の1割カットよりは抑えたが>とか書いてしまう。<思えてならない>もヘチマもない。自民党の公約には「1割カット」があった。最初から「引き下げる」と書いていた。だからコラムの中身はイチャモンになる。先ずは「根拠が問題だ」とやる。いろいろと退屈な理屈を並べるが、要すれば「慎重にやっていない」。思いつく限りのアレはどうなる?コレはどうなる?を並べるだけ。そんなに心配なら「こうすればどうか」を書け。
それから「差別を助長」だ。田村厚生相が下村文科相に「就学援助に影響しないように」と働きかけているが、その際<「(生活保護と)関係のない方々までお困りになられるのは避けたい」>と言ったとか。何がおかしいのかと思ったら、この「関係ない方々」とは何事だということだった。<「関係のない」という表現で生活保護受給者と、その他の人々を対置することには、受給者に対する差別を助長する懸念がある>。
それから最後は<人権に配慮して強制とならないような運用が必要だろう>と〆る。これはバイキンマンが最後に「ばいばいき~ん」と言うように、アカい仲間にとっては最後に言わなくてはならないフレーズなのだろうか。
社説では「集団的自衛権」を腐していた。これも冒頭文からずっこけた。<現実に合わせてルールの解釈を変えることは、どこまで許されるのか>と、なにかもう、いろいろと投げ捨てて書いている。「ルールに合わせて現実の解釈を変える」ことのほうが問題だと普通の大人なら知っている。いつも言うが「地震はこれを禁止する」というルールが無効なように、あくまでも「現実」というモノから照らし合わせて、ルールを変更したり、それまでの準備期間として解釈を変えねばならなかったり、はある。泥棒がいるから窃盗罪がある。窃盗罪があるから泥棒がいるのではない。9条があったから平和なのではなく、自衛隊がいて米軍がいるから攻撃されない。それに拉致や領海領土の侵略もある。現実は平和でもない。大人なら知っておいてもらわないと困る。
それに社説は子供っぽいことを書く。最後のほう<同盟国の米国は明らかに日中関係の悪化を懸念している。中国を刺激する日本の集団的自衛権の行使容認論は、米国にとって「ありがた迷惑」とさえいえる>だ。それから<安倍内閣はそうした空気を読めているのだろうか>と〆る。安モン中学生のブログかと思った。
どこの国が国家間の揉め事をして「歓迎する」というのか。職場の揉め事を面白がっていても、公式の場で問われたら「止めた方がいいと思います」くらいは言うことになっている。民主党の生き残りも、せっかく生き残ったんだから顔を洗って出直したのかと思ったら、まだ国会で「民主党政権と米国は上手くいってた」みたいに言うのがいる。イオン岡田もクリントン前長官が辞任直前、日米外相会談における共同記者会見で<日本国民と日本の指導者の皆様に対し、日米同盟への協力とコミットメントに御礼申し上げたい>と述べたとして<クリントン長官の在任中、3年3カ月は民主党政権だ。普天間飛行場移設問題で一時期厳しい局面はあったが、それ以外は、民主党政権下で日米同盟を深化させてきた>とかやっている。安倍総理も国会で困っていたが、国務長官としての共同記者会見で同盟国相手に「エライ目に遭った。民主党政権は馬鹿の集まりだ」とか、北朝鮮じゃあるまいし、言うわけない。戦争でもするのか。
朝礼が終わったあと、職場の「韓流おばさん(本物)」が嘆いていた。先ほどの天下りの左巻きの挨拶に触発された。「だから増税ばっかりなわけね、日本は。国が勝手に借金して、それをわたしらが苦労して働いて返すのも馬鹿らしい。仕事するのが馬鹿らしいもの。だから若い子は働かないのよ。それに比べて韓国は~」とか。ぷんすかやっていた。面白くないが、要点を聞くとため息交じりに教えてくれた。
「お父さん=政府」だそうだ。その馬鹿なお父さんが外で借金をする。その額は稼いできた倍以上。理由は贅沢をして女遊びをして。その借金を国民=女房子供が倹約しながら、且つ、あくせく働いて返す。それが「増税の理由」なのだとか。断っておくが、この「韓流おばさん(本物)」は認知症ではなく、認知症の人の御世話をする仕事をしている。
再度、断言するとアカ=馬鹿。反対も然り。馬鹿は馬鹿ゆえにアカくなりやすい。
私は確認する。お父さん=政府なんでしょう?国民=女房子供もOK?
「そうだ」と韓国。「外からの借金」の「外」はどこ?と私。
「サラ金とか?」と韓国。じゃあ、日本政府に金を貸す「サラ金」はどこ?だれ?
「でも、さっきも日本の借金が~って施設長が」と韓国。その場合の「日本」はだれ?
「お父さん?というか、その家族?」
それなら借りてくる先はどこ?サラ金?アメリカ?中国?国連?それともまさか韓国?
「・・・・どこ?」
どこから借りてるのかも知らないで、お父さんに酷いこと言うの?馬鹿とか。
「・・・・・・。・・・・じゃあ、どこ?・・・だれ?」
さあ、どこでしょうね。調べてわかったら教えて下さいよ。ボク、馬鹿だから。
―――よくもまあ、そんな認識で「日本は破綻する」とか嬉しそうに言うモノだ。しかしながら、同じような認識の「日本は悪かった」も同じ構造だ。「日本の若者は内向き」とか「日本は閉鎖的」とか「日本は差別国家」もそうだ。もう一度、断言しておこう。
アカ=馬鹿。それから馬鹿はアカくなりやすい。
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