総務省は28日、参院選の期日前投票の中間状況(選挙区)を発表した。公示翌日の25日から27日までの3日間で投票したのは全国で78万6752人。前回2007年の同時期に比べ15.2%増えた。
都道府県別に伸び率を見ると、大分県が前回比2.1倍と最も高く、熊本県が1.9倍、徳島県が1.8倍と続いた。一方、投票者が減ったのは北海道や福島県など11道県だった。
後に「議会政治の父」と言われることになる尾崎行雄は、福沢諭吉に推薦されて新潟新聞の主筆を務めていた。尾崎の文章を読んだ福沢諭吉は「お前は誰に向けて書いているのか?」と問うたらしいが、その時の尾崎の答えが「識者に読ませる」だったから一喝された。「サルに向かって書け。自分はいつもサルに読ませるつもりで書いている」というのが「西洋事情」を15万部、明治5年からは「学問のすゝめ」を総計340万部売った「元祖ベストセラー」の叱責だった。よく「わかりやすい」とか「敷居が低い」ことを「サルでもわかる」と表することがあるが、福沢が尾崎を認めているように、これは別に悪い意味だけでもない。要するに、市井の我々に「わかりやすい」ことは、大事なことの理解を促す上での重要なポイントだ。参院選、投票率は高そうだが「民主党の薄気味悪さ」はサルでもわかることになった。良くも悪くも付和雷同が大好きな日本人、その「逆風」とやらは竜巻となる。
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久代千代太郎
苺大福
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