忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

ガチコメ的「やまどっちゃんの話」

2008年06月13日 | 過去記事
■2008/06/13 (金) ガチコメ的「やまどっちゃんの話」1

朝起きて、たかじんの委員会の録画を見る(今頃)。

超左翼雑誌「ロスジェネ」なる雑誌の編集長がゲスト。で、若干の空腹を常態とする私は、まだ眠っている妻を起こさないように食料を探す。

いつもの場所には季節外れの「ひなあられ」があった。私が喰えるはずもない。何で我が家には年がら年中「ひなあられ」があるのか。そして、冷蔵庫はスイカに占領され始めている。「たまごをいれるとこ」にはコーヒーゼリーだろうか・・・?怪しげな物体がある・・・そしてこれは「むぎチョコ」だな・・・?野菜室には「食べかけのチョコレート」・・・?こ、これは「きのこの山」・・・か・・?冷凍室にはもなかアイスに・・ガリガリくんリッチ・・・妻が「何を食べて生きているのか」が一目瞭然であるな。

まあ、アイスコーヒーは「おとうしゃん専用冷蔵庫」からゲットしているので、あとは食パンかフランスパンがあれば問題ないのだが、こんなとこにいきなり牛丼が落ちているわけもないしな。人生、そんなにうまいことはいかない。そして、だ。そろそろ、さっきから「むーちゃん」が美味そうに喰っている「ペット用にぼし」が美味そうにみえてきた。わざと私と目線を合わせながら喰うこの犬はきっと「どうだ?うまそうだろ?かるしゅうむ!」とか言ってそうでムカついてきた。・・・・おおぅ!!

菓子パン発見!!

・・・・・。

・・・・・はぁ・・・

「ストロベリージャムとマーガリン」という、わけのわからない組み合わせの菓子パンをかじりながら見る。思わず犬にやりそうになるのを我慢しながら喰う。きっとこれは、妻の「非常時」の食糧なんだろう。こんなん誰も喰わん。

甘いしつこい。甘いくどい。
甘いしつこい。甘いくどい。
甘いしつこい。甘いくどい。
甘いしつこい。甘いくどい。

甘い軽い安い。甘いダサい弱い。
甘い軽い安い。甘いダサい弱い。
甘い軽い安い。甘いダサい弱い。
甘い軽い安い。甘いダサい弱い。

-

で、そんな菓子パンのような雑誌。

http://www.asahi.com/job/special/TKY200806120095.html
<ロスジェネ「一発転身」 氷河期世代の幸せ探し>

買うつもりはサラサラないが、どんなもんかとパソコンをみてみると、ちょっとあった。

「2」へ

■2008/06/13 (金) ガチコメ的「やまどっちゃんの話」2

<神奈川県に住む山崎まどかさん(26)は、昨年夏、シンガーの道に進もうとそれまでの仕事を辞めた。ライブハウスやイベント会場、結婚式や同窓会など、歌える場所があればどこにでも出かけていく。平均して月3~4回。自らプロデュースしてコンサートも開く。自主制作のCDも出した。>

こんな「特殊な事例」がどうしたというのか。これはこの「なんちゃってシンガー」のサクセスストーリーを追った特集記事なのかと思ったら違ったからびっくりして「ペット用にぼし」を食べてみた。うまー

<音楽活動の合間にはバイトもしてやりくりする。実家暮らしだからなんとかやっていけるが、将来に不安がないと言えば嘘だ。それでも、「物質的金銭的には満たされていなくても、自分でない自分を生きている時の苦しさはない」。都内の私立大の英文科に通っていた。高校と大学で米国に留学、卒業後は英語を生かして、旅行会社や航空会社などで働きたいと思っていた。だが就職氷河期で全滅。履歴書だけでふるいにかけられるように落とされると、一体私の何がわかるの、と言いたかった。>

「自分でない自分」

「一体私の何がわかるの?」

30前になって実家暮らしで、仕事に精も出さんで、「おんがくかつどう」なんかで遊んでる人のことなんか知らない。じゃあ、こう質問しよう。

「なんで企業があんたのこと知らなくちゃならないの?」

履歴書でふるいだぁ?

笑わせるな。30前しんがーオンナよ。

その旅行会社と航空会社の人事担当者は「仕事」をしたんだろう。ちゃんと評価して「採用しなかった」んだろう。さすが、人事のプロだな。こんなん採用してみろ?

「ホントの私はシンガーソング!!こんなのは自分ぢゃない!すいません、歌っていいですか?ダメでしか?私、歌を歌いたいんです?ええ?カラオケにいけ?仕事が終わってから?ちょっと!!私はシンガーソング!!私の歌声で・・・ええ?仕事しろ??嗚呼!自分ぢゃない自分で生きるのは苦しいわぁ!!」

・・・・。

病院イケ。

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■2008/06/13 (金) ガチコメ的「やまどっちゃんの話」3

<卒業間際にやっと見つかったのは、大学事務のパート職。時給は1000円以下で、ひたすらコピーと郵送作業の毎日。自分のやるべきことはこれなのかと疑問がわいた。極め付きは、男性職員が言った言葉。

「事務処理はマニュアル化すれば誰でも代わりがきくんだ」

はっきり確信した。自分のいる場所はここじゃない。しばらくは転職して美容関係の仕事をしながら、年2回ほどライブをしていたが、客も徐々に増え、公演の誘いもかかるようになり、独立の決心をした。>

わからない。「誰でもできる仕事」の「誰か」になることはダメなのか?とりあえず、みんな「そこから」スタートするのだと、まだわからんのか?

勝谷氏も番組で「5人採用しても、当日1人は来ない!!」と言っていたが、たしかに、私の知るいろんな業種のいろんな人が「従業員募集しても集まらない」と困っているのはなぜなんだ?ネットカフェで泊まり歩くなら、なぜに「全寮制」の仕事先に勤めないのか?

「4」へ

■2008/06/13 (金) ガチコメ的「やまどっちゃんの話」4

ないとは言わせない。ちなみに我が社にもある。セパレートでフローリングの6畳か8畳くらいのワンルーム!!高熱水費込み込み3万円!!給与から天引き!!食事補助付き!

そして、なんと、仕事ぶり次第で免除!!必要ならば、社外での部屋も確保しよう!グループ会社には不動産関係を取り扱う会社もあるぞ!!我が社は明らかに「真面目に働く若者の応援」をするシステムである!!・・・と言っても来ないぢゃないか。

それに、だ。

いや、何人かは来る。たしかに来る。でも、来たとしても、

「はぁ??」

という理由で「仕事に来なくなる」ぢゃないか。

ぬるいのだ。社会は理不尽で不条理だ。
だから「真面目」に価値があるんだろうが。

-

で、次の事例はイラストレーターだと。

<イラストレーターの本山浩子さん(33)もそう。文系女子は厳しいと聞いていたが、ここまでとは――。本山さんは大学時代、秘書検定や英検を受けて就職活動に備えていた。それでも不況の壁は厚く、希望だった旅行会社にことごとく落ち、大手電機メーカーの一般事務職になんとか就職した。職場はアットホームで安定していたが、2年目ごろから好きなことを始めたいと思うようになった。一般職の採用控えで、後輩も入らないまま1年目と同じ日々が続いていた。自分を見つめ直すと、小さい頃からイラストを描くことが好きだったことを思い出した。24歳の時、夜間の専門学校に通い始めた。>

でました!

「自分を見つめ直す」!!

言う言うww

「自分のやりたいことと違う・・・」

言う言うwww

もう、あれか?

歌手かマンガ書けってか??
お笑いタレントか芸能界ってか??

誰にでも、そんな便利に「才能」なんかあるかい!!

「5」へ

■2008/06/13 (金) ガチコメ的「やまどっちゃんの話」5

おいおい、この「ろすじぇね」かなんかいう「菓子パン雑誌」よ。

たとえば、こういうのはおらんのか?

<現在、大手企業の管理職を勤める山努力頑張男さん(35)の場合は、地元企業の事務職に派遣で働いた経験から、現場の苦労を知り、現場の楽しさも覚えた。小さい頃からプロボウラーになることが夢だった山努力さんは言う。

「いやぁ、僕の人生、ガーターばっかりだと思ってました。でも、あきらめずに同じレーンで腕を磨く。最後までちゃんと投げる。そうすればストライクも取れるんだと思いだしました。」

派遣だからという理由で冷遇されることもあった。毎日、同じような業務が続くことに愚痴る派遣仲間のアルバイトもいた。しかし、山努力さんは「1ゲーム」投げ切ることにこだわった。ある日、突然言い渡される解雇。意味がないと感じる仕事内容。山努力さんは、

「スプリットもあるんですね。取りにくい、難しいときもあるんです。それでも“一投目”を投げたのは自分。責任として“ちゃんと”スペアを取りに行く。ダメでも、それを投げたのは自分です。途中で投げ出していいわけない。」

この景気。大手企業とはいえ業績は芳しくない。それでも山努力さんは投げることを楽しむ。一投一投、丁寧に大切に投げ続ける。狙うはもちろんストライクだ。

「ストライクが取りたいって思うことは大切です。できれば、一生に一度くらいはパーフェクトもね(笑)・・・でも、いちばん大切なのは、ストライクが取れなかったときに投げださないことなんですね。じゃあ、もういいやって・・・もちろん、投げ方を変えたり、ボールを変えたり、レーンを変えたり、悩むことは良いんです。次につながりますからね。ただ、それでボウリングを面白くないって決めつけるのはダメです。」

今でも休日になると、愛する家族とボウリングを楽しむ山努力さん。地元のボウリング場のトーナメントで優勝もしたという。山努力さんはもちろん、今日もパーフェクトゲームを狙って投げていることだろう。>

「6」へ

■2008/06/13 (金) ガチコメ的「やまどっちゃんの話」6

な?

こっちのほうも、山努力さんのほうもいいだろ?

山努力さんの・・・いや、もう「やまどっちゃん」でいい!

この「やまどっちゃん」の「生き方」のほうが圧倒的多数だろ?

そしていうまでもなく、

現在まで、日本社会を支えてきたのは多くの「やまどっちゃん」なのである。

-

ということで、最近ベストセラーになったという、古臭いプロレタリア文学の「蟹工船」とやらを・・・買わない。



妻が起きてきた!!

そうだ!

そんな「かび臭い本」読むより、

おかあしゃんと「カニ」食べにいこっと。
菓子パンも黙って喰っちゃったしな。

な?

妻:「かにぃ~たぁべいこぉ~♪かにぃ~たぁべいこぉ~♪」

・・・・・。

古いよ・・・

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