忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

うがい&手洗い&テレビは消す。

2009年05月19日 | 過去記事
■2009/05/18 (月) うがい&手洗い&テレビは消す。1

吉本新喜劇をみていたら、とある芸人の顔を指して「このへんがぺヨンジュン、このあたりはチャンドンゴン・・・」などと韓流俳優の名を上げて褒め、最後に「・・・でも全体的には金正日」と落とすネタがあった。客も笑っていたし、まあ、なんでもないことなのだが、ちょっとだけ気になっていた。

少し前も「朝鮮中央通信」のアナウンサーの口真似をする芸人をテレビで見た。あの口調で「朝鮮語っぽい」発音で意味不明な言葉を羅列するというだけのネタである。これも大丈夫か?と少しだけ気にしていた。

「表現の自由」というものは、日本では常識でも「そうでない国」はある。将軍様が吉本新喜劇をチェックしているのかどうかは不明だが、それなりに騒ぐ団体や市民グループはあるだろうと思っていたら、やはり、自重させられることがあるそうだ。

昨日は妻と「とある芸人」の単独ライブに行った。芸暦10年と少しで初めての単独ライブということで、個人的にも応援したいとかけつけた。10名前後の芸人達と繰り広げるコミックショー的な芝居であったが、なかなかに練り込まれており面白かった。お疲れ様。

その前日、主役を張るその芸人と鍋を喰い、そのあとは岸を変えて2人で飲んでいたのだが、ライブの前日だというのに色々と話を聞いた(早く帰れとww)。その中に出てきた話のひとつが先ほどの話である。「北朝鮮ネタ」は他にもあるらしい。しかし、テレビで流れると「自重する」ということになるそうだ。中継のない舞台ではやっている芸人もいるが、やはり、テレビでは難しいようだ。おそらくは総連などからの抗議などはなく、テレビ関係者の自主的なものであろうと思う。もしくは、その関係者の個人的な注文かもしれない。

「2」へ

■2009/05/18 (月) うがい&手洗い&テレビは消す。2

ともかく、ライブに行くとすごい人だった。正直、舐めていた。すまん。

受付で名前を言うとチケットをくれた。劇場に入ると「関係者」とされた席も用意されている。金も払わずに入って良い席に座るのも気が引けたので、妻と二人で一般席に座る。すぐに会場は人で埋まった。マスクをしている人が目立つ。そういえば、差し入れとして「栄養ドリンク」を買ったコンビニでも店員がマスクをしていた。私はともかく、妻が心配だ。急に人混みを避けたい衝動にかられた私は、面白くなかったら途中で帰ろうかと思っていたが、結局、最後まで観てしまった。今のところ、体調に変化はない(笑。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090518-00000505-san-soci
<大阪・兵庫で次々と…国内感染者96人に>

今日は休みなので映画に行く予定だが、しかしながら、どうしようかとマスコミに踊らされているのである。マスクしてまで「天使と悪魔」を観る必要があるのか。はぶて師匠の評価も「C」だったし、もう、いっそのこと地元のスーパーで食料などを買い足し、そのまま引き篭もっているほうがいいんじゃないかと思ってきた。読めていない本もたくさんあるし、わざわざ危険を冒してまで「師匠評価C」の映画を観に行くのもなんだか・・と言う今日この頃、感染者は高校生ばっかり、なぜだか支那大陸では感染例がほとんどなく、さあ、これで日教組の先生方!!修学旅行先は決まったようなもんですな!

「3」へ

■2009/05/18 (月) うがい&手洗い&テレビは消す。3

また、このインフルエンザ問題において、「騒ぎすぎ!!」とする声があるが、正確に言うと「政府が騒ぎすぎ」なのではなく「マスコミが騒ぎすぎ」なのであろう。このあたりは峻別しておきたい。ともかく、無責任に煽るマスコミはどうかとおもうが、政府の対応を責めるのは相変わらずなのである。ちゃんとやったらやりすぎ、そこそこにすれば無責任、無能の誹りを受けるわけだ。その代表格、朝日新聞を見てみよう。

http://www.asahi.com/paper/editorial.html
<国内感染―広がり踏まえた対策を>

とにかく、現政権はダメだとしか書かない朝日は、じゃあ、結局、どうすればいいの?と問いたくなるようなことを書く。もういっそのこと、“政権交代を実現させればウィルスは死滅する”と書けばいいのにと思う。

朝日は言う。

<政府は、ウイルスの国内への侵入を防ぐ水際作戦に力を入れてきたが、感染しても症状が出ない、最長で1週間の潜伏期間があり、検疫をすり抜ける可能性が指摘されていた。それがはっきり現実のものとなった。>

ま、それはそうなのだろうが、その後にこうだ。

<これまで報告がなかったのは、ものものしい検疫態勢が患者を特別視する雰囲気を生み、感染の疑いに気づいた人が発熱相談センターへの電話をためらったからかもしれない。>

要するに「感染が発覚すれば隔離されるぞ!」と不安がってセンターへの相談が出来なかったのではないかというわけだ。だが、それですぐに政府対応を非難するのもおかしい。その前には本人の自覚の有無や、安易な判断があってのことであろう。「感染してるかも?」と思ったらすぐに検査を受ける人ばかりではない。国の対応だけでこの手のトラブルは解決できない。こういうときこそ公共心が試されるのではないか。

「4」へ

■2009/05/18 (月) うがい&手洗い&テレビは消す。4

しかしながら朝日は、国民の生命と健康を出汁に使ってまで麻生政権を貶めたいようだ。

<政府が水際作戦の成果を強調してきたことが、国内にはウイルスが入っていないという誤った安心感を与えてしまった可能性もある。>

なにがなんでも「現政権は無能」としたいらしい。それがどれほど国民の不安を煽ることになるのかなどどうでもいいのだ。テレビでも偉そうなコメンテーターが「水際対策だけでなく、途上国に積極的に援助しなければダメ。自分の国さえ大丈夫なら他は知らないという問題ではない。日本政府はグローバルな視点から、地球規模の問題であると認識すべき。」とやっていた。酷いもんだ。日本国民の税金でどれほどの援助が行われていると思っているのか。このコメンテーターは外務省のホームページすら観たことがないのか。

そして朝日は『インフルエンザに罹ったら家に閉じ篭ってテレビでも見てろ』と言う。

<インフルエンザは自宅で寝て治すことが常識の米国などとは異なり、日本では病院や診療所へ駆け込む人が多い。大勢の患者が病院に押しかけたら、発熱外来はもちろん、病院全体が大混乱に陥りかねない。>

『日本政府は無能だ!』と騒ぐテレビ屋の悪影響のほうが心配である。専門家でもない安モンのコメンテーターが煽るほうが不安である。こういうときこそ「事実を淡々と流す」ことがマスコミの役割のはずだが、なんでもかんでも便乗し、利用しようとする姑息な姿勢こそが有毒なのである。国民のためを思うなら政府の発表と事実だけを粛々と放送しろ。

私も他人事ではない。常に大人数が滞留する店舗を構えているのだ。テレビ屋はちゃんと仕事をして欲しい。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。