マートン「問題発言」が「問題」に 近大入試で出題、文化を比較
<阪神・マートンの「問題発言」が、本当の「問題」になってしまった。マートンが「アイ・ドント・ライク・ノウミサン」などと発言した騒動について書かれた日本在住の米国人ジャーナリスト、ロバート・ホワイティング氏のエッセー「サクラと星条旗」が、26日に実施された近大の一般入試前期A日程の国語の問題として出題されていたことが27日、分かった。
問題文は、昨年6月9日のオリックス戦(甲子園)の敗戦後にマートンが発言した「レット・ゼム・スコア(相手に点をあげた)」、「アイ・ドント・ライク・ノウミ(能見)サン」などの言葉の裏には「皮肉、ユーモア」が隠れているとし、それに対する日米間の反応、文化の違いなどを比較、考察したもの。文章の数カ所を空欄にして適切な文章を選ばせる問題などが出題された。
同大一般入試前期A日程は計3万6554人もの志願者が受験。そのため、試験直後から「マートン問題」がネット上などで話題となっていた。同大入試広報課の関係者は「文章の読解力、思考力を問うのに、適した文章だと思った」と説明している>
ずっと冗談かと思っていたことがある。朝日新聞関連の記事で内容はファッション関係。「こんなのが流行ります」みたいな文章から、いきなり「そういえば最近、右傾化した若者が多い」みたいに無理矢理放り込んで来るのがあるとか。たぶん、これのことだった。
記事のタイトルは「メンズウェアの胸元 ワンポイントおしゃれに復活」。前の文章は<それにしても、マークやエンブレムは本来、軍隊や国家、学校や会社など、何かに帰属することを表す。今、若い女性には「愛されOL」系のモデル、エビちゃん(蛯原友里)が人気だが、これからは男性にとっての理想像も「さわやか正社員」系になるのかもしれない>だ。この次に脈略なく<そういえば、自らの国家や民族に固執する右翼系の若者が世界的に増えているという事実も、多少気になるところだが>と入って終わっていた。つまり、冗談じゃなかった。
もっと冗談ではないのが、こんな文章からでも「朝日新聞は大学入試に出ます」とやることだ。この文章で「虫食い」やらされたら学生はパニックになる。「そういえば」と入れたからとはいえ、あまりにも無茶が過ぎる。日本語が不自由な人が書いたのかと思う。
また、最近のセンター試験問題でもあった。英語リスニングのテスト。その問21に「ミートソースの作り方」が出た。正解は「3番」とのことだが、この文章が「Onion→Meat→Tomato→Kimchi base」だったから受験生は耳を疑った。オニオン、ミート、トマトはわかる。でも最後のは何だ?キムチと聞こえたが?と不安になった。
試験が終わって確認すると間違いない。東進ハイスクールが公開した問題用紙にも「Kimchi base 」は書いてある。自分の耳を信じた受験生はほっとしたが、そのあとやはりヘンだと思い直して騒ぎになった。
それに比べたら「アイ・ドント・ライク・ノウミサン」くらい問題でも何でもない。当時レフトにいたアニキのボテボテ送球がお咎めなし、なのに自分の送球が逸れたくらいどした?と苛立つのもわかる(笑)。「能見投手が嫌いだから、相手に点をあげた」くらいのジョークも言う。それより悪意のある、例えば支那朝鮮を持ち上げて日本を腐すとか、そういう意図的な反日問題やら虚偽の答えが正解みたいなテストのほうが不気味だ。
福祉関連の資格を得るための課題も、テキトーながらスムーズに進んでいるが、先日のレポートに「日本の福祉が欧州に比べて劣っているとは思えない」みたいに書いたら戻ってきた。理由は何かと興味を持って読むと、走り書きで「テキストをもっと読みこみましょう」とあった。ちゃんと日本はダメだと書け、しっかりと洗脳されろという意味だ。
受験生に問題出すなら、もっと日本の社会が身に沁みてわかるような問題を出せ。
問い1:次の文章の中で鳩山由紀夫元首相が発言したのはどれか(10点)
1:日本列島は日本人だけの所有物じゃない
2:サラリーマンの平均年収は1,000万円くらいですか?
3:国というものがなんだかよくわからない
4:恵まれた家庭に育ったものだから、自分自身の資産管理が極めてずさんだった
5:国益も大事だが、地球益も大事だ
問い2:次の文章の中で管直人元首相が発言したのはどれか(10点)
1:55歳で月50万円もらえる新しい職業はないか調べたけど無い現状を見て、不況だと感じた
2:ブッシュ政権を非難したが、日米同盟は軽視してない。有事には守ってもらう
3:深く考えずに署名した
問い3:次の文章の中で管直人元首相が「景気回復」について発言したのはどれか(10点)
1:民主党が政権をとれば株価3倍
2:事業仕分けやったからこれから景気がどんどん回復する
3:エコポイントとかソーラー発電で景気は回復する
もっと勉強して政治家になるか、官僚になるか、教師になって子どもを救うか。いずれにしても国を憂うはずだ。それから「馬鹿に国を運営させると自分が困る」と気付く。結構なことだ。
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