<さ>
★「耍」(さ)(すばやい)
=素早い/遊ぶ/ふざける
*藝藩志第32巻より
「~一𣘺慶喜は之を聞き大に驚き即夜参内し耍に建言して云ふ~」
★「采邑」(さいゆう)
=領地、知行所
★「曩に」(さきに)
=以前に
★「扨」(さて)
=話を切り替える時の語句。
★「参趨」(さんしゅ)/趨参
=すぐに参上すること
★「慙憤/慚憤 」(ざんぷん)
=恥じて憤ること
<し>
★「孜」(シ、つと・める)
★「市尹」(しいん)
=町奉行の別称
★「諮詢」(しじゅん)
=参考の為に問うこと
★「嗤笑」(ししょう)
=あざけり笑うこと。嘲笑(ちょうしょう)
★「悉皆」(しっかい)
=ことごとく、残らず、全て
用例:悉皆成仏論と悉有仏性論(しつうぶっしょう)
★「昵近」(じっきん)
=側役(そばやく)・近習(きんじゅう)
貴人の側で雑用を務める者、「昵近衆」の略
★「輜重」(しちょう)
= 軍隊の糧食・被服・武器・弾薬など、輸送品
★「寂然」(じゃくぜん)
=ひっそりと静かな様。
★「社稷」(しゃしょく)
=朝廷又は国家
※社(土地神を祭る祭壇)と稷(穀物の神を祭る祭壇)の総称
★「周章」(しゅうしょう)
=あわてふためく、うろたえる
★「周旋」(しゅうせん)
=紛争を平和的に解決するために仲立ちする事。
★「僦用」(しゅうよう)
=傭い用いる(臨時的な意味合い?)
※雇用(こよう)(類似語)
★「収斂」(しゅうれん)
=まとめる事。集約する事。
★「須臾」(しゅゆ)
=ほんの少しの間、一瞬
★「巡邏」(じゅんら)
=巡廻警備・見回り
★「恕」(じょ)
=ゆるす
★「爯󠄂」(しょう)・・・「称」
=称える、挙げる
★「冗員」(じょういん)
=無駄な人員
★「猖獗」(しょうけつ)
=悪い物事がはびこり、勢いを増すこと。
★「嘯聚」(しょうしゅ)
=人を呼び集める事。
*召集(しょうしゅう)
★「慫慂」(しょうよう)
=他の人が勧めて仕向けること。
★「捷路」(しょうろ)
=近道
★「職掌」(しょくしょう)
=担当している仕事、職務
★「賑恤/振恤」(しんじゅつ)
=貧困者や被災者などを援助するために金品を与えること
★「駸々」(しんしん)
=物事が早く進む様。
★「盡疩」(じんすい)
=尽力,尽労
*「断然藩力を抛て國事に盡疩することに決し~」(藝藩志第33巻)
疩・瘁 =疲れる、労する 現代用語例→憔悴(しょうすい)
★「荏苒」(じんぜん)
=物事が延び延びになる様、為す事なく時間が過ぎ去る様。
<す>
★「垂示」(すいじ)
=教え示す事。
★「垂憐」(すいれん)
=あわれみ(情)をかけること
★「蒭蕘」(すうじょう・すうぎょう)
=身分の低い者(木こり、草刈等身分の低い者、差別用語)
…雉兎蒭蕘(ちとすうじょう)
★「趨勢」(すうせい)
=社会全体の流れ(方向性、勢い)
★「樞要/枢要」(すうよう)
=物事の最重要なもの
★「須く」(すべからく)
=当然為すべき、当たり前に・・・(本来の意味)
=全て、悉く(最近多用される使い方)・・・全体主義的思考
★「鰑」(するめ)
=本来は「うなぎ」であるが、日本では「するめ」が当てられていた。
「藝藩志」では、「目録は 公へ國製装條銃三十二挺串海鼠一箱 若公へ本込騎馬銃二挺鰑一箱」と贈答品なので、おそらく乾物と思われる。
★「寸楮」(すんちょ)
=自分の手紙のへりくだった云い方
<せ>
★「清閑」(せいかん)
=俗事に煩わされず静かな様子。
★「旌旗」(せいき)
=軍旗
★「清適」(せいてき)
=心が清々しく、安らかな事。書簡文で、相手の無事、健康を祝っていうのに用いる。
★「刹那」(せつな)
=一瞬。インド由来の概念で、一刹那を約0.013秒とする説明あり。
★「蹙」(せ・まる/シュク・スク)
=迫る、切羽詰まる、差し迫る
★「穿鑿」(せんさく)
=①深く穴を掘り下げること。
②物事を深く掘り下げて調べること。(詮索)
★「疝積」(せんしゃく)
=腹痛症候群(原因不明の腹痛の意)
<そ>
★「鎗」(ソウ)
=槍(ソウ・やり)
★「掃攘」(そうじょう)
=払いのける事
★「騒擾」(そうじょう)
=集団で騒ぎを起こし、社会の秩序を乱すこと。騒乱。擾乱。
★「壮丁」(そうてい)
=成年男子
★「草荂」(そうふ)
=草と草木の花
★「疎濶」(そかつ)
=久しく会わず疎遠になる事。
★「卒爾」(そつじ)
=突然・にわかに