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根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

京丈山  4月29日(水)

2009年04月29日 23時16分34秒 | インポート

    京丈山(1472.5m)  ワナバ谷コース   カタクリ観賞  単独

                     快晴     ※文字サイズは(大)が最適 

(アクセス) :宮地(6:00)→大津→二本杉→二合→登山口(8:40)  =90km
             :登山口(14:30)→二本杉→蘇陽→高森→宮地(17:10)=95km

(行程) ワナバ谷登山口(8:45)→最後の水場(10:00)→林道出合
    (10:13)→国見岳分岐(10:45)→頂上(着11:30~発12:20)
     →林道出合(13:15)→ワナバ谷登山口(14:25)
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〇恒例の花巡りシリーズ第二弾(第一弾は福寿草)はカタクリの花である
 昨年は「目丸山」前々年は「雁俣山」、さて今年はどこの山に登ろう
 かと思案したが、未知の山が面白いと思い粋な山名の「京丈山(キョウ
 ノジョウヤマ)に登る事とした。

〇登山コースは五つの登山口が在るようであるが、今回は昔の職場の
 同僚であった川上さんのHP(←クリック)参考として「ワナバの谷コース」を
 選択した。

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〇二本杉峠を過ぎ五家荘方面に下り「二合」のY字型の交差点の道標
 に従い左に車を走らせ、葉木林道に入った。
 登山口手前の高台の林道沿いに伐採された箇所があり眺望がよく、
 眼下の深い渓谷から急峻な山々が連り、九州脊梁の奥深い山を堪
 能した。
 圧巻は一本の赤松の巨木と谷側に立ち並ぶ赤松の景観は素晴らし
 いものであった。伐採せずに残してある事に(そま)の心意気(巨木
 は山の遺産であり、その景観を残した)を感ずる次第である。

 [ニ合の交差点]                                [林道沿いの赤松]

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▼登山口駐車場は先客が2台で満車、私は路肩に停める。直ぐに後
 続の車が私の隣に停めた。挨拶を交わして(3人組みの女性で宮崎
 から来たとの事)私は先に出発した。

▼登山口は左下にワナバ谷の川が流れており、その清流の音を聞き
 ながら谷沿いの斜面の踏み跡を辿って上流に向かう。10分位歩く
 と、川に渡してある一本の丸太に掴まりながら石灰岩の飛び石を踏
 み最初の川を渉り、右岸に移り萌黄の自然林と石灰岩混じりの登山
 道を進む。

▼ずっ~と聞こえていた心地よい清流の音がふと気が付くと聞こえなく
 なっているのに気づく。谷の川を見ると水は消えていて石灰岩のゴロ
 ゴロした岩が埋もれていて涸れ沢となっている。
 水の流れは終わったのかと思っていたら、また、川の流れと出合う。
 石灰岩特有の地層であるためであろうか 水が消えたり、流れたり
 する沢は初めての体験である。

[登山口]                           [水が消えた川(石灰岩岩塊の登山道)]

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▼登山口から1時間位歩いた登山道沿いの崖斜面に5~6本の山芍
 薬が自生しており、写真撮影をしていると駐車場で会った宮崎の三
 人組みの人が「山芍は頂上付近にも群生していますよ」と声かけら
 れた。山芍は予定していなかったので余分の楽しみが増えたようで
 ある。

▼「最後の水場」と書かれた看板を過ぎると自然林から桧林に変わり
 急な登りとなる。登り上げると山腹を分断したような広い道に出会う。
 最近造成した林道であろうか?道は真新しい(宮崎の女性は以前は
 無かったと言われていた)
 登山道はその道の崖斜面に、崩れかけた細い踏み跡はあるが道標は無い。宮崎組がいなければ迷うところであったと思った。

[道路沿い、崖斜面の山芍薬]                     [林道出合・崖斜面を登る]

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▼杉林から桧林を越えるとブナやヒメシャラ・イチイの巨木が立ち並ぶ尾根
 を30分位い登る。登り上げると登山道はT字型の分岐となり道標に
 は右に国見岳、左に京丈山と記してあり、ここで一息入れる。

▼宮崎の人からキュウリの漬物やミニトマト等を頂く。実に美味しい差し入
 れである。また、宮崎の方言も聞けて楽しいひと時を過して、頂上を
 目指した。

▼登山道にはカタクリの葉っぱが散見されるが一枚葉が多くて、開花し
 ている花は2~3株であった。花の咲き頃は盛りであろうか・・?
 活き活きした色合いを呈していた。

[登山道沿いのカタクリ]                        [巨木の登山道]

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▼やがて登山道は広場を横断するような自然林の中を抜けて行くが
 落葉樹の芽吹きは未だしていない、根元にはバイケソウが群落しており
 景観の良い場所であった。
 石灰岩の露出地帯を左上に登って行くと山芍薬の群落地となり蕾は
 未だ青い状態であった。開花の時は山芍の花園と成るであろうとイメ
 ージングしながら歩く。ハチケン谷コースとの出合いを過ぎると頂上のペナン
 トが見えた。

[石灰岩の露出地帯を歩く]                      [頂上は狭い]

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▼頂上の狭い広場には3株程のカタクリが咲いていた。
  目丸山と比べると比較にならない程の少ない株数であった。
 (期待ハズレの感あり)

▼頂上では先着の久留米の3人が昼食を終え語らっていた。その後に
 福岡市内から2人連れの高齢の女性と中年の女性が上がってこられ
 た。ハチケンコースからの人で道に迷い40分ほどのロスタイムを費やしたと
 話し掛けられた。美しい眼差しの女性で写真撮りが趣味と話された
 ので目丸山のカタクリを紹介して私のブログも案内した。

▼宮崎組の彼女達は京丈山の数少ないカタクリに満足されていない模
 様で雁俣山を今から観に行くと言われて頂上で別れた。

[頂上のカタクリ]                              [バイケソウ]

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▼私も早めに頂上を後にして往路で確認していた石灰岩の露出地帯
 に戻り山芍薬の群落地を散策した。蕾は未だ固い。開花は10日位
 後であろうと推定した。
 トリカブトも群生しており秋には見応えがするであろうと、想いながら復
 路についた。
 (以下は復路で撮影した写真)

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登山口を出て、車で10分位走った林道沿い

[付近の風景]                                              [絶景の赤松]

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