北外輪山の野草散策 曇り ※文字サイズは(大)が最適
〇「立金花」という花を知ったのは今年の2月、女房が習っている野草の
生け花教室(草心流) ←(クリック)の花材で見たのが初めてで
あった。しかも、この花が阿蘇に自生する野草と聞いて益々興味が湧
いたものであった。
〇野草に詳しい友人のD先輩に「立金花」の話をしたところ、野焼の後の
原野に咲き誇ると聞かされ、開花の時季に観賞撮影に行く事となった。
〇今朝早朝に電話があり「昨日、ワラビ・ウド採りに行ったら開花してい
たので今日行くバイ 」との声。待望の観賞散策に喜びと期待感で「る
んるん気分」で出掛けた。
▼某?牧場のゲートを開錠してコンクリトの牧野道を車で進入し、路肩に
駐車して谷間に下ると、谷に一面にお花畑が広がっていた。
黄金色の「立金花」の周りにはピンクの「桜草」がレンゲ畑のように大
群生しており、連なる谷間に花を追っていくと総べての谷間が立金花と
桜草の花で埋まっており株数の多さに圧倒された。
▼谷間の溝の中に咲く「立金花」は溝の幅を埋めて、下流に向かって続
いている。この構図の景観は「花天国への花道」かと想わせるほどの
自然空間で強烈な印象が残った。
▼溝の水は支流に注ぎ、そこにも「立金花」が群生しており支流を末端
まで歩くと本流?があり、潅木帯に沿って流れていた。
本流付近では地元の夫婦らしき人がワラビを黙々と採集される姿が覗
えた。
▼3~5箇所の丘陵を駆け上がり谷に下り、行く先々で桜草と立金花に
出合い、野草を愛でる満足感に浸った。また、飛び立つ雄のキジや盛
りを過ぎた翁草・肥えて柔らかそうなワラビ・溶岩の上に生えているゼ
ンマイ・今夜の酒の肴となるウドの芽 等々阿蘇の大自然に触れ牧場
の散策を終えた。(なぜか・・牛馬とは遇わなかった)
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「早春の盛花」
(花材) 敬扇桜・立金草・フキノトウ・ヒカゲカズラ・吉祥草
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(考察) 立金花も桜草も同じ環境で育っている。
火山灰土壌の真っ黒い土に、野焼きの後の燃え殻が幾年も繰り
返して堆積しているようである。踏みしめると柔らかい湿った土
壌であった。
野焼きで豊かな土壌が出来て、夏場は雑草が覆いかぶり、藪の
中で過し、野焼きの後のこの時季のみ桜花爛漫と咲くのであろ
う。黄金の立金花は水辺に佇む 花のようである。
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