1.ル・コルビュジエの教科書(カーサ ブルータス)
上野にある国立西洋美術館が2016年7月、同館を含むル・コルビュジエのモダニズム建築群として世界文化遺産に登録されました。
石を打ちこんだプレキャストコンクリート版を外装とした直方体をピロティで持ち上げた構成になっています。
ピロティや屋上庭園、歩きながら変化し、景観を味わうスロープが設けており、「近代建築の五原則」に沿った設計となっていますが…。
実際ル・コルビュジエはどれぐらいのこの美術館の設計に携わったのかは不明です…。
その当時、この建物はそれほど高く評価されていなかったようです。
なぜなら、ル・コルビュジエは設計前に1回しか来日しておらず、完成した建物も一度も見ていないこと、ル・コルビュジエ本来の荒々しい美しさなどがないことなど…。
来日したのは設計が完成する1年前の現地調査に1回だけはビックリ!
今の時代では考えられない…。
それでは誰が設計したのかというと
ル・コルビュジエの弟子で、日本人が3人いました。
前川國男、板倉準三、吉阪隆正です。
この三人がケンカをしながら(たぶん)設計を完成させたのです。
この3人はル・コルビュジエの事務所で働きますが
前川さんは1928~1930年、「白の時代」サヴォア邸などに携わっています。
板倉さんは1931~1939年、「ル・コルビュジエ都市計画の時代」輝ける都市
吉阪さんは1950~1952年、「ル・コルビュジエ変貌の時代」ロンシャンの礼拝堂
働いた年代がそれぞれ違い、3人でル・コルビュジエになっています。
ル・コルビュジエのDNAを3人で受け継いだのでしょう。
ル・コルビュジエの考えを受け継ぎ、「近代建築の五原則」を守り、建築をつくっていったのです。
なので、私的にはル・コルビュジエ以上にル・コルビュジエの建築になったと思っています。
板倉準三設計の鎌倉近代美術館(カマキン)もル・コルビュジエ以上にル・コルビュジエを感じます。
今は閉館になっていてすごく残念ですが…いい空間をとデザインです。
美術館の中の「19世紀ホール」の吹き抜け部分のデザインは東大寺大仏殿の柱と梁、屋上の卍形に配置された採光窓は桂離宮卍邸の四ツ腰掛の配置を意識しているとか…ということが書かれていて面白かったです。
今秋、師の前川國男(勝手に思っています)、板倉準三、吉村順三、共同設計の国際文化会館(六本木)を見学し、ランチをいただき、私も前川DANをつくる予定です。
今からすごく楽しみにしています。
2.さようなら、ビタミン(レイチェル・コン著)
日記形式で書かれており、面白そう!と思って購入しました。
3.住む。(住宅雑誌)
2カ月前にロフトにある無印良品店で立ち読みをしました。
ロフトの無印で…。
平屋の小さな家の空間がとても気に入ったのでお客様に紹介したいと思い…。
ロフトの無印で購入しました。
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