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生きることって結局は楽しいんだよ
自分が本当にやりたいと思っていた仕事に就くために実家を飛び出しした。
おかげで両親からは感動状態になってしまい、しかも新天地・北海道で自分の理解者ともなる男性を見つけて結婚をするものの早く先立たれ、シングルマザーとして二人の幼い娘を抱えることとなる。
誰かにすがることもなく、育児も家事も仕事もすべて自分で何とかするしかなかった。
と、本の帯に書いてあります。
ヴィオラ母さんは、ヤマザキマリさんのお母さんです。
安住さん(TBS)のラジオ番組で、ゲストで出演していたヤマザキマリさんの生い立ちに触れることができました。
ヤマザキマリさんは北海道育ち、17歳でイタリアに渡り、フィレンツェの美術学校で油絵と美術史を学びます。
イタリア人の比較文化研究者との結婚を機に、シリア、ポルトガル、シカゴへ移住。
2010年「テルマエ・ロマエ」で第3回マンガ大賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞。
17歳でイタリアに渡りますが…言葉もわからなく、知っている人もいない海外へは、お母さんから行ってきな!近所に行くようなぐらいの感覚で外に出されます。
ラジオでは本当の話?つくり話?と思うようなことがたくさん出てきて、すごくおもしろい。
そのバックグランドにはお母さんがいて、とてつもない影響力を与え続けたのです。
その内容をまとめたのがこの本、「ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ」
本人は、決して破天荒だとは思っていないでしょう…。
でも離婚した相手の母親と一緒に暮らしたりしています。
留学先から未婚で生んだ子供を連れて帰ったときは…。
「人生の中で起こり得る事象のひとつ」としてとらえ、呆れたり泣いたり笑ったりしつつも、毅然と前へ進む、そんな人だそうです。
それが自分にとっての、リョウコの母親らしさとも言っています。
自分の子どもたちの育て方や進路について、周りの親子と比較するようなことはなかったし、周りと足並みが揃わないのを不安がっていることは記憶にないそうです。
他人と比べると「破天荒は母親」になるのでしょうが…。
まっすぐに、生きた人だったのでしょう。
この親にして、この子あり…朝ドラになるのを期待しています。
たのしかった。
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