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奥多摩~塩山ルートツーリング

 私には高校生からの友人がいます。彼は仮にK̪氏と呼びますが、子供は既に大きくなり、幾人かは社会人として独立していたりします。

 GW前の事ですが、私の家に彼は突然やってきました。突然来る事は何時もの事なんですが、その時、なんと彼は400ccのバイクを駆ってきたのです。いや~、驚きましたね、バイクの免許を持っているのはしっていましたが、私と同じく50代半ばで400ccのバイクでやって来るとは。

 聞く処によると、子供の一人が独立した際に、バイクを引っ越し先に持っていく事を諦めて兄弟に譲り渡したそうですが、そのバイクに乗ってきたと言うのです。

 そこで私が先日、新車でバイクを購入した事を話したのですが、彼からは「だったらGWにバイクでツーリングしよう。行先は任せるから」という話があり、今回のツーリングとなりました。

 いやー、腐れ縁と言いますか、こう趣味関係でも連絡を別に取り合っていた訳でも無いのに、同じような行動様式を取る事は、この友人とは以前からよくありました。今回もそんな不思議な「縁(えにし)」を感じて、ツーリングに行く事にしました。

◆野外の焼肉、ほったらかしの湯
 この友人は、そもそもアウトドア・マニアとも言うべき人種で、今回のツーリングに際して、以下の二つの希望が出ていました。

 ①昼食は野外で焼肉でもやるか
 ②帰りには「ほったらかしの湯」に行きたい

 焼肉やりたいと言うなら、それこそディ・キャンプみたいに、キャンプ場でやった方が良いし、「ほったらかしの湯」は、山梨県塩山市の近くにある有名な露天風呂(ココ)です。
 私は横浜市で友人は東京小平市。そこから考えるとやはりルートは大菩薩ルートを抜けるコースしかないし、その途中で「奥多摩周遊道路」を抜けていくコースは面白そうと考え、彼に同意をとり、その後キャンプ場としては丹波山のキャンプ場を、デイキャンプと言う事で借りようと、「奥秋テント村(ココ)」に連絡を取り決めました。

 大体、計画したのは以下のルートです。

 当日は、お互いの中間地点である「武蔵五日市」の駅前に、朝8:00に集合しようと約束しました。

◆5/5(火)朝6:00出発
 私の自宅から、武蔵五日市駅までは「圏央道」を使うと、海老名IC~八王子西ICの区間を使う事で、約1時間ほどで到着できます。以前に五日市の奥にあるマス釣り場に子供を連れて行った時には、そのルートで行きました。

 しかし今回はバイクも慣らし中、そして私自身のツーリングポリシーとしては、極力、一般道を使って移動したいという事もあり、座間から上溝を抜け、高尾を抜けていくコースを想定、約二時間はかかるという計算から、自宅を朝6:00に出発しました。

 途中、城山の近くにあるコンビニでコーヒーブレイクし、そこでスマホで地図を確認、武蔵五日市駅までのルートを頭に叩き込んで、ひたすら待ち合わせの場所に向いました。

 何時もは自家用車で、カーナビに目的地を入力し、カーナビの誘導で向かう様になっていて、その癖が染み付いてしまい、どうも地図を頭に入れる能力というのは低下してしまったなぁ、なんてことを考えながら、とにかく武蔵五日市駅へと歩みをすすめました。

 私のGIXXER150には、リアキャリアボックス(これは以前に乗っていたFUSIONからのもの)を付け、そこには昼食用のカップ麺やお菓子などを入れ、あとはネットカバーで小さいクーラーボックスと、コンパクトな椅子、あと小さなキャンプ用のテーブルをリアシートに括り付けています。クーラーボックスの中には、焼き肉用の肉と、氷代わりに凍らせた麦茶を入れています。

 どうにか大きな遅刻もせず、8:00に武蔵五日市駅の前のコンビニに到着、友人のK̪氏と合流する事が出来ました。そして奥多摩周遊道路に向い、まずは「檜原都民の森」目指して行こうと出発したのです。

◆奥多摩周遊道路
 彼が乗っているのはKAWASAKIの400cc、一方の私は150ccとその半分に満たない排気量。これは気合を入れないと置いて行かれるかもしれないと思ったのですが、意外とK̪氏は大人しい運転でして、問題なく後をついていく事が出来ました。

 お互いバブリーな世代を生きてきたのですが、十代後半から二十代前半の頃には、K̪氏はブルーバードSSS-TURBO、私は兄貴から借りたスカイライン2000GT-TURBOで、西湘バイパスから箱根を週末になると走り回っていました。その頃は互いに危険な走りをしていましたが(すみません、若気の至りという事でご容赦下さい)、お互いにこの年齢になると大人しく無理はしなくなってしまうものです。

 約40分ほどノンビリと周遊道路を流して、檜原都民の森の駐車場に到着。そこは多くのバイカーや、山登りのハイカーが居ました。
 後から知ったのですが、ここは売店で販売しているカレーパンが名物だったらしく、この時は知らなかったのですが、今度行った時には食してみたいと思いました。

 ここで15分ほど、お互いによもやま話をしながら休憩し、次は山頂にある駐車場で休憩しようという事で走りました。

◆走り屋の多い道路
 Youtubeなどでも「奥多摩周遊道路」を取り上げているものは多くありますが、そこではコーナーを攻める「走り屋」が多いとありました。この日の私達はノンビリ流す走りをしていたのですが、背後からは多くのバイクに抜かされて行きました。

 私も若い頃、先にも話をしましたが、車でコーナーを攻める事が大好きだった時もあるので、気持ちは解らなくもないのですが、背後から近づき、死角から来てぶち抜かれる事が幾たびもあって、これは頂けないと感じました。
 多くは大型バイクなのですが、前方をチンタラ走るオヤジライダーは邪魔な事は解ります。しかしコーナーが続く処で、急に背後からぶち抜かれると、やはり恐怖感を感じてしまうのです。これはマナーとしてもどうなんでしょうか、少しは考えて欲しいと思いました。

 私の乗っているGIXXER150は、コンパクトな車体で低回転トルクのあるバイクなので、トコトコと走る事には長けています。しかし私の技量もそれほど無い事もあって、コーナーを攻めるという事は、まだ難しい感じなのです。

 また中には、そんな「走り屋」のバイクを恐れてか、125ccクラスのバイクで、恐る恐る走っている人も居たりして。そんな時には、極力車間を開けながら、直線で見通しの良い場所で追い越しをさせて貰ったりもしました。

 約30分ほどで頂上付近の駐車場に到着しました。

 実はこの場所、このK̪氏とは19歳の頃、お互いまだ専門学校生でしたが、車で来て撮った写真があります。まだお互い若く、私も頭の髪の毛が潤沢にあった年齢ですが、いまだ自宅のアルバムに当時の写真は貼っています。

 それから35年以上経過して、お互い所帯を持ち、嫁と子供を抱えながらもなんとか生きて来て、同じ場所にバイクで一緒に訪れ、立つというのも、何か不思議な感じが個人的にはしてしまいます。

◆キャンプ場で昼食
 本当は河原などの空き地でも良かったのかもしれませんが、やはりキャンプ場でやった方が良いと思い、ゴールデンウィークの中だったのですが「奥秋キャンプ場」に連絡を取ったところ、昼間であれば空きがあるという事で、事前に予約を入れていました。
 キャンプ場に到着すると、管理人の方がいたので挨拶をしました。「夕方までいるんでしょ?」と聞かれたのですが、「いやいや、昼飯を食べるだけです」と話をすると「本当に?それじゃお金貰うのも申し訳ないなぁ・・・」なんて言ってくれましたが、しっかり500円ずつ支払いました。

 キャンプ場内はバイクで移動。場所についたら早速、昼食の準備。K̪氏は手慣れたものでコンロやテーブル、調理器具を手早く準備し、焼き肉開始。あとはおにぎりとカップ麺を食べながら、木漏れ日の中でランチタイム。

 K̪氏は根っからのアウトドア派なので、様々なうんちくを聴きながら、また日常のよもやま話をしながらの野外ランチはとても美味しく、ノンビリとした時間を過ごせました。

 このK̪氏に誘われ幾度かお互いの家族を連れてキャンプもしてきましたが、一人でやる「ソロキャンプ」というのも面白いかもしれませんね。これも今後、私の趣味の一つに加えていきたいと思いました。

◆大菩薩ルートから塩山へ
 キャンプ場で2時間ほど過ごし、丹波山から大菩薩ルート(国道411号)を抜けて塩山市へ向かいます。このルートの途中には「花魁渕」という、有名な心霊スポットがあって、若い頃には深夜、友人と連れ立ってきた事が幾度かありますが、それは30年以上前の話。今では花魁渕までの道は既に廃道となっていて、道もかなり綺麗に整備されていました。
 柳沢峠から裂石を抜けて塩山までのルートもしっかり整備された道となっていて、昔の細くクネクネした山道とは異なっていました。なんでも中央高速が渋滞している時、西東京方面へ抜けるには、今はこのルートが良い道だと言われているのも解る気がしました。

 塩山の市街地から「ほったらかしの湯」までは約20分程の距離で、午後3時前には到着しました。

 この温泉はなんでも日の出前から営業しているそうで、K̪氏は夜中に子供たちを連れてここまで来て、朝日を見ながら露天風呂に漬かりに来た事もあるそうです。また夜も勝沼あたりの夜景を見ながら入る事も出来るとか。

 私も子供は2人いますが、両方とも女で高校生と大学生なので、K̪氏の様には行かないと思いますが、一度は朝方に一人で来て入ってみたいと思いました。ただその場合には、待ち時間もある事から、やはり車で来ることになるかもしれません。

 でもここで一時間半ほど露天風呂に漬かりながら、仕事の話や家族の話など、ノンビリと語るという贅沢な時間を過ごす事が出来ました。

◆帰路は国道20号線
 夕方4時頃に「ほったらかしの湯」を出て、帰路は国道20号でひたすら下道で帰る事にしました。中央高速は既に渋滞が始まっていましたが、私はGIXXERがまだ慣らし運転の期間でもあったので、K̪氏に突き合せるのは心苦しいと思ったのですが、彼も同じく下道で帰るという事なので、相模湖までは同行して向かいました。

 以前はスクーターに乗っていたので、渋滞とは言ってもそれほど辛くなかったのですが、今回はギア付きのネイキッド。なかなか渋滞は辛い感じもしましたが、夜の7時前には相模湖に到着、K̪氏は小仏峠を抜けて帰宅、私は津久井から厚木方面に抜けて帰宅するので、ここでお別れとなりました。

 この日の走行距離は380キロほどになりましたが、GIXXERのガソリンタンクには、まだ半分近く燃料が残っていました。燃費計算をすると、50km/Lは超える数字で、以前に乗っていたFUSIONの倍近くの燃費の良さになっています。やはりこのバイクは、燃費に関しては「化け物級」なのかもしれません。一説にはロードスポーツのスタイルをした、スーパーカブという様な事も言われていましたが、これはブラっとするには最適なバイクなのかもしれません。

「ちょっとエエ買い物したかも」

 そんな事すら感じてしまいました。
 私の仕事は、どちらかというとストレスが溜まる仕事なのですが、このバイクは良い気分転換の時間をくれるものなのかもしれません。あと本日付き合ってもらったK̪氏には感謝のメッセージを送ったのですが、彼の息子からは「アウトドア厨にはくれぐれもご用心下さい」と返事が来て、思わず苦笑いしてしまいました。


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