公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

くもん教室って儲かる?

2012-08-10 | くもん教室の経理
断言できます、儲かりません !!

本当に何十人・何百人もの生徒が集まるのだろうかというお尋ねが時々あります。
現実にたくさんの生徒でにぎわっている教室もあるので
集まらない、ということはないと思います。
けれども。
生徒が多い=儲かる、とはいかないのですよ、あいにくなことに。
大手の教室では薄利多売でやりくりをつけているはずです。
時給換算で、一時間2000円を超えていますって方がいらしたら
ぜひご一報いただきたいくらいです。(^.^)
教室便りを作ったり、講習会に出席したりする教室がらみの時間を全部集計して、ですよ。

公文の指導者を志すのは、立派なことだとおもいます(研究会にとって)
わが子を授業式の塾でなく能力に合わせた進度の取り方で伸ばしたいと思う保護者にとっても
ありがたい存在かもしれません。
私財と自分の時間を費やして、研究会のため、世のため人のために活動したいという方には
うってつけだとおもいます。

また、自分の子どもの教育に、ということでしたら
言ってみればわが子の教材使用料はタダですから、もし3人三教科公文教室へ通わせたら
月額¥56.700かかるわけですから・・・・・・
そこそこオイシイ話かもしれません、当初の一年ぐらいは確かお手当ても出るはずだし。
ただ、わが子を公文教材で《教育する》というのはなかなか大変なようです。
ベテランの先輩に聞くと、初めはとにかく、
他の教室の先生にお願いしているという話もよく聞きますから。
まあ他の先生の進度の取り方や教室便りなどを参考にするためというのもあり、でしょうけれど。

大昔には、はやっている教室で、座席数が足りなくてあふれた子どもたちが
床や階段でプリントをやっているなんて話がありましたけれど
いまどきそんな教室へ子どもを通わせる親はいないでしょう。
座席数の三倍の頭数(教科数でなく)が限度でしょうね。
詳しくは以前の記事(公文教室の経理)あたりをご覧ください。

それから、現在百人程度の生徒がいるお教室でも
開設後1年~2年でそうなったわけではなく、
百人はいる教室の維持費をそれ以前は持ち出してやってきて現在があり、
さらにそのお教室が10年後にもその人数がいるかどうかはわからないのです。
立地条件にもよりますし。
その上、研究会ではその地域で生徒が増えだすと新設しますしね。
うちでもようやく満席に近くなってきて
「よっしゃ、これから今までの投資分を回収するぞ」って思ったとたん、
学区内にもう一つ新設でしたから。
あの時、あの新設がなかったら、私は今でも研究会のために働いていたかもしれないので
それはそれで、今となってみれば結果オーライですが。

私が開設して間もなく、わりにお近くで自宅を改装して教室をやっておられた方が閉鎖し
(当時の私は気づきませんでしたが、きっと研究会への怒りもあったのでしょうね。)
現在の場所へ移転した後、事務局の勧めで閉鎖教室の近くへ第二教室を開いた方も
さほど経たずにその教室は閉じています。
そういえば、うちのチラシがその方の教室近くに入っていたと事務局へクレームがあったそうですが
その話を伝えた局員は
「気にしなくていいですから」と笑っていました。そんなものです。
うちの学区へだってご近所の教室のチラシはガンガン入っていましたしね。
研究会としては、どこの教室へ生徒が行こうと、いいわけです。
むしろ、一つの地域へたくさんの教室のチラシが入ることは大歓迎なわけで。
ああ、そういえば、最近学研のチラシ、めったに見かけなくなりました、どうしているのでしょうね。
近くの小学校は一学年1~2クラスになってしまっていますから・・・・

さて、仙台では七夕も終わり、日中はともかく朝夕はだいぶ涼しくなってきました。
来週はお盆休みで一週間教室はクローズです。
子どもたちにも、お盆休みぐらいは宿題もお休みにしようといってあるので、のんびり。
あ、そうだ、学校の作文宿題のかけない子たち、今日明日で仕上げなければいけないんだっけ。
休むためには忙しいってのは仕方ありませんね。

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