公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

くもんの保護者から

2016-03-24 | 読者からのコメント・おたより
読者であるという、お子さんを公文へ通わせていた方からお訊ねがありました。
以下、抜粋

やっていることは同じなのに中学生の会費が高いのはどうして?
という事なのですが。

≫公文が自習をウリにするのであれば、中学・高校と学年が上がるほど指導者の手はかからなくなるのでは?
という疑問はおかしいのでしょうか。
また、私自身が通った記憶から考えると
学年が上がり、教材の難易度が上がればこなす枚数は減っていった気がするのですが…。

公文ってある意味やってることは変わらないのに
長く在籍すればするほどどんどん値上げされるシステム?とも思い始めました。
このことに気づいたのはものすごくやめる理由になりました>わが家の場合≪

他は知らず、うちの教室の場合にはどうだったかというと。

確かに自習力が付けば、指導者の手はかからなくなっていきます。
けれども、初出箇所など全部が全部、自力で取り組めるようになるかというと
なかなかそうはいきません。
引っかかってしまった時に適切な指導をするためには
指導側にそれだけの知識と対面指導をするための時間が必要です。
うちの場合、私一人ではそこまで手が回りかねたので
中高生対応のための余分な人手が必要でした。
教室の人件費・経費は事務局では一切負担してくれないので
そういうスタッフを入れると、指導者の経営利益は減ります。

また、中高生はどうしても来室時間が遅くなるので
その対応の為には教室を遅くまで開けておかなければならないので
その分、人件費を含めて経費がかさむという事情もあります。

くもんのロイヤルティは小学生会費の40%となっていて
中学生でもロイヤルティは小学生会費で計上し
≪その差額分で中学生がらみの経費を賄えるでしょ?≫という事なのでしょうが
どうなのでしょうね。

ついでに。
≫教材の難易度が上がればこなす枚数は減っていった≪ というのは
一ページ当たりにかかる学習時間が長くなるためで
紙の枚数では少なくなるかもしれませんが、教室での滞在時間は長くなっていった筈、ですが?

研究会の利益と、フランチャイズ教室である各公文教室の利益は
全く別物であるということをご理解いただければ幸いです。









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