公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

くもん教室の冷暖房費等諸経費

2015-03-14 | 読者からのコメント・おたより
くもん生の保護者からお訊ねがありました。
会費以外の経費については研究会としての規定は無い・・・・・・筈?
広告チラシ等にもふつう記載してありませんから。

≫公文に通ってる子を持つ親です。
通ってる教室は冷暖房費として1人一律月々200円払っています。4人兄弟のところは月々800円です。
冷暖房費の明細の開示を求めた所、これからこの機会に4月よりかなり安くするとの事。正直生徒から集める冷暖房費で儲けの部分があるのでしょうか?≪

お答えします、儲けの部分なんてありえません。

なぜなら、研究会とのフランチャイズ契約により
各教室で集める会費の40%をロイヤルティとして研究会に支払い、
残りの部分で
会場の家賃やらスタッフのお給料やら水道光熱費その他諸々支払って
その末に残ったお金が指導者の労働収入となるからです。

賃貸会場の場合のみ、家賃の一部が研究会から補助されますが微々たるものです。
その他の諸経費については一切補助と言えるものはありません。
各教室ごとの新聞の折り込みチラシにしても
個人で印刷するのに比べたら四分の一程度の印刷費で、あとの四分の三は研究会もちということになります。
でも、そういったチラシをご覧になればお分かりの通り
各教室の広告というよりは「くもん式」の広告になっているわけですが
折込費用の方は全額、各教室もちです。

というような事情で
≪冷暖房費にご協力いただきたい≫というのは
ほんとうにささやかな、経費の負担のお願いであろうと思います。

他塾の事情も似たようなもので、ほとんどの塾がテキスト代以外にも
≪諸経費≫として何らかの形で光熱費その他の、学習会費以外の費用が必要です。

例えば私の教室にしても「入会金」はいただいています。
学習開始に際して入退出メール登録費や教材フォルダーその他
個人用の用具費用等が発生するため、その分についてはご負担いただきたいということなのです。
ただし、初回準備だけでその後は継続使用が効きますから「入会金」です。
そのほか、年に\2.000の冷暖房費のご協力もお願いしています。

その点、くもん教室ではテキスト代は会費内ですし、入会金は不要ですね。

というような事情を
教室の生徒保護者に細々と説明することは、指導者としてはできにくいでしょう。

以前私が公文教室をやっていた頃、100教科あっても
一教科あたりの私の月額手取り収入は500円ぐらいのものでした (^.^)
保護者からみれば\6.300も支払っているのに・・・・・・
自分の手取りの少なさを嘆くよりも、
お支払いいただいている会費に見合う教室であるために懸命だったものです。

どうか、お教室の指導者に対する
ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。






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