公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

最近のインストラクター制度

2013-06-08 | くもん教室を始めたい
よく、公文教室開設についてのご相談を受けます。
研修中だけれど、具体的なお金の話が聞けないので不安だという方も多いのです。

私が応募前研修に参加していた時も、お金の話は出ませんでした。
実際に教室へ出かけて採点などお手伝いしながら、現場を体験するというような研修もありましたが
その指導教室の先生に、それで月収は・・・・・・と尋ねると、露骨に嫌な顔をされ
「他人にそんなこと聞くものじゃないわよ、失礼でしょ」って。
まあ確かにその通りだとは思いますけれど、
これから教室を開こうかと考えている立場としては、切実な問題です。

その先生にしてみれば実際の経営について話して
担当した相手が指導者になるのを断念したりすれば、自分の評価が下がりかねない、
それに研修生に「それだけしか稼いでないの?」という顔をされるのも不愉快だったでしょうし。

二十年近く前、私がインストラクター応募した時には

① 最初の一年間は家賃は全額補助、二年目は半額補助
② 最初の一年間は、月額4万円の手当がある
③ 当初一年間は新聞折り込み等の広告費は研究会が持つ
④ インストラクター期間の一年間はロイヤルティは75%、二年目から45%
⑤ 磁石盤等の教具類は一セット研究会が無償提供する

というのが、主なものでした。
ここで伏せられていたのは

① アパート等借りる場合の敷金・礼金等は個人持ちで且つ研究会は保証人にはならない
② スタッフを雇う場合の費用は個人持ち
③ 広告宣伝費等の年間限度額
④ インストラクター契約時に10万円の契約金が必要で、その後本契約の際にもまた10万円
⑤ 教室備品類(机・椅子、教材棚、時計その他諸々)はすべて個人持ち

これらについては、開設場所が決定しいよいよ開設しようかという頃になって
小出しに個人ごとに説明がありました。
③については具体的な金額は最後まで知らされずじまいで、こういう広告を、と担当者に相談すると
「もうこれ以上は予算オーバーですから、あとは自分で校門前手渡しとか、投げ込みとかやってください」と。
でもって、そういう活動に担当者が同行してくれたりはしませんでした。

私はたまたま、公団の集会所で開設できたため(自分でそこら中歩き回って探したのです)、
①・⑤については後で現在の場所に移転する時まで知らなかったのですが、そういうことで。
④については移転の時、二重取りされました。現在に至るも悔しい思い出です。

ま、それはともかく。
現在のインストラクター制度というのはどうなっているのでしょうか。
「お手当て制度」について、以前、「一律4万ではなくなっている」というようなことをうかがったのですが
もし、現在インストラクターをなさっている方に詳しく教えていただけたら、と思います。
教科数とか、差引現在の月収とか。
開設場所や引継ぎ教室であるかどうかなどで異なってくるでしょうが
なるべく多くの実際のデータを並べて、「現在思案中」の方々の参考にできれば、と思います。









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