Dementia

それは突然やってくるっ!気付いた時にはっもう遅いっ!痴呆をぶっとばせっ!痴呆、認知、アルツ、ボケ、闘い日記

壊れていく記憶

2020-07-17 12:26:31 | 認知症との闘病日記
父の仕事場は、仕事柄、毎日人の出入りが激しいです。
お客さんは、もちろんの事、業者さんも多く出入りします。
仕事の案件は、多種有り、1つ1つ違いはありますが、似たような案件が重なる事も良くあります。

ここに、AとBの仕事が、有るとします。
私もそうですが、1つだけ、仕事してては、間に合わないので、持ってる仕事はどんどん進めていきます。
AとBの仕事が、よく似ていましたが、まぁ日常茶飯事ですし、それが仕事なんで問題無く進めます。

しかし、時に人は、勘違いもするし、間違いもするかもしれません。
そう、1回や2回、いや、それ以上、私も失敗はありますから、失敗して覚えてきました。

ですが、その間違いに気付くと、その間違いは、その仕事に関しては、間違いを正せば、問題無く進むはずです。

しかし、父だとAとBの仕事が、新たなCの仕事として、混ざってしまうという事があったり、
更に、DやEへと増えたりする事が増えてきました。

ん?と気付いた私は、これはAなので〇〇さんの分で、こっちのBは、△△さんの分だと教えます。
すると、「あぁそうやったな」と理解してもらえる時もあれば、
「お前が間違ってる」と怒られたりします。

色々と記憶が、ごちゃごちゃになっていくのでどんどん悪化していきます。
家庭内の要件事なら、仕方ないの一言で終われそうですが、
仕事上は、お客さん、業者さん等、色んな人が責任持って関わっているので、そうはいきません。

父は几帳面なので、メモや日誌を付けているので、それを見て確認したら、と言ってはみたものの、
書いてる事が、すでに間違えているので、更にややこしくなります。

「ワシはきっちり手帳に記録とってるんや、間違ってるわけが無い!」

それが、間違ってるんだけど、と思いながら、
後で、お客さんや、業者さんへフォローを入れる日々が増えていきました。

仕事以外でも、色んな話が混ざったりしていますが、
別に害は無いので、おかしなこと言ってるな、と問題ないです。
時には、そんな昔の事良く覚えてるな。って感じで、もの凄く細かく覚えている事もあります。

これがまた、やっかいで、人にこういう話すると、
「何いうてるねん、よう覚えてはるし、ボケてへんで」と言われる事がよくありました。

まるで、私が悪口言ってるみたいな感じで、酷く言われた事もありました。

でも私が、1日で一番近くで長く居るからこそ、おかしい事に気付くんだと思いました。
私以外の家族でさえ、気遣いてない事は、言っても信じてもらえない事にも、気付きました。
家族が気付き始めた頃には、もう遅いんですがね。

話によると、記憶は1本の線みたいなもので、繋がっています。
しかし、その線が、途中で途切れたり、枝分かれしたりすると、色んな記憶が壊れていき、
また壊れた記憶そのものが、新たな違う記憶として線が出来たりするそうです。

子供の頃の思い出などが、もの凄く覚えてたり、最近の記憶が、無茶苦茶だったりと
人によって異なるそうです。

しかし、病気では無ければ、途切れてる記憶も、本来の1本に修復も可能ですが、
病気だと修復は難しいようです。
そこが、問題なんですね。

周りに、記憶がおかしいとか、言ってる事がなんか違う人のことじゃないの?と
思う人が居たら要注意です。





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