ごめり語。

ごめり・りんご・「   」

こんなん読みました

2012年08月03日 | 読書
「死にたい老人」著者=木谷恭介

断食(餓死)失敗記です。現在はどうされているのでしょうか。その後が気になります。

スマホでも買って、何かソーシャル・ネットワークを始めたらいいのに・・・

な~んて、無責任に、そんな風に感じてしまいました。


「廃用身」
「日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか」著者=久坂部羊

「廃用身」は、著者の小説デビュー作ということもあってか、なんとも凝った構成になっていました。

小説でしか描けないことを書いていて、なかなか鋭い問題提起をしていると思いました。

一方、「日本人の死に時」は、新書ということもあって、非常にオーソドックスな本です。

その久坂部さんが、鎌田實さんと対談をしていますので、紹介しておきましょう。

鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談


よく生きること、よく死ぬこと、難しいですよね。

難しい!
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Dr.キリコの贈り物

2012年07月23日 | 読書
「Dr.キリコの贈り物」著者=矢幡洋

一気に読んでしまいました。

私はいつも図書館で本を借りまくっていますが、なかなかこういう本には出会えません。

というわけで、貴重な本でした。

いきなり話は飛びますが、私は、本や映画のあらすじみたいなのは、ほとんど書きません。

そういうのは苦手だし、調べてもらえばわかるし、非常におこがましい言い方ですが、それは私の役割でないように思っています。

王道はこうですよね、でも、こういう見方もあるんじゃないの、こう思う人もいるよ、それを別の角度から提示するのが私の役割です。

な~んて、それこそおこがましいですが。

とにもかくにも、この本に関して言うと、Amazonのカスタマーレビューが3件しかないので、それが辛い。

もっと書き込みがあれば、というのが素直な感想です。

王道があってこその、邪道ですから。

でもまぁ、下記は、いつのながらのごめり節です。

私はやっぱり回りくどい書き方しかできません。


結局、登場人物が皆、優しいのです。

その優しさに惹かれます。

「優しい」というのは難しい。

たまに、私のことを、「優しい」と言って下さる方がいますが、それは違います。

私は優柔不断で何も決められないから、他人に委ねているだけなのです。

生きる、というのはつまり、種を蒔くことだと私は考えていますが、それは、細胞、遺伝子レベルでも同様だと思います。

では、その原理原則が、虚しいことなのかというと、私の答えは幸いなことに否ですが、それはあくまでも幸いなことに、です。


さてさて。

人を変えることって、できるのかなぁ。

それはもちろん、Yes でも No でもありますが、例えば私には、自分の嫁さんさえ変えられないという事実があります。

まして、他人なんて。

昨日、「ヤコブへの手紙」という映画を観ました。

牧師さんが主人公レイラを変えたのでしょうか。

それとも、お姉さんでしょうか。

それはわかりませんが、少なくともレイラは、変わりたいと願っていたはずです。

そして、命を引き換えにすることでしか変えられないこともあるし、命を引き換えにしても変えられないこともあるんですね。

それと、もうひとつ。

レイラが自殺をするか、生き延びるかどうかというのは、紙一重だったわけですよね。

その差は何だったのでしょう。


また脱線します。

その昔、戸塚ヨットスクール事件というのがありました。

あの方法論(教育論?)云々は別にして、あそこでしか変えられない、ああいう風でしか変えられなかった人というのも、きっと存在するんだろうな、したんだろうな、そういうものなんだろうな、そんな風に、ふと、思いました。

むろん、私は、そういう方法論には否定的です。

私の師匠は色川武大ですしね。

私も、変えたい、なんて、非常におこがましく、そう思うことがあります。

むろん、嫁さんを、じゃないですよ(笑)

それは無理です(苦笑)

怒ろうかな、それとも、語ろうかな、それとも、それとも・・・なんて、ね。

Wild horses couldn't drag me away ♪

Wild , wild horses, we'll ride them some day ♪
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「銀の匙 Silver Spoon」

2012年07月11日 | 読書
「銀の匙 Silver Spoon」作者=荒川弘

「豚飼っても八軒君より愛する自信あるよ!」
「その割に、あっさり食っちゃいますよね。」
「そりゃそうさ!「おいしく育てよ」って、注ぐ愛情だもの!
ペットは「かわいいかわいい」って注ぐ愛情。
ばんえい馬は「レースで活躍しろよ」って注ぐ愛情。
立場それぞれ 人それぞれ。
愛情にはいろいろな形があるのだよ 八軒君!」


長い引用、どうかお許し下さいませ・・・


なんというか、例えば、家族の愛情と、特別養護老人ホームにおける愛情では、形が違うのかもしれません。

な~んてね。

例えば、SMなんてのは、お互いの究極の愛情表現なのでしょうか。

人間ってのは、実に複雑で不思議な動物ですな。

私はね、やっぱりシンプルに、一緒に居たいと思う人に介護して欲しいです。

経験、知識、技術、むろん、ないよりはあった方が、いいかもしれません。

でも、極端な話、そんなものは、あまり家族には求めないでしょ。

それに、たとえプロだ、ベテランだと言っても、介護技術講習の先生みたいに恐~いのは嫌です(笑)

むろん、それは、「合格しろよ」って、注ぐ愛情で、あえて心を鬼にしているわけでしょうが。


逆に言うと、例えば、お医者さんや看護師さんで、一緒に居たい人、いい介護をする人、となると、これはもう、最強です。

そして実際、とてもいい介護をする看護師さんは、たくさんいらっしゃる。

だから、看護師さんがやらないこと(出来ないことではない)について、プロフェッショナルになるような方向を模索していきたいよね!


立場それぞれ 人それぞれ。愛情にはいろいろな形があるのだよ

これって、つまり、明恵上人の「あるべきようは」という考え方そのもののような気もしました。

以上、「銀の匙」を読んで、そう思ったという話でした。

おしまい。
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「伝説になった男 ~三沢光晴という人~」

2012年07月07日 | 読書
「伝説になった男 ~三沢光晴という人~」著者=徳光正行

この本は素晴らしい。

本当に素晴らしい。

うまく書評なんてできやしないので、下記の通り、としておく。

★★★★★

近い将来、プロレスリング・ノアの試合を観に行かなければなるまい。

なんて、そんな風に思わせてくれた、とても貴重な本でした。

徳光さんありがとう。


そうそう。

この本を読んで、

「あ!」

と思ったことをひとつ。

近所の兄貴分の風貌って、三沢選手に似ている(笑)

な~る。
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「笑う親鸞 楽しい念仏、歌う説教」

2012年07月05日 | 読書
結局何も手につかず、寝ることもできず、だらだらと本を読んだりしています。

今宵の夜勤、無事に終わりますように!


「笑う親鸞 楽しい念仏、歌う説教」

著者=伊藤乾


実はまだ読み始めたばかりですが、うん、そうだよな、そうですよね、深く納得しながら読み進めています。

とてもいい本だと思います。


最近、久しぶりに「ジッポウ」の中の津村陽さんのインタビューを読んでいて、次のような一文にぶつかりました。

親鸞は地位も役職にも無縁でしたが、京都ではすごく尊敬されていたらしいですね。肖像画の絵師なども、かなり位の高い法橋という称号を持つ僧だったそうですが、親鸞の前にいったら鳥肌が立ったと伝えられています。

これはこれで、まぁ、疑いようがないというか、ほぼ事実に近かったでのでしょう。

でも、という思いが、強く、強く私にはあります。

その根拠を、私は稲田という場所で実感しました。


親鸞は間違いなく「人たらし」だったはずです。

だから、厳かな雰囲気と、素敵な笑顔が両方備わっていたことと思います。

だって、そういう資質、大きな器こそが、多くの人を虜にするわけじゃないですか。

親鸞は、それこそ地位や役職に無縁だったから、なおさらそうだったはずです。


とどのつまり、特に親鸞の考え方というのは、宗教というよりも、哲学に近いですよね。

もともと仏教というのは、多分にそういうところを含んでいますが、特に親鸞はそうだと思います。

むろん、「浄土真宗」となると、これはもう完全に別な話ですが。


私もね、歌う説教、体験してみたいです(笑)
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