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夕立と相合傘

2011年08月19日 | 落語・寄席
紙切りの正楽師匠、大好きです。

最初に観たのは、新宿末廣亭の時でした。

あの時は、ただただ感嘆するばかりで、声をかけようなんて、少しも思いませんでした。

でも、すぐに色気が出てきました。

次の機会があれば、是非記念に、と思いました。

で、その機会はすぐにやってきました。

前回(13日)の鈴本の時でした。

でも、あの時のお客さんは、なんだかもう、テンションが高くて。

元気のいいお客さんが多くて、私の出る幕はありませんでした。

そうして、次(18日)こそは、と思いました。

次こそは、夕立と相合傘を切ってもらいたい!

競争率は高いだろうけど、声を出してみよう!



そんなわけで、お仲入り後、正楽師匠が登場してからはずっと、緊張しっぱなしでした。

ブルブル震えていました。

だって、前回の5日後ですから、きっとまた元気のいいお客さんが多いんだろうなと思ったんです。

だから、必要以上に力が入ってしまいました。

夕立と相合傘、夕立と相合傘、夕立と相合傘、夕立と相合傘、夕立と相合傘・・・

結局、雷を怖がる犬みたいになってしまいました。

というか、恋文を渡したかったのに渡せなかった中学生。

つまり、緊張のあまり、声を出せなかった(泣)



今、家に帰ってから、冷静になって考えてみるってぇと(小三治風)、お盆の前と後では、客層も、客のテンションも違うんですね。

それから、平日と、土・日曜とも違うような気がします。

今回の競争相手は、そんなにいらっしゃらなかった。

年齢層が高かったからなのか、正楽師匠の芸に慣れていたからなのか、その違いは何だったのでしょうか。

だって、今回のお題目ですけどね。

最初の「灯篭」、これはいいです。

季節にマッチしていますし。

でも、その次が「アンパンマン」でした。

よりによって「アンパンマン」。

いい大人が「アンパンマン」。

子供へのおみやげだったら、アメ横で買って帰りなさい!

もし、私が、勇気を出して、大きな声で「夕立!」って言っていたら、どうなっていたでしょうか。

ねぇ。

最後の締めは「猛暑日」でした。

「灯篭」「アンパンマン」そして、「猛暑日」。

直球ばかりでなく、変化球もあって、いい構成でした。

どのみち、ごめりの出る幕はなかった、そういうことだったのかもしれません。

しかし、それにつけても私は、正真正銘の小心者ですね。

小心証明ですな。

どうにもこうにも、つける薬がありません・・・。

もし、次の機会に、プロポーズ大作戦、じゃなく、紙切り大作戦が成功したら、その暁には、どうぞ拍手を。

というわけで、肝心の落語のことは、また次の機会に。

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