第74回日本ダービー

今年の日本ダービーは、ウオッカ＆四位騎手の勝利でした。皐月賞に続いて、ドラマチックな結末でしたね。四位騎手は、桜花賞の時の借りをきっちり返しました。

今回のダービーには、いろいろな話題がありました。皇太子と安倍総理の来場もびっくりでしたが、何より、武豊騎手の乗替りがいちばんのサプライズでした。武豊騎手は、もとはアドマイヤオーラという有力馬の主戦騎手だったのですが、馬主の鶴の一声？で、この馬には岩田騎手が乗ることになったようです。この馬主さんは、＜武より岩田の方がいい＞と思ったんでしょうね。乗替りは、競馬の世界ではよくあることですし、プロフェショナルな競争社会では当然のことでもありますが、＜天才ジョッキー＞と呼ばれ、誰より実績のある騎手に三行半を突きつけるなんて、前代未聞でした。

私はこういう乗り替りを支持しません。私は武豊騎手が好きではありませんが、そういうことは別問題です。そもそも武豊騎手とこの馬主のコンビは、1999年にアドマイヤベガでダービーも勝っていますし、恩を仇で返すではないけれども、実績のある人に対してこんな仕打ちをするのは失礼だと思います。最終決定権を握っているのは調教師ですし、馬主にあれこれ言うのは筋違いなのでしょうが。

しかしまあ、武豊騎手が活躍しない時の方が、それこそいろいろなドラマがあって、面白いですね。