以前、中越大地震の復興関係の報道で、闘牛の再開が話題になっていました。特に山古志村では、一時期、牛や犬や鯉を放置しなければならないような状況があったので、その復興の象徴として、たくさん取り上げられていました。私もその報道を見て興味を持ち、見に行きたいと思いました。越後の闘牛は2ヵ所で開催されています。旧山古志村(現在は長岡市に編入)と、小千谷市です。2ヵ所とも震災によって闘牛場が壊れてしまったので、今年はいずれの大会も仮設の闘牛場で行われました。
越後の闘牛は、実は「闘牛」ではありません。「角突き」が正解。なぜ「闘牛」と呼ばないのかはわかりませんが、他の闘牛とは明らかに異なる点があるそうです。「勝敗をつけない」のです。実況の方は、<戦った牛の(特に負けた牛の)肉体的・精神的なダメージを残さず、何度も取組を行えるように>と解説をしていました。要するに牛を大切にしているのです。牛が生活の必需であった時代の知恵でしょう。この地方の温厚な人々と、厳しい自然環境とが、自然とつくりだしたルールなのではないでしょうか。
勝敗をつけないわけですから、ここで取組を止める、という判断を誰かがしなくてはなりません。この役を勢子長(せこちょう)と呼ばれる方が担っていました。どのタイミングで試合を止めるか、ここが見どころで、実にスリリングな瞬間です。「勝敗をつけない」闘牛の面白さがここにあると思いました。そしてもうひとつ。牛が最高潮に興奮している時に、取組を止めなければならないので、文字通りお互いの牛を「引き分ける」時、勢子には相当の危険が伴います。実況の方が、この「角を分ける」作業は、見た目は簡単そうでも、かなりの熟練を要すると言っていました。いゃー、簡単そうには見えません。後ろの方は、牛の後ろ足に綱をかけて引っ張る。前の方は、牛の角を押さえつけて、鼻に縄を通す。小さな牛でも500キロ以上あります。大きな牛は1トン以上あるそうです。これだけ大きな牛を捕らえるわけですから、これも見どころのひとつです。
もちろん主役は牛ですが、勢子の方も取組を盛り上げる重要な役割を果たしています。彼等は、両手を広げ、独特なポーズをとり、掛け声をかけて牛の闘争本能を煽ります。「はい、よっしゃぁー、はい!」と言っているように聞こえますが、本当は何と言っているのでしょう。もしご存知の方がいらっしゃいまいまいましたら、教えて欲しいです。そのいでたち、これも正確に何というのかわかりませんが、はっぴを着て、足袋を履いて、いわゆる昔の作業着姿です。日本人にはこういう格好が似合います。
入場料は1000円。今年の取組はこれで最後ですが、もし興味を持たれた方がいましたら、来年以降に御覧になってみて下さい。馬もそうですが、牛も活躍の場が狭くなってきています。こんな時代だからこそ、皆でこういったイベントを盛り上げて欲しいと、私は思っています。
越後の闘牛は、実は「闘牛」ではありません。「角突き」が正解。なぜ「闘牛」と呼ばないのかはわかりませんが、他の闘牛とは明らかに異なる点があるそうです。「勝敗をつけない」のです。実況の方は、<戦った牛の(特に負けた牛の)肉体的・精神的なダメージを残さず、何度も取組を行えるように>と解説をしていました。要するに牛を大切にしているのです。牛が生活の必需であった時代の知恵でしょう。この地方の温厚な人々と、厳しい自然環境とが、自然とつくりだしたルールなのではないでしょうか。
勝敗をつけないわけですから、ここで取組を止める、という判断を誰かがしなくてはなりません。この役を勢子長(せこちょう)と呼ばれる方が担っていました。どのタイミングで試合を止めるか、ここが見どころで、実にスリリングな瞬間です。「勝敗をつけない」闘牛の面白さがここにあると思いました。そしてもうひとつ。牛が最高潮に興奮している時に、取組を止めなければならないので、文字通りお互いの牛を「引き分ける」時、勢子には相当の危険が伴います。実況の方が、この「角を分ける」作業は、見た目は簡単そうでも、かなりの熟練を要すると言っていました。いゃー、簡単そうには見えません。後ろの方は、牛の後ろ足に綱をかけて引っ張る。前の方は、牛の角を押さえつけて、鼻に縄を通す。小さな牛でも500キロ以上あります。大きな牛は1トン以上あるそうです。これだけ大きな牛を捕らえるわけですから、これも見どころのひとつです。
もちろん主役は牛ですが、勢子の方も取組を盛り上げる重要な役割を果たしています。彼等は、両手を広げ、独特なポーズをとり、掛け声をかけて牛の闘争本能を煽ります。「はい、よっしゃぁー、はい!」と言っているように聞こえますが、本当は何と言っているのでしょう。もしご存知の方がいらっしゃいまいまいましたら、教えて欲しいです。そのいでたち、これも正確に何というのかわかりませんが、はっぴを着て、足袋を履いて、いわゆる昔の作業着姿です。日本人にはこういう格好が似合います。
入場料は1000円。今年の取組はこれで最後ですが、もし興味を持たれた方がいましたら、来年以降に御覧になってみて下さい。馬もそうですが、牛も活躍の場が狭くなってきています。こんな時代だからこそ、皆でこういったイベントを盛り上げて欲しいと、私は思っています。
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