ごめり語。

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夜桜能

2006年04月12日 | 日記
先週の木曜日(4月6日)、靖国神社に夜桜能を見に行きました。
この日は雨も降らず、風もなく、寒くもなく、ちょうどいい観劇日和でした。
桜の見頃は過ぎていましたが、まだ充分にピンク色に染めていて、
たまに桜の花びらが落ちてくるような按配でした。

舞囃子  「忠度」
狂言「二人大名」
能   「船弁慶」

かつて最高に美しかったであろうその瞬間を、
容易に想像できるような、そういう貴重な場所でした。

私は小泉堯史監督を、日本映画会の良心だと思っています。
「良心」という単語は適切ではないかもしれませんが、
他の語彙が見つけられなかったのでその言葉を使っています。
「博士の愛した数式」でも「阿弥陀堂だより 」でも、
舞いのシーンがありましたが、どちらも原作にはない場面でした。
小泉監督がそのシーンをどうしても入れたかった理由が、
なんとなくわかるような気がします。

継承されるものと、淘汰されるもの。
偶発的な天才の出現を待ち望む世界と、
続けることこそが王道である世界。

靖国神社の観覧席は仮設なので、指定席でも前に背の高い人がいたりすると、
何も見えなかったりします。席によっては、桜の木の真後ろだったりもします。
そういう場合は自由席など、別の席に移動した方がいいと思います。

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