議事録の続きです。
住民G:私の知っている防災の考え方について述べる。手光今川と三辻川の源流はどこかご存知か?広光池、七股池と御洪田池だ。ため池の崩壊で毎年多数の死者がでている。何故、ため池崩壊の浸水想定区域のハザードマップがないのか?ため池は地震で壊れるものではない。雨で壊れるのがほとんどだ。ため池は掘下げ型である。これらのため池の現況を調べたか?草ぼうぼうで下流域を含めて管理されていない。やらねばならないことをなおざりにして、(工事等を)進めて馬鹿をみるのは、あなたがた(教育委員会)だ。
教育委員会:ため池の問題は、関係部署が管理している。教育委員会としては、その内容は知らない。関係部署と連絡をとって対応・検討していく。
住民G:みなさん(教育委員会)は、浸水深だけを見ているが、水には流れがある。何故、水の流速を検討しないのか?浅くても流速が早ければ車等は流される。鑑定をやっている私たちは、川が合流するところを”忌み地”という。こういう土地に公共施設を造ることは絶対に推奨しない。忌み地に調整池を造って、校内の水を受け止めても駄目だ。流域全体を考慮した場所に調整池を造る必要がある。
教育委員会:ハザードマップはあるので、内部で検討していく。
住民H:原崎さんと教育委員会に質問する。原崎さん、あなたは令和2年2月の庁議で学校建設にあたって、市長の判断基準を示している。その内容は①安全な場所であること②教育スペースの確保③今後20~40年間生徒数が急減しないこと。特に重要なことは①であるが、小学校の校地(宮司2/3区)は福岡県が指定した洪水浸水想定地域・ため池崩壊浸水想定地域・高潮浸水想定地域であると共に、杉本元准教授(九州大)が警鐘をならしている西山断層地震が発生したとき、4.2mの津波の危険性がある地域でもある。また、文科省の「小学校施設整備指針」があるが、指針にそぐわない場所に学校を造るということは、どういうことか?
原崎市長:時間があれば説明する。
住民H:当時あなたが、私にくれた資料を持ってきた。説明してくれ。
原崎市長:総合的に判断して、現在の建設予定地に決定した。
住民H:校地を決定する前に、教育委員会が選定した候補地はどこだったか?校地選定は教育委員会の専権事項だ。
原崎市長:法的には教育委員会だが、市全体で考える。
住民H:3,150万円の公費をつかって、教育委員会が作った「福津市学校施設等整備計画」に校地の候補は①竹尾緑地②中央公民館③手光とあったではないか?教育委員会の要請があったと言うが、本当に教育委員会が要請したのか?おかしな判断をよくするな。
原崎市長:おかしな判断と言うのであれば、私の説明を受け付けないといことだ。
教育委員会:11時45分までしか会場を借りていない。55分でこの会議は打ち切る。
住民I:教育委員会は、いろいろ持ち帰って検討することがあるので、説明会を次回も実施して欲しい。
住民J:全市民対象の説明会がやっと開かれるので、質問を準備してきた。これで終わると質問できない。どうするんだ。
教育委員会:検討結果はホームページで公開する。これで会議は終了する。
【コメント】
最初から「説明会は3回やった」とのアリバイ作りのための説明会でした。その証拠に質疑応答の時間は1時間もなく、質問のため挙手した多くの住民を無視した議事進行でした。教育委員会は盛土工事を着手していながら、工事と並行して検討しますと回答し、無責任でやる気のなさを感じました。
この宮司2・3区に小学校が建設され、万が一災害でこの小学校の生徒の死亡等事故が発生したときは、原崎市長と大嶋元教育長に責任があることを明確にしておきます。