ゴンダル年代記

ようこそおいでくださいました。エミリ・ブロンテがひっそり書きためたゴンダル物語のようにこっそり書きためます!

欲望の翼 有名なラスト

2022-08-09 17:42:58 | 香港映画
トニー・レオンって。ギャンブラーをこんなにわかりやすくベタに演じているのに、この映画のラストは品がある。
お母さんに会えなかったヨディのレスリー・チャン
「どんな関係だ」と言われて切り替えせなかったスーリーチェンのマギー・チャン
このまま終わったら、かわいそうすぎる。天井に頭をぶつけそうな、あれ、船室かな、お部屋で身だしなみをととのえて、札束を胸ポケットに押し込んで、ポケットチーフをゆっくりさしこむトニー・レオンの動きはとてもやさしい。 この監督さんは、ほんとに男性のよさをひきだすのがうまいんですよね。
この唐突なラストに救いがある。
それはトニー・レオンが持っているまじめさとか、やさしさなんだろうか。

「楽園の瑕」とこの映画「欲望の翼」をわたしに教えてくれたお友だちが、昔、なぜかここでトニー・レオンが…と話していたのをおぼえています。 そこに救いがある。

続編がぽしゃったとかエビソードはきいたことあるけど、すばらしい編集だなと思います。

でも、なんといってもヨディのレスリー・チャンがいい。
トム・クルーズが【その目つき】でにやりと笑うときのような、自己中な微笑みがうまいなあと思う。
やはり監督がレスリーの本質のよさを引き出しているのかな。

恋とシネマ

2022-08-09 17:23:18 | 西洋映画
♪恋とシネマの明け暮れ〜なんて歌ありましたね。たぶん「タイムマシンにお願い」サディスティック・ミカ・バンド

♪人間は恋と革命のために生まれてきた
これはさらに有名。太宰治の物語(ロマンス)「斜陽」かずこのキャッチコピー。

「トップガン」オリジナルをDVDで観る。おうちでランチを食べながら。
続編「トップガンマーヴェリック」がすばらしくてすてきすぎる。 オリジナルがもっているのは、勢い。
そして80年代というバブリーな時代のあざとさだ。
あのベルリンが歌うあのメロディ。
インストをバックに恋人のもとバイクで疾走するトム・クルーズにいかれてしまった。
続編ではレディ・ガガがすばらしくすばらしい歌を歌う。そりゃすてきよ。
でもね。あざとさがちがうのよ。
わたしはベルリンのあざといラブソングがずっと好きだ。
あざとさは青春の香りですから。 トム・クルーズは、マーヴェリックが当たり役。青春の香りが続編でも続いている珍しい俳優。もちろん、今のトム・クルーズに、若い頃のような、オリジナル「トップガン」のあざとさはない。
でも、これは、レディ・ガガとはちょっとちがって、わたしは、スクリーンいっぱいに【その目つき】で写し出される「もう若くないけどたしかにすてきなトム・クルーズ」に何度も何度も見入ってしまった。
それが役者の華というものなのか。
それても、わたしがはっきりいってミーハーだからなのか。(後者)(笑)