女子バスケットボールで日本は決勝に進みました。
これは歴史的なことです。
しかし、奇跡のようなものではないと思います。リオも負けたのは優勝した米国でした。そのあとアジアではオーストラリアにも勝っています。中心選手がいないという話もありますが、リオでも間違えなければオーストラリアには勝っていたはずでした。そのくらいの力はずーっとリオ以降保っているのです。
ロンドンのオリンピック最終予選では確かカナダに負けてしましたが、カナダは本戦でも結構いいところにいったはずだし、そのあとのリオではベスト8とはいっても前に書いたように実際はもう少し上位に行ってもおかしくなかったはず。そしてそのあともアジアでNO1、ワールドカップでは予選リーグで2勝1敗で3チームが並んで結局3位になって、トーナメントのあたりが悪くそこでまけでしたがこのときももっと上にいってもおかしくない内容でした。
トム・ホーバスヘッドコーチはリオではアシスタントコーチでしたから、もうかれこれ結構長く代表にかかわっています。その中で感じるのは選手を平等に扱うこと、そして見る目が非常に暖かいことです。それは甘いということではなく、厳しいのだと思いますが、選手が信頼できる厳しさなのだと思います。例えば本橋選手なでは従来であればなかなか代表になることが難しい選手だったと思います。しかし、きちんと代表チームでプレーする機会を与えて、そこで活躍すれば抜擢する。ということはなかなかこれまでの監督はやってこなかったことだと思ってます。しかし、それが逆に選手の信頼を得ているように見えます。わたしが個人的にある試合の会場で見かけたときに、元選手なのか、車いすのこどもを連れたひとのところで長い間話しているのをみて、そういう人間性もあるひとなんだなあ、と感じました。
苦手なスペインとは一度もあたらず、フランスはちょっと疲れがあったかな、というラッキーな面もあったと思いますが、まあ逆に言うとベルギーもフランスも日本のやりかたは慣れているチームですから、一方的に日本が何回も対戦して有利ということでもないでしょう。
ということで米国も今回は2回目。日本にとってグループリーグでの感触はリオのときほどの差はないというかんじじゃないでしょうか。実際結構今回の代表は差を詰められるようなところもあって、勢いで差をつけてますが、実はグループリーグでは日本以外とは点差はそれほどついていませんでした。また、グループリーグのときは、宮沢、本橋、林といった選手はいまとは状態がかなり違っていたし、町田選手も今はも確変したような感じですね。また、今日の試合では、オコエ選手も高田選手がファウルがかさんでベンチに下がった間、十分につないでいたと思います。高田選手は疲れていたかもしれませんので、今日結構長い時間ベンチにいられたのは米国戦への疲れをとるのにはよかったのではないでしょうか。そういったことを加味すると米国にも勝てるのではないかと思ってます。今回のファイナル進出はこれまでの延長から行ってもそれほど起こってもおかしくないことだったし、今回の米国代表を見ていると、おそらくは日本の気候でかなりばててきているということもあり、チャンスはあるとみています。どうでしょうか。